高性能ハードウェアを採用し、システム最大処理性能をAP8800E比で約5.3倍向上。IO性能に関しても2倍以上の高速化を実現しています。
ラインアップも最大156モデルに拡充し、お客さま業務の特性に合わせた柔軟なモデル選択が可能です。
高密度モジュール(命令プロセッサ/記憶制御)と主記憶装置(標準64GB)を単一のボード上に搭載。IOカード等の入出力構成、電源などを含めた19インチラックシステムを実現しています。最大6台の命令プロセッサと最大48枚のIOカードを一つの筐体に搭載可能です。
アクセラレートプロセッサは、仮想テープ機能、LTOアクセス制御、XDM製品の監査証跡機能、XDM/RD E2のユーティリティ処理やDBコネクションサーバなどの特定の処理を実行する専用オプション機構です。アクセラレートプロセッサでこれらの業務を実行することで、従来業務への影響を抑えて機能を強化でき、バックアップ業務などの効率化を図れます。全モデルでプロセッサ単体性能が最大のアクセラレートプロセッサを1台標準搭載しています。また、アクセラレートプロセッサに対しても、プロセッサ交代*をサポートし、高可用性を実現しています。
AP10000はミッションクリティカルなシステムに利用される製品として高信頼性を追求しています。
障害検出機能と訂正機能、電源、冷却ファンなどの冗長化構成をサポート。プロセッサの障害発生時には交代プロセッサによる交代機能を実現。主記憶にはRAID3の手法を取り入れたRedundant Array of Independent Memory(RAIM)を採用することで主記憶障害に対する耐性を向上しています。
AP10000に搭載されるIOカード、電源、冷却ファンなどは冗長構成かつ、システム稼働中でも保守が可能な構造となっており、システムの連続稼働をサポートします。
オンラインシステムの障害発生時に、機器を自動的に切り替え、信頼性の高い運転を行います。AP10000ではシステム運転支援装置(CSC)を利用せず、ホットスタンバイ運用が可能です。
1台のプロセッサシステムで、最大15台のOSを稼働させることができます。それぞれのOSでは、プロセッサ資源を論理的に分割して使用できるため、複数システムを統合して業務別にOSを並行稼働するといった新しいシステム運用形態を実現できます。
リンクスピード8/16/32GbpsのFIBRE接続チャネルをサポートし、日立ディスクアレイシステムなどとの間で、高速なデータ転送が可能です。Channel To Channel (CTC)接続をサポートし、論理パーティション(LPAR)間あるいはCPU間の接続が可能です。最大接続可能ポート数は92 ポートです。
TCP/IPによるオープンなネットワークとの容易な接続を実現する専用カードです。国際標準/業界標準のLAN規格であるイーサネットと直接接続することができます。最大接続可能ポート数は96ポートです。
FIBRE接続チャネル、LAN接続カードは、プロセッサ資源分割管理機構の複数の論理区画で共用することができます。これにより、チャネル本数や入出力制御装置のチャネルアダプタが削減できます。
FIBRE接続チャネル、LAN接続カードを制御。周辺装置やネットワークの高信頼・高速接続を実現します。最大96ポート搭載可、入出力装置数を最大65,280台まで接続可能。
万一障害が発生した場合、その状況を自動的に日立システムズ受付センタへ通報し、スピーディーな解析・修復作業を支援します。