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(本件は、米国東海岸において、
9月30日に発表しました。)
日立、ロボティクスSI事業を展開するドイツのMA micro automation社の買収を完了
JRオートメーションが同社の運営を担い、メディカル・バッテリー分野などのグローバルオートメーション市場で事業拡大
JRオートメーション
株式会社日立製作所(以下、日立)は、ロボット活用ラインビルティング事業(ロボティクスSI事業)を手掛けるドイツ連邦共和国のMA micro automation GmbH(本社:ドイツ ザンクト・レオン=ロート/以下、MA micro automation社)の買収を完了しました。MA micro automation社は、JR Automation Technologies, LLC(以下、JRオートメーション)が運営を担い、欧州、北米、東南アジアを含むグローバルのロボティクスSI事業拡大を図ります。日立と、売主であるMAX Management GmbH(本社:ドイツ ハンブルク、MAX Automation SEの子会社)は、2024年4月に株式譲渡契約を締結*1しており、この契約に基づき2024年9月30日に買収手続きを完了しました。JRオートメーションとMA micro automation社は、ともに強力で認知度の高いブランドを持つことから、それぞれ現在の社名で事業を継続します。
「MA micro automation社のケイパビリティは、JRオートメーションのメディカル分野における成長戦略を完全に補完するものです。我々はMA micro automation社のソリューションと研究開発能力のみならず、強い企業文化と共有する価値観にも感銘を受けました。」とJRオートメーションのCEO Dave DeGraaf(デイブ・デグラフ)は述べています。
MA micro automation社の買収により、メディカル分野における多様な装置や自動化ソリューションの提供を通して、世界中のお客さまにさらなる価値を提供します。さらには、MA micro automation社を通じ、JRオートメーションは欧州市場での事業拡大、また、MA micro automation社はJRオートメーションを通じ、北米およびAPAC市場での事業拡大を進めます。
「このコラボレーションにより、MA micro automation社が強固な地位を築いているメディカル分野を中心とした世界中のお客さまに、さらなる価値を提供します。」とMA micro automation社のCEO Joachim Hardt(ヨアヒム・ハート)は述べています。
また、現場の膨大なデータが集まるロボティクスSI領域は、現場と経営をつなぎ全体最適化を実現するうえで核となります。日立は、本買収により、ロボティクスSI事業をグローバルに拡大・強化し、現場・経営間の課題を解決し、新たな価値を創出する「トータルシームレスソリューション*2」の提供を加速していきます。日立製作所 執行役常務 インダストリアルデジタルビジネスユニット CEO森田和信は、「新しい仲間を迎えることで、我々はロボティクスSI事業のグローバルリーダーをめざします。そして、日立グループはLumada*3の顧客協創フレームワークを通じ、IT、OT(制御・運用技術)、プロダクトを併せ持つ強みを生かして、フロントラインワーカーの生産性を向上させ、お客さまの企業価値の最大化に貢献します。」と述べています。
- *1
- 2024年4月27日発表の日立ニュースリリース「日立、メディカル分野をはじめとしたロボティクスSI事業のグローバル展開加速に向けて、ドイツのMA micro automation社を買収」
- *2
- 「トータルシームレスソリューション」は株式会社日立製作所の日本と米国における登録商標です。
- *3
- Lumada:お客さまのデータから価値を創出し、デジタルイノベーションを加速するための、日立の先進的なデジタル技術を活用したソリューション・サービス・テクノロジーの総称
MA micro automationについて
2003年に設立されたMA micro automationは、ドイツのザンクト・レオン=ロートに本社を置き、シンガポールとアメリカに拠点があります。同社は約200人の従業員を擁し、メディカル分野向けの自動化装置や特殊機械に特化しています。具体的には、コンタクトレンズ、診断用消耗品、インスリンペン、自動注射器など、さまざまな医療機器の製造およびテストシステムがあります。
JRオートメーションについて
1980年に設立されたJRオートメーションは、お客さまの運営・生産性の課題を解決するために、先進的な製造・流通分野向けオートメーション・テクノロジー・ソリューションの設計、構築、統合を提供するグローバルリーダーで、自動車、ライフサイエンス、航空などの幅広い産業分野のお客さまに対応しています。
2019年、日立製作所により買収され、傘下に入りました。これは、世界中の産業・流通分野のお客さまに対して、フィジカル空間とサイバー空間のシームレスな連携を提供する戦略的な取り組みです。このパートナーシップにより、JRオートメーションは、お客さまに対して、フィジカルアセットとデータ情報を統合する独自のソリューションを提供し、Industry 4.0のビジョンの達成に向けてスピード、柔軟性、効率性を提供しています。JRオートメーションは、北米、欧州、アジアの20以上の拠点で、2,000人以上の従業員を有しています。
日立製作所について
日立は、データとテクノロジーでサステナブルな社会を実現する社会イノベーション事業を推進しています。お客さまのDXを支援する「デジタルシステム&サービス」、エネルギーや鉄道で脱炭素社会の実現に貢献する「グリーンエナジー&モビリティ」、幅広い産業でプロダクトをデジタルでつなぎソリューションを提供する「コネクティブインダストリーズ」という3セクターの事業体制のもと、ITやOT(制御・運用技術)、プロダクトを活用するLumadaソリューションを通じてお客さまや社会の課題を解決します。デジタル、グリーン、イノベーションを原動力に、お客さまとの協創で成長をめざします。3セクターの2023年度(2024年3月期)売上収益は8兆5,643億円、2024年3月末時点で連結子会社は573社、全世界で約27万人の従業員を擁しています。