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いい「働き方」って、なんだろう。
就職活動をする
全ての方と考えたい、
「働き方」と「生き方」の話
突然ですが、皆さんは「人生100年時代」という言葉を聞いたことがありますか。ある研究では、2007年以降に生まれた子供たちの半数以上は107歳より長く生きる、と言われています。そんな時代に今、就職を考えている皆さん。例えば25歳の方は、人生の1/4を終えたところ。残り3/4は社会人として過ごすことになります。
そんな社会人生活のスタートとなるのが、就職。そう考えると、社会人として「どう働くか?」は、「残りの人生を、どう生きるのか?」と密接に関わっていることがわかります。
このコラムでは、日立の具体的な人事制度をお伝えする前に、あなたの社会人人生に会社はどう寄り添っていくのか。これからの「会社と社員の関係性」について、近年のトレンドを踏まえながら、日立の考え方をお伝えします。
日立を受けてみよう、と思ってくださる方はもちろん、就職活動をされるすべての方と考えたい「働き方」と「生き方」の話です。
ワークライフバランスの先へ。
自分の人生に、
どう会社を活かすか
「働き方改革」という言葉が日本で流行りはじめたのは2018年のこと。昭和の高度経済成長期に【企業戦士】なんて言葉で表現された「会社のために自分の人生を捧げる」という考えは、すっかり古い価値観になりました。
それからと言うもの「ワークライフバランス」という言葉の下、「仕事は仕事、プライベートはプライベート」という考え方が主流になりました。9時に出社して、17時にはきっちり帰る、というような考え方です。若い人の中にも、こうした価値観をお持ちの方はいらっしゃるかもしれません。
しかし今、時代はさらに変わろうとしています。「仕事とプライベートって、そんなにキッパリわけられる?」という声が挙がりはじめたのです。「好きなことで、生きていく」を掲げるYouTuberが職業として定着し、コロナ禍のリモートワークの影響で、自宅で仕事をする社会人も多くなりました。
そもそも、ワークライフバランスでは、仕事の時間を「生活のために、仕方なく過ごす時間」と捉えられる一面があります。しかし、仕事の時間は人生の中で1/3をも占める時間。そんな多くの時間を費やすなら、自分の人生に活かさないのはもったいない。だったら、会社・仕事の時間を活かして、どう自分の人生も充実させるか。そんな「個」を重視する価値観が今、生まれてはじめています。
ちなみに日立ではかねてより、ワークライフバランスを進化させ、「ワーク・ライフ・マネジメント」という表現を使っています。これもまた、仕事とプライベートの質を共に高めていくという意味が込められています。
これからの時代、企業は社員の人生にどんな影響を与えられるのか?を考える必要があるでしょう。
働きやすさは、あたりまえ。
社員に
「働きやすさ×働きがい」を
提供できるか?
「個の時代」に会社はどうあるべきなのか?今、多くの企業が自らの価値を問い直しています。日立では既に約10年前から、人事制度の改革に取り組んでいます。
これまでの就職・転職活動のトレンドは「働きやすさ」。制度設計や福利厚生など「いかに働きやすい会社か」を、企業は社員や学生たちにアピールしてきました。
しかし「働きやすさ」と同じくらい大切な「働きがい」が、ないがしろにされてはいけません。例えば「働きやすさはあるけど、働きがいがない」会社で、社員は成長することができるでしょうか。それでは会社が社員の人生に良い影響を与えることはできません。
日立がめざしているのは、「働きやすさと、働きがい」の両立です。働きやすさは、もう当たり前。その前提の上で、いかに社員が挑戦しやすい環境、成長しやすい環境をつくれるかを重視しています。近年、話題になっている「ジョブ型」の導入もそのひとつです。
日立の働き方は世界基準へ
環境差を解消し、
個性を活かす
「ジョブ型」の採用
2020年8月、日立が社員30万人にジョブ型人財マネジメントの運用をはじめることが、大きなニュースとして取り上げられました。この「ジョブ型」はまさに、「働きやすさと、働きがいの両立」をめざして取り入れた制度。少しだけ、その趣旨をご説明します。
これまでの一般的な日本企業の働き方は「メンバーシップ型」と呼ばれています。一般的な解釈ではメンバーシップ型とは、社員と会社の結びつきが強い形式。まず会社があり、そこに具体的な仕事(ジョブ)がある。その仕事を、会社が社員に割り当てていくという形式です。
メンバーシップ型
一方、欧米で主流とされているジョブ型は、社員と仕事(ジョブ)の結びつきが強い形式です。会社ありきではなく、まず仕事(ジョブ)ありき。働く側の意識も、その仕事(ジョブ)の専門家であることを重視します。この形式は「仕事に社員を割り当てる形」とも言われます。
ジョブ型
メンバーシップ型とジョブ型にはそれぞれメリットもデメリットもある。それ故に状況に応じて使い分けていく必要がある、と言われています。
ただ、そんな中でも日立がジョブ型への移行を進めるのは、社員の「個」を重視しているからです。働きやすさと違って、「働きがい」は人それぞれ。誰にでもできる仕事ではなく、その人の「個性」を活かすことが「働きがい」に変わっていくはずです。
性別、人種、年齢、バックグラウンドなどといった違いを活かして成長することで、自分の人生にも良い影響を与えていく。ジョブ型はそのために必要な制度だと捉えています。
これからの「会社と社員の関係性」で大切なのは、会社と社員が同じ方向を向いてお互いに成長していくこと。日立はそう考えています。