2014年度 試合結果
ソフトボールリーグ1部 第5節
地元で連敗し黒星先行 単独7位と苦しい状況
5月31日~6月1日にかけ、地元、神奈川県秦野市中央運動公園野球場で、日本リーグ1部第5節が行われた。連日、1,500人の大応援団がスタンドを埋め尽くす中、初日のSGホールディングスグループ戦は、泉が好投するも打線が機能せず、大事な初戦に手痛い敗戦。翌日の太陽誘電戦は、3度のホームランでの勝ち越しもミスで追いつかれ、最後は延長で力尽きる。この結果、連勝必至の地元大会でよもやの連敗を喫し、全試合数の半分を終了して5勝6敗と黒星先行、単独7位と苦しい状況で折り返した。
なお、昨年までは後半に組み入れられていた第6節が、今年は前半に行われることになり、6月7日~8日、北海道釧路市釧路市民球場で行われる。
多くの皆様のご声援、ありがとうございました。
泉、好投するが、打線、散発3安打と機能せず、手痛い敗戦
チーム名 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
SGホールディングスグループ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 |
日立 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
三塁側スタンドを埋め尽くす大応援団の中、初回裏、先頭の山田が、先発の左腕カーヤ投手からライト前に弾いて出塁。その後、ニ死三塁まで進むが得点出来ず。2回裏も林のヒットなどで二死二塁の得点圏チャンスを作るが後続なし。
一方、先発の泉は緩急を使ったピッチングで3回まで1安打に抑える上々の立ち上がり。3回裏、一死から山田が四球を選んで出塁し二盗に成功。さらに送球が逸れる間に三塁に進み、一死三塁の絶好の得点機を作る。しかし、続く西山でベンチはエンドランを仕掛けるが、この打球がライナーとなり不運な併殺打。
その後、泉は危なげないピッチングで5回を2安打に抑える素晴らしい好投を見せる。なんとか泉を援護したい打線は5回裏、先頭の林が執念のヘッドスライディングを見せ内野安打で出塁。その後、二塁まで進むが決定打が無く、なかなか泉を楽に出来ない。
すると6回表、泉は先頭打者にヒットを許し初の無死の走者を背負う。その後、二死二塁まで漕ぎつけるが、3番打者にセンター前に運ばれて均衡を破られる。
先制を許した直後の6回裏、先頭の山田がフルカウントから四球で出塁。さらにワイルドピッチなどで一死三塁の同点機を作る。しかし、続く杉山、佐々木が倒れてチャンスを生かせない。
7回裏、打線は簡単に3人で終了。泉は5安打1失点の好投を見せるが、打線がまったく機能せず、わずか散発の3安打と沈黙。絶対に負けられない地元での初戦を落とす、手痛い敗戦となった。
ホームランでの3度の勝ち越しもミスで追いつかれ、延長で力尽きる
チーム名 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
太陽誘電 | 1 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 1 | 0 | 2 | 7 |
日立 | 1 | 1 | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 6 |
連日、30度を越す猛暑の中、地元での連敗は絶対避けたい一戦の先発は小薗。その小薗は初回表、先頭打者にいきなりストレートの四球を与え、二塁に送られて得点圏走者を背負うと、続く打者にセンター前にタイムリーを喫し、あっさり先制される苦しい立ち上がり。
その裏、先頭の山田がセンター前に落として出塁。さらに西山もセンター前で続き無死一、二塁とすると、林が送ってニ、三塁。続く佐々木の内野ゴロが相手の野選を誘い、すかさず同点に追い付く。なおも四球などで一死満塁の絶好機を作るも、ここで打線が畳みかけられない。
2回表のニ死満塁のピンチを小薗が凌ぐと、その裏、先頭の奥田が初球を狙い、レフトへの第2号ホームラン! 奥田の一発で早くも勝ち越しに成功。
3回裏、先頭の西山がレフト前ヒットで出塁。林が二塁に送ると、ワイルドピッチでさらに三塁へ進む。二死となるが、ここでまたワイルドピッチがあり、労せずして1点を追加する。
2点のリードをもらった小薗であったが、4回表、二死二塁からセンター前タイムリーで1点を返され、さらにライト線への三塁打であっさり同点に追い付かれる。ここから制球定まらず、2者連続の四球を出して満塁の走者を背負ったところで泉に交代。その泉は続く4番打者を仕留め、逆転を許さない。
同点に追い付かれた直後の4回裏、この試合、久々にスタメン復帰した田邊が、二死からライトへ第2号を放り込み再び勝ち越し。
しかし、6回表、泉は一死からヒットを許し、さらに続く打者の内野ゴロを守備陣が悪送球し、一、三塁の走者を背負う。続く打者のエンドランをバッテリーが外すものの、またもや悪送球が飛び出し、同点を相手にプレゼント。さらに四球などで一死一、三塁とされ、続く打者にセンターへのフライを打ち上げられるが、山田のレーザービームで逆転を許さない。
この試合、同点とされたら直後に飛び出すのがホームラン。6回裏、先頭の杉山がレフトへ、これまた第2号を放り込み、三たび勝ち越しに成功。
しかし、このリードを泉が守れない。7回表、泉は先頭打者に四球を与えて二塁に送られると、続く打者センター前に運ばれてすぐに同点に追い付かれる。
タイブレークに入った8回表、ここで小薗がリエントリー。小薗は走者を三塁に進めることなく、無失点で切り抜ける。その裏、清原が確実に三塁に進めると、相手ベンチは続く田邊、山田を歩かせて満塁策をとる。ここで続く西山が上げた浅いセンターフライで奥田をホームに突っ込ませるが、これはタッチアウト。
9回表、小薗は走者を送らせずに一死を取るが、続く打者にセンター前タイムリーを許して失点。球が高目に浮き出したか、続く打者にもヒットで一、二塁とされると、続く打者に一、二塁間を破られる3連打で2点目を奪われ、一死一、三塁の走者を残して山中に交代。山中は追加点を許さずに切り抜ける。
その裏、一死三塁で佐々木がセンターへタイムリーを放ち1点差にするが、ここ数試合、連打の出ない打線の反撃はここまで。この試合、守備の乱れ、四球が全て失点に結びつき、何回もリードするが、自らのミスですぐに追い付かれる、なんとも締まらない試合内容。連勝必至の地元でよもやの連敗を喫し、全試合の半数を終了し、黒星先行の厳しい状態となった。
記録&記事:中山 友紀子,古園 敏幸,徳田 政昭,奥田 透,桐越 信一