日立エナジーが、3,000万ユーロ超の投資によりドイツの変圧器工場を増強

ドイツのバート・ホンネフの工場

  日立エナジーは、3,000万ユーロ超の投資により、ドイツのバート・ホンネフの変圧器工場を増強します。これにより、同工場の作業面積は15,000平方メートル超になるとともに、製造プロセスの強化も実施することで、工場全体の製造能力と業務効率の向上を実現します。また、最大100名の新規雇用も創出します。
  1906年から稼働しているバート・ホンネフの工場は、欧州における日立エナジーの主要な製造拠点の一つです。今回の工場増強は、欧州におけるクリーンエネルギーへの転換を支える変圧器の需要増加に対応するために実施するもので、2026年に完了予定です。

  日立エナジーの変圧器ビジネスユニット担当役員のブルーノ・メレスは、「電力はエネルギーシステム全体の屋台骨となるものです。2050年の世界の電力システムには、2020年と比較して、約4倍の発電容量と、最大3倍の送電容量が必要になります。今回の工場増強は、エネルギー転換に向けて拡大する需要に迅速に対応するための、当社のコミットメントの一例です。」と述べています。

  バート・ホンネフの工場は、ドイツの大手送電事業者テネットとの包括契約*1に代表されるように、欧州の主要な送電事業者、公益事業者、産業分野のお客さまに変圧器を供給してきました。今回の工場増強は、欧州における日立エナジーの事業拡大を反映したものです。当社は昨年、スウェーデンにおける製造能力を拡大させ、今後2年で約2,000人の新規雇用を創出することを発表しました*2。さらに、スペインの電力変換・制御ソリューションサプライヤーであるeksエナジー*3と、イタリアのモビリティ・産業向け電力機器メーカーであるコエット*4の買収も実施しました。

*1

Hitachi Energy supplies transformers and reactors to TenneT's transmission grid development program in Germany (英語サイト)

*2

Hitachi Energy is expanding its production in Sweden (英語サイト)

*3

日立エナジーが、電力変換・制御ソリューションサプライヤー スペイン・eksエナジーを買収 [日立エナジー]:2023年10月24日 (hitachi.co.jp)

*4

日立エナジーがイタリアのモビリティ・産業向け電力機器メーカーコエットの買収を完了 [日立エナジー]:2024年1月17日 (hitachi.co.jp)

日立エナジーについて

  日立エナジーは、持続可能なエネルギーの未来へ向けた取り組みを加速する、グローバルな技術リーダーです。さまざまな分野のお客さまに、バリューチェーン全体にわたる革新的なソリューションとサービスを提供するとともに、お客さまやパートナーとの協創により、カーボンニュートラル実現に向けたエネルギー転換に必要な、デジタル技術を活用した変革を実現します。日立エナジーは、社会価値、環境価値、経済価値のバランスを取りながら、世界でより持続可能、より柔軟、より安心・安全なエネルギーシステムを構築する取り組みを進めています。また、当社はこれまで合計150GW以上の高圧直流送電(HVDC)システムを提供しており、より多くの風力発電や太陽光発電の導入が可能となるよう支援しています。スイス・チューリッヒに本社を置き、全世界90カ国に40,000人以上の従業員を擁しており、140カ国以上の導入実績と、1兆円を超える事業規模を有しています。

日立エナジー関連情報

日立製作所について

  日立は、データとテクノロジーでサステナブルな社会を実現する社会イノベーション事業を推進しています。お客さまのDXを支援する「デジタルシステム&サービス」、エネルギーや鉄道で脱炭素社会の実現に貢献する「グリーンエナジー&モビリティ」、幅広い産業でプロダクトをデジタルでつなぎソリューションを提供する「コネクティブインダストリーズ」の事業体制のもと、ITやOT(制御・運用技術)、プロダクトを活用するLumadaソリューションを通じてお客さまや社会の課題を解決します。デジタル、グリーン、イノベーションを原動力に、お客さまとの協創で成長をめざします。2022年度(2023年3月期)の連結売上収益は10兆8,811億円、2023年3月末時点で連結子会社は696社、全世界で約32万人の従業員を擁しています。

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