立体自動倉庫
読み:りったいじどうそうこ
立体自動倉庫とは
立体自動倉庫とは、コンピュータによって制御された機械を使い商品の出し入れを自動的に行う設備です。
立体自動倉庫はほとんどの場合、鉄骨構造などのラックやスタッカクレーン、入出庫ステーションで構成されます。
物流センターにおける立体自動倉庫の種類
物流センターにおける立体自動倉庫には、下記のようなものがあります。
クレーン式
クレーン式は、ラックの通路に沿ってスタッカクレーンが移動して、入出庫を自動で行います。
シャトル式
シャトル式は、ラックの各段にある通路に配置された台車が高速で移動して入出庫を行います。
また、出入口に昇降設備が組み込まれており、複数の台車が同時に動作できます。
立体自動倉庫のメリット
- 商品を高積みできるため、保管効率がよい
- 機械が商品を出し入れするため作業効率がよい
- 商品の取り間違いなど人的作業ミスの発生を防ぐ
- コンピュータ制御により商品の管理を容易に行える
自動倉庫を導入する際の注意点
- 初期費用とランニングコスト(メンテナンスなど)が高額
- 大型の固定設備であるため倉庫のレイアウト変更が難しい
- 災害などで故障した場合、設備の復旧までに時間がかかる
参考文献
- 日通総合研究所,ロジティクス用語辞典,日経BPマーケティング(日本経済新聞出版),2007,P.177
- ロジ・ソリューション株式会社,物流業界のしくみとビジネスがこれ1冊でしっかりわかる教科書,技術評論社,2021,P.142
- 刈屋 大輔,知識ゼロからわかる物流センターの基本,ソシム,2021,P68
- (一社)日本マテリアルフロー研究センター MH研究会,MHハンドブック物流センターシステムの計画・構築・運用 (PDOハンドブック・改訂版),流通研究社,2019,P.255
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執筆・監修
日立製作所 インダストリアルデジタルビジネスユニット ソリューション&サービス事業部 オートメーション推進本部
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