コンテナ型データセンターでBCPを強化
水戸・日立・阿見と3つのキャンパスに8,000名を超える学生が集う茨城大学は、従来、教育研究・校務用のコンピュータシステムを各キャンパスに分散配置し、広域イーサネットで結んだ運用を行っていました。しかし2011年3月11日に起こった東日本大震災による停電で全システムが停止。なかでもサーバ室を8階建て校舎の1階に配置していた日立キャンパスでは震度6強の揺れにより空調システムが破損した上、亀裂の入った校舎の安全性を確認するのに時間がかかり、本格復旧までに1か月を要する事態となりました。
「被災してからの約5日間、メールサーバや広報用のWebシステムに通電できず、学生・教職員らの安否確認や震災翌日に予定されていた後期入試の受験生たちへの連絡や情報発信ができない状態となってしまいました」と振り返るのは、IT基盤センター ITシステム運用部門長で准教授の大瀧 保広氏です。システム復旧に力を注ぐ過程で「BCP(*)の重要性を実感した」と語るIT基盤センター講師の野口 宏氏は、今後同じ事態を招かぬよう、災害に強いシステム環境の検討に着手。「大きなヒントになったのが、独立した低い建造物でサーバを運用していたため、迅速に復旧できたという他大学からの報告でした。そこで災害対策としてのコンテナ型データセンターの有用性を再認識したのです」と野口氏は続けます。
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