2009年度 試合結果
ソフトボールリーグ1部 第9節
手痛い取りこぼしで1勝1敗 決勝進出にわずかな望みをつなぐ
10月17日〜18日にかけて、岐阜県岐阜市長良川球場で第9節が行われた。絶対に負けられない試合が続く中、初日、雨天の中で行われた佐川急便戦は、初回に先制するものの3ランなどですぐに逆転される苦しい展開。一旦は林の2打席連続ホームランなどで同点に追いつくが、最終回に1点をスクイズで奪われ、まさかの手痛い敗戦。この時点で自力での決勝進出が消える。翌日のレオパレス21戦は、3点差を付けて勝つことが望まれる試合。山田のタイムリー三塁打で2点を挙げるが、ホームランで1点を返されての1点差勝利。この結果、最終節にわずかながらではあるが、決勝進出の望みをつないだ。
最終節である第10節は、10月24日〜25日、地元神奈川県横浜市保土ケ谷公園硬式野球場で行われる。
多くの皆様のご声援、ありがとうございました。
林、第5,6号、2打席連続ホームランなどで同点に追いつくものの、手痛い敗戦
チーム名 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
佐川急便 | 0 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 5 |
日立ソフトウェア | 1 | 1 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 4 |
雨天のため、一時試合が中断するほどの悪天候で行われたこの試合、相手を遥かに上回る10安打を放ちながらも、走攻守全てでミスが出て試合内容は接戦。「負けに不思議な負け無し」という名言があるが、その言葉通り、やはり多くのミスをした方には勝利の女神は微笑まなかった。
初回裏、センター前ヒットで出塁した溝江を、山田のあわやホームランかと思える左中間フェンス最上段にぶつかる二塁打でホームに突っ込ませるが、あえなくタッチアウト。いきなり状況判断のミスが出るが、続く馬渕の右中間を破る三塁打で1点を先制する。
先発の藤原は立ち上がりからボール先行の苦しいピッチング。1点を先行した2回表、降り続く雨が激しくなり、内野陣もボールが滑るのか2者連続の内野安打を許して無死一、二塁。続く打者に1(S)-3(B)としたところでさらに雨が激しくなり、藤本監督の中断要請により一時試合は中断。
再開後、藤原は一死を取るものの、続く打者に四球を与えて満塁。次の打者の内野ゴロの間にホームインされ同点とされる。さらに、一番警戒しないといけない1番のポーターに外角球をライトに運ばれ、ライナーでの3ランを喫して4点目を奪われ逆転される。
追いつきたい打線はその裏、先頭打者の林がセンターへ第5号本塁打を放ちまずは1点を返す。さらに3回裏、ヒットで出塁した西山を溝江、山田が三塁へ進め、二死三塁から馬渕がライトへのタイムリーを放ち1点差。小刻みに追い上げる。
続く4回裏、またも先頭の林が2打席連続となる第6号本塁打を放ち同点!! この回さらに来條のヒットなどで作った二死二塁のチャンスに、西山がレフトへ鋭いヒットを放つも、ランナーのまずい走塁で三塁オーバーランでタッチアウト。絶好の勝越しのチャンスを逃す。
同点のまま向かえた7回表、一死後、要警戒のポーターにライトライン際へ落ちる三塁打を喫し、続く打者を四球で出塁させた一死一、三塁からスクイズを決められ、終盤に手痛い1点を奪われる。後が無い打線は7回裏、代わったローチから先頭の鈴木がヒットで出塁し、さらに相手投手の暴投で無死二塁。しかし、ここで送りバント失敗でランナーを進めることが出来ない。続く西山の四球で一死一、二塁とチャンスは広げるが後続無し。この試合、走攻守の全てでミスが出て、自力での決勝進出が絶たれる手痛い取りこぼしとなった。
山田、決勝の2点タイムリー三塁打!! 藤原、一発を許すが完投勝利
チーム名 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
レオパレス21 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 |
日立ソフトウェア | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | x | 2 |
この試合に負ければ決勝進出の可能性はゼロになるため、絶好に勝たなければならない対戦。さらに昨日の手痛い敗戦により自力での決勝進出はなくなったものの、わずかに残された可能性のため、この相手には同率で並んだときのことを考え、なんとか3点差以上付けて勝ちたいところ。
相手先発のティンチャーには前半のリーグ戦、先の全日本総合選手権大会で攻略出来ずに敗れているため、絶対にリベンジしたい相手。初回裏、先頭の西山がライトへの二塁打を放ち、いきなりの得点圏走者で出塁。さらに溝江の送りバントで一死三塁と絶好の先制チャンスを作る。しかし、ティンチャーの100キロ後半の速球の前に後続が打ち取られ、ランナーをホームに返せない。
一方、先発の藤原は初回表、一死から三塁線を破られる二塁打で得点圏に走者を背負うが、ここは踏ん張って得点を与えない。さらに4回表には先頭打者にストレートの四球を与え、送りバントなどで二死三塁の走者を背負うが、ここも粘りの投球で切り抜ける。5回表には一死から内野安打と四球で一、二塁とされるが、ここも気迫の投球で後続を断つ。
打線はティンチャーの前にランナーを出しながらもなかなか決定打が出ない展開が続く。4回裏、先頭の馬渕がヒットで出塁。林がキッチリと送って一死二塁の得点チャンス。しかし、後続が断たれ初回に続いて無死のランナーを返せない。
なんとしても勝たなければならない打線は5回裏、先頭の鈴木がライト前ヒットを放ち、この試合、3度目の無死のランナーとして出塁。しかし、送りバント失敗などで二塁に進めることが出来ず二死となるが、溝江が四球を選んで繋げると 、続く山田の打球は物凄い勢いで右中間を真っ二つに割る2点タイムリー三塁打!! 2者が一気に生還し、ティンチャーから2点をもぎ取る。
しかし、直後の6回表、先頭打者の4番ティッカムに、藤原がフルカウントからセンターに放り込まれるホームランを喫して1点差。なんとか、3点差を付けたい打線は6回裏、杉山が四球を選んで出塁するが後続無し。結局、1点差で勝利はしたものの、昨日の手痛い敗戦が響き、決勝進出はわずかな可能性を残すのみとなった。それも、最終節に連勝し、相手の結果待ちという状態であるが、なんとしても残り2試合、悔いのないように必勝で臨んで欲しい。
記録&記事:古園 敏幸,柴田 兼一,桐越 信一