2011年度 試合結果
ソフトボールリーグ1部 第4節
劇的な逆転サヨナラ勝ち!! 同率3位で前半戦折り返し
5月28日〜29日にかけ、神奈川県横浜市神奈川新聞スタジアム硬式野球場で日本リーグ1部第4節が予定されていたが、両日ともに雨天のため、5月30日にHonda戦のみが行われた。この試合、先発の藤原が好投するも、打線が相手エースの前に完全に沈黙。結局、今シーズン初のタイブレークとなり、延長8回に溝江の犠牲フライで挙げた1点を守りきっての辛勝。
雨天順延で予備節となった佐川急便戦は6月21日に静岡県伊豆市新天城ドームで行われた。初回に2点を先行され、さらに追加点を挙げられて0-3で迎えた最終回、杉山の起死回生の同点3ランで追い付くと、眞鍋がエンドランを決めて劇的な逆転サヨナラ勝ち!! この結果、通算成績を8勝3敗とし、同率3位で前半戦を折り返した。
後半の開幕となる第6節は、9月3日〜4日、大分県大分市新大分球場で行われる。
多くの皆様のご声援、ありがとうございました。
藤原、好投するも打線沈黙し延長戦へ 溝江の犠牲フライで挙げた1点を守りきり完封!
チーム名 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日立ソフトウェア | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 |
Honda | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
土曜と日曜に予定されていた試合がいずれも雨で順延となり、月曜日に1試合のみ実施。打者にとっては逆風の強い風が吹き荒れる中、打線は今季から新加入した相手エース、パウリーの前に完全に沈黙。4回まで溝江の内野安打2本のみに抑えられ、打球も会心の当たりがまったく出ない展開となる。
しかし、先発の藤原が立ち上がりから素晴らしいピッチングを披露。ピッチャーにとっては追い風となる風を味方に付け、初回からテンポの良い投球で打者を追い込み、3回まで一人のランナーも出さないパーフェクト投球。
なんとか、先制点の欲しい打線は初回の溝江の内野安打、2回表の山田の相手エラーでの出塁、さらに4回表に溝江がまたもや内野安打で出塁し、それぞれ得点圏に走者を進めるが、後続が連続三振に切って取られたり、あるいは外角球を打たされての凡打など、なかなか攻略出来ない。
4回裏、藤原が先頭打者にセンター前に初ヒットを許し、さらに四球などで一死一、二塁と走者を背負うが、続く打者をショートライナー併殺で切り抜ける。さらに5回裏、一死から連続ヒットでまたもや一、二塁のピンチを招くが、ここも続く打者を6-4-3の併殺で切り抜けるなど、バックも好守備を連発して藤原を盛り立てる。
喉から手が出るほど1点が欲しい打線は6回表、一死から溝江が四球で出塁。続く濱本がこの試合、チームとして初めての会心の当たりをセンターに放って一、三塁と絶好のチャンスを作る。しかし、続く山田は相手の満塁策で歩かされ、勝負を避けられる。一死満塁の場面で、なんとか外野フライを打ち上げてでも1点が欲しいところであったが、2者連続のボテボテの三塁ゴロに終わり、ホームになかなか還れない。
7回裏、藤原が先頭打者にヒットを許し二塁に進められてサヨナラの大ピンチ。その後、なんとか二死二塁として、続く打者をピッチャーフライに打ち取るが、一塁、三塁、投手の連携が悪く3人で捕りに行き、これを落球する大きなミス。二死のため、二塁走者がスタート良く思い切って三塁を回っていたら最悪の状況も考えられたが、三塁で止まってくれるという運も味方に付け、続く打者を抑えてサヨナラ負けは免れる。
試合は今シーズン初のタイブレークへ突入。延長8回表、西山がタイブレークランナーの代走横沢をキッチリと三塁に送ると、続く溝江がセンターへの犠牲フライを放ち、やっと1点を奪う。その裏、途中から守備についた眞鍋が、タイブレークランナーが飛び出したのを見て牽制球で二、三塁間に挟み、これを挟殺するビッグプレー! 打線は3安打と援護が無く厳しい試合展開となったが、藤原も4安打に抑えて踏ん張り、守備陣もよく守って貴重な白星を挙げた。
最終回、杉山、起死回生の同点3ラン!! 真鍋のエンドランで劇的な逆転サヨナラ勝ち!!
チーム名 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
佐川急便 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 3 |
日立ソフトウェア | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4x | 4 |
先発は今シーズン初先発の山中。その山中は初回から相手打線につかまり先制を許す苦しい立ち上がり。初回表、先頭打者にヒットを許すが続く打者を併殺に打ち取る。しかし、その後、四球とヒットで許した二死一、二塁から続く打者にレフト頭上を超えるタイムリーを喫し、いきなり2点を先制される。
山中は2回表も二死からの連打で満塁のピンチを招き、ここで山口へ交代。山口は、いきなり満塁の場面でのリリーフであったが、落ち着いて後続を討ち取りピンチを切り抜ける。その後無失点で抑えるが、5回表 一死後、相手4番にライトの天井に当たる認定本塁打を喫し、1点を失う。しかし、それ以外は攻めの投球で相手を押さえ込む気迫を見せ、味方の反撃を待つ。
その打線は、相手エースのスメサートの前に完全に沈黙。6回まで溝江と田邊のヒット2本に押さえ込まれ、攻略の糸口すら掴めず、結局、試合はそのまま最終回へ。
しかし最終回、打線が土壇場で驚異の集中力を見せてドラマを演出。まずは先頭の濱本が粘ってフルカウントから四球で出塁。続く山田が痛烈なライトへのヒットで作ったチャンスに、杉山が初球を完璧にとらえ、左中間へ起死回生の同点ホームラン!! なかなか調子が上がらなかった杉山が土壇場で今シーズン初の3ランを放ち、一振りで試合を振り出しに戻す。さらにスタンドの興奮冷めやらぬ中、同じく打撃の調子が上がらなかった林が、センターオーバーの二塁打で出塁し、来條がきっちり三塁へ送って、一気にサヨナラのチャンス。
ここで代打の眞鍋が、フルカウントから投手と一塁の間を抜けるエンドランを決め、三塁ランナーが歓喜の生還! 最終回、それまで2安打の打線が、3点差を一気にひっくり返す驚異の逆転サヨナラ勝ち。前半戦最後の試合を劇的勝利で締めくくった。
記録&記事:中山 友紀子,奥田 透,古園 敏幸,桐越 信一