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2002年7月1日

NTTコミュニケーションズ株式会社
株式会社日立製作所
マイクロソフト株式会社


NTTコミュニケーションズ、日立製作所、マイクロソフトがIPv6の普及推進で協力

〜Networld+Interop 2002 Tokyoにて 「ユビキタスコミュニケーション」社会を予感させる共同デモを実施〜


 NTTコミュニケーションズ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:鈴木 正誠、以下:NTT Com)、株式会社日立製作所(本社:東京都千代田区、取締役社長:庄山 悦彦、以下:日立)、マイクロソフト株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:阿多 親市、以下:マイクロソフト)は、新しい「ユビキタスコミュニケーション」社会の実現に向けて、次世代インターネットプロトコルであるIPv6の普及推進に共同で取り組むことに合意いたしました。
 3社はそれぞれの分野でIPv6に取り組んできましたが、今後は相互に協力し、より幅広いユーザーが「ユビキタスコミュニケーション」を高いセキュリティで容易に利用できる社会の実現に向けて、IPv6による新しい価値創造に積極的に取り組んでいきます。
 その第一歩として、3社は「NETWORLD+INTEROP 2002 TOKYO」の展示会(7月3日〜5日、幕張メッセにて開催)にて、「ユビキタスコミュニケーション」社会を予感させる共同デモンストレーションを、各社の最新製品・サービスを組み合わせて行います。
 3社が共同で進める「ユビキタスコミュニケーション」社会のコンセプトは主に下記の通りです。

(1)ロケーションフリー・シームレス

 IPv6を利用することにより、家庭/オフィス/ホットスポットなどどこにいても設定の変更や操作性の違いを意識することなく、シームレスにコミュニケーションを図ることが可能となります。例えば、家庭にある電化製品を外出先からPDAでリモート制御したり、外出先など、他の場所から自宅・自席のパソコンにあるデータをどこにいても同じ操作でPDAと同期させることなどができる他、通信相手の場所を意識することなくP2P(Peer-to-Peer)コミュニケーションを始めることが可能になります。

(2)P2Pコミュニケーション

 IPv6は、家庭やオフィス内の全てのデバイスにグローバルなアドレスを用いて、世界中のデバイスと直接P2Pコミュニケーションが可能となります。例えば、現在のIPv4では実現困難であるデバイス同士のインスタントメッセージ、VoIP、TV電話、ネットワークゲーム、情報共有などが実現できる他、外出先でPDAなどから家庭やオフィス内にある家電やパソコンへのアクセス、コントロール、情報閲覧・共有などが可能になります。

(3)容易な設定・高いセキュリティ

 IPv6は、IPv4では煩雑であった端末における各種ネットワーク設定が自動化される他、通信相手の認証・通信中の盗聴防止・通信データの改ざんを発見するなどのセキュリティ機能を標準で備えています。3社はIPv6が持つこれらの高度な機能をユーザーが意識することなく快適に利用できるように、互いの製品・サービスの連携を目指します。

 これらの利用モデル実現のための3社の具体的な取り組みは以下の通りです。

(1)NTT Com

 NTT Comは、サービスプロバイダ・データセンター向けのIPv6ネイティブトランジットサービスである「IPv6ゲートウェイサービス」や企業・研究開発機関向けの「OCN IPv6トンネル接続サービス」など、世界に先駆けて商用IPv6サービスを開始すると共にグローバルな規模でIPv6の普及に取り組んできました。
 今後は、先進的な個人・SOHO・企業の営業拠点向けのADSLを用いたブロードバンドIPv6/IPv4デュアルスタックサービスである「OCNデュアルADSLサービス(仮称)」の開始(7月末予定)、無線LANサービス「ホットスポット」のIPv6対応(今年度末予定)の他、P2Pセキュリティプラットフォームの開発、Mobile IP対応、PDAからのVoIPなどによる新たな利用シーンの創出にも取り組んでいきます。

(2)日立

 日立は1997年、IPv6ルータを開発、これと並行してIPv6フォーラム、IETF(Internet Engineering Task Force)標準化活動、WIDEプロジェクトなどでの活動を通じてIPv6の開発・普及に積極的に取り組んできました。2001年には世界で初めてギガビットルータGR2000シリーズがIPv6ハードウェアルーティングに対応した他、IPv6に対応したネットワーク管理ソフトウェアJP1 Version6iをリリース、ブロードバンド・アクセス・サーバAG8100-B、IPv4/IPv6の変換を行うトランスレータAG8100-Tなどを加え、充実した製品ラインアップによるネットワークソリューションを展開してきました。
 また、ユビキタスコミュニケーション端末として、2002年6月に無線LAN機能(IEEE802.11b準拠)を内蔵しWindows CE .NET日本語版を搭載した携帯情報通信端末NPD-10JWLを発売しました。
 今後は、いつでも、どこでも、ネットワークに繋がるユビキタス社会の実現に向け、携帯情報通信端末などのクライアント機器から、ネットワークサービスを支えるプラットフォーム、VoIP・インスタントメッセージなどのネットワークサービス、ネットワーク管理までをトータルに実現するソリューションを提供していきます。

(3)マイクロソフト

 マイクロソフトは、IETFにおけるIPv6標準化活動に携わり、1997年、マイクロソフト リサーチが本格的な研究を開始し、翌年からはWindows OSチームも参加。1998年には、IPv6のスタックを初めて公開し、IPv6の開発・普及に積極的に取り組んできました。その具現化として以下のような取組みを行ってきました。
OSサポートに向けた製品開発
  Microsoft Windows 2000に対する開発者向けIPv6テクノロジー プレビューを提供
O Microsoft Windows XPによるIPv6ディベロッパーエディションの提供

IPv6アプリケーション開発支援、および開発環境の提供
  Winsockでのサポート
移行支援ツール(checkv4.exe)の提供
Microsoft Visual Studio .NETによるアプリケーション開発のサポート
IPv6ネットワークインフラストラクチャ
  トンネル技術の活用 (6to4、Teredo)
企業内での緩やかな移行支援 (ISATAP)

 今後は、以下のIPv6サポートを予定しております。
Microsoft Windows XP Service Pack1
Microsoft Windows CE .NET Add-on Pack
Microsoft Windows .NET Server
次期Windows Media Technology「Corona」
Microsoft Internet Information Services(IIS)

<共同デモンストレーション>
図:共同デモンストレーション

以上



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