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脆弱(ぜいじゃく)性を狙った攻撃の増加を受けて、EU市場に流通する全てのデジタル製品に
欧州サイバーレジリエンス法CyberResilienceAct、以下CRAの適用が、2026年から段階的に始まります。
CRAの特徴は、適用範囲の広さと違反者への高額な罰金です。
EU市場へ製品を提供する日本の製造業者も規制対象で、サプライヤーが提供する部品のセキュリティ品質、輸入者や販売者への製品のCRA準拠状況を確認する義務を負いますので、慎重な対応が必要です。

Aさん

CRA?

今回の悩める相談者は、第6回に引き続きAさんです。
ヒガキさんのアドバイスを踏まえてCRA対応を進めていますが、
自分たちだけでは難しいようです。
ではAさんのお悩みを聞いてみましょう。

Aさん

ヒガキさんから教えてもらった3つのポイント
01 リスクアセスメントの実施
02 トレーサビリティの確保
03 時間の制約がある中での対応


を押さえながらCRA対応を進めていますが、心配なことや疑問があるので相談したいです。

どのようなことが心配ですか?

ヒガキさん

Aさん

01 私たちが検討して決めたセキュリティ機能は十分なのか、CRAの要求を満たしているのか、気になります。

02 トレーサビリティの確保の手段の1つとして、SBOM*を導入すれば、脆弱性情報が見つかった際に、どのソフトウェア部品に影響が及ぶのかを確認しやすくなると聞きました。
そこでSBOMの導入を検討していますが、運用の仕組みや社内での役割分担、ツールの選定など、検討すべきことが多いので相談したいです。


03 時間の制約に対して、自社製品に関係する可能性がある脆弱性やインシデントの予兆を早期に検知する仕組み、さらに脆弱性管理の効率性を高めるためのシステムを導入したいと考えています。
製品情報や脆弱性情報の管理から対応状況の見える化まですべてを一元管理できる。そんな夢のようなシステム、ありませんか?

なるほど。
では、1つずつ解説しますね!

ヒガキさん

*
SBOM:Software Bill of Materials

Aさん

素早くCRAに対応したいけど、
色々と調べることがありそうです。

教えて、ヒガキさん!

ヒガキさんのアドバイスを掲載!詳しい資料はこちらから

ヒガキさん(檜垣 宏行)

日立製作所
マネージド&プラットフォームサービス事業部
エンジニアリングサービス&セキュリティ本部プロダクトセキュリティソリューション部に所属。

ITの安全・安心を支えるセキュリティの番人といわれる国家資格「情報処理安全確保支援士」を所持する。

趣味は、音楽で、ライブやフェスへの参加。また、在宅勤務による運動不足解消をきっかけに始めた早朝のジョギングで、1カ月に合計100km以上走ると決めており、大雨などで走れない日があると、何か落ち着かない。