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ヒガキさんに相談だ!- 第1回 -

セキュリティの専門家であるヒガキさんが、
PSIRTに関する皆さまの
お悩みを解決していきます。

こんにちは。ヒガキです。PSIRTのことなら、お任せください!

インターネット接続が可能な製品を提供するメーカーにとって、製品セキュリティ対策の強化は喫緊の課題です。
特に、IoT機器を狙ったサイバー攻撃が増加・高度化しており、自動車や医療機器、スマートホームデバイスなど、私たちの生活に密接する製品でセキュリティインシデントが発生すると、人命やインフラに影響を及ぼす重大なリスクとなります。

このため、製品セキュリティに対する組織的な対応が必要で、その中心的役割を果たすのが製品セキュリティインシデント対応チームPSIRTProduct Security Incident Response Team:ピーサート)です。

A さん

PSIRT?

今回の悩める相談者は、上司からPSIRT特命リーダーに任命されたものの、
どこから・何から始めたらよいか分からない A さんです。
では A さんのお悩みを聞いてみましょう。

Aさん

PSIRT特命リーダーに任命されましたが、そもそもPSIRTのことがよく分かりません。

PSIRTは、自社製品のセキュリティ事故を防ぐため、自社で製造・開発する製品・サービスに対するセキュリティ向上や、インシデントへの対応を目的として活動する組織です。平時の際にはセキュリティインシデントの予防を、有事の際にはセキュリティインシデントへの対応をマネジメントする役割を担っています。

ヒガキさん

Aさん

平時にも備えが必要なんですね。

はい。平時の際は、脆弱(ぜいじゃく)性の管理やセキュリティポリシーの策定、リスク管理などを行い、有事の際に迅速かつ効果的に対応するための基盤を築いておきます。一方、有事の際は、インシデントの初動対応や原因分析の実施、社外のステークホルダーとの連携窓口となるなど、迅速な復旧に向けて活動します。企業にとってPSIRTは、製品・サービスのセキュリティを維持し、企業の信頼性とお客さまの安全を守るために不可欠な存在です。

ヒガキさん

Aさん

なるほど。PSIRTは企業の信頼性とお客さまの安全を守る組織なんですね。
ではすぐに組織を立ち上げます!

ちょっと待ってください!無計画にPSIRTを立ち上げてもうまくいきません。セキュリティインシデントへは、開発、品質保証、お客さまサポートはもちろん、法務や広報、関連社外団体など、あらゆる部署や関係者と連携して対応する必要があります。特に有事の際には迅速な対応が求められますが、対応手順が定着していないと、速やかな連携が取れない、役割や責任が不明確で情報やタスクが欠落するといった事態に陥りがちです。

ヒガキさん

Aさん

え!? それではいざというときに、お客さまの安全も守れませんし、
組織の信頼も失墜してしまいます。

そうなんです。PSIRTの重要性、お分かりいただけましたか。平時・有事の両方でセキュリティマネジメントを適切に実施するためには十分な計画と準備が欠かせません。そのために重要なポイントは「組織の定着」「プロセスの整備」「人財の育成」の3つです。

ヒガキさん

Aさん

いち早く組織を軌道に乗せたいけど、
全部自分でやるにはハードルが高そうです。

助けて、ヒガキさん!

ヒガキさんのアドバイスを掲載!

詳しい資料はこちらから

ヒガキさん(檜垣 宏行)

日立製作所
マネージド&プラットフォームサービス事業部
セキュリティサービス本部 プロダクトセキュリティソリューション部に所属。

ITの安全・安心を支えるセキュリティの番人といわれる国家資格「情報処理安全確保支援士」を所持する。

趣味は、音楽で、ライブやフェスへの参加。また、在宅勤務による運動不足解消をきっかけに始めた早朝のジョギングで、1カ月に合計100km以上走ると決めており、大雨などで走れない日があると、何か落ち着かない。