2009年度 試合結果
ソフトボールリーグ1部 第1節
連敗を喫し、通算1勝2敗と黒星先行
4月26日〜27日にかけ(25日は雨天のため順延)愛知県豊田市運動公園野球場で第1節が行われた。前半の最大の山場となるこの2連戦、初戦は全米のエース、アボットを擁するトヨタ自動車と対戦。序盤にダブルスチールで先制するも、藤原が中盤に捕まり連打を喫して逆転負け。翌日の豊田自動織機戦は序盤に藤原が2本のホームランを許し、さらにエラー絡みで4失点。終盤に1点差に追い上げるが、6回裏に投手陣が3四球などを許してノーヒットで1点を追加され、この節連敗。通算1勝2敗と黒星先行の苦しい展開となった。
第2節は5月9日〜10日、京都府京都市西京極球場で行われる。
多くの皆様のご声援、ありがとうございました。
序盤に先制するも、中盤に集中打を許して逆転負け
チーム名 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日立ソフトウェア | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 |
トヨタ自動車 | 0 | 0 | 0 | 3 | 1 | 0 | x | 4 |
相手先発は身長191cmの全米の左腕エース、アボット。北京オリンピックで全日本が攻略できなかった好投手だけに、どう打ち崩すかがポイントとなったが、初回表、先頭の西山がライト前ヒットでいきなりの出塁。続く来條が3バントを成功させ西山を二塁に進めると、続く山田が四球を選んでアボットを攻め立てる。しかし、後続無く先制出来ず。
3回表、先頭の溝江がライト線を破る三塁打で絶好の先制チャンス。西山の死球で無死一、三塁となり、西山が二塁へ盗塁。相手捕手が二塁に送球する間に三塁走者の溝江がホームを陥れ、ダフルスチールで先制の1点をもぎ取る。なおも、無死二塁のチャンスが続くが、アボットの速球の前に二者連続三振に倒れるなど、なかなかあと1点が奪えない。
一方、先発の藤原はストライク先行のテンポの良い投球で、1,2回を三者凡退で退ける素晴らしい立ち上がり。溝江、西山のファインプレーも飛び出し、3回までパーフェクトピッチングを続ける。
1点を先行した4回裏、一死から藤原が初ヒットを許し、さらに四球で二死一、二塁と初めて得点圏に走者を背負う。制球良く投げてきた藤原であったが、この回は際どいコースが外れ、相手5番にレフト前に同点タイムリーを許し、さらに続く打者にも初球をレフト前に運ばれて逆転される。さらに守備の乱れから二死満塁とピンチが続き、センター前に運ばれて3点目。二塁ランナーもホームを狙うが、山田のバックホームで4点目は阻止。
藤原は続く5回裏にも先頭打者にボールカウントを悪くし、センター越えのホームランを許して4点目。6回表に山田の内野安打と盗塁などで、一死三塁から杉山がレフトへ犠牲フライを打ち上げて1点を返すが、ランナーを出しながらもアボットを攻略出来ず逆転負けを喫した。
終盤の追撃及ばず、エラーによる自滅で連敗を喫す
チーム名 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日立ソフトウェア | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 3 |
豊田自動織機 | 0 | 2 | 2 | 0 | 0 | 1 | x | 5 |
2回表、新外国人投手の左腕パークハートから3つの四球を選んで二死満塁の絶好のチャンスを作るが、後続無く得点出来ず。先発の藤原は初回、二死からヒットを許し、さらに四球でいきなり得点圏に走者を背負うが無得点に抑える立ち上がり。
しかし2回裏、この回の先頭打者対し、真ん中高めに入ったストレートをレフト運ばれる痛恨のホームラン。さらに一死後、今度はセンターにライナーで放り込まれるホームランを許し、序盤で早くも2点を先行される。 打線は直後の3回表、先頭の西山がチーム初ヒットで出塁。二死ながら二塁にランナーを進めるが、代走横沢が離塁アウトを取られてチャンスをつぶす。
その裏、藤原が先頭打者にセンター前ヒットを許すと、続く打者の送りバントを守備陣が二塁へ投げてオールセーフ。さらにダブルスチールを決められて無死二、三塁。続く打者にセンターに2点タイムリーを喫して4点目を奪われる。なおもピンチが続くが、リリーフした瀬川が三人で切って取り追加点は許さない。
なんとかしたい打線は5回表、鈴木の死球と溝江のライト線二塁打で無死二、三塁の大きなチャンス。ここで西山が反撃の口火を切るタイムリーをセンターに放ち、まずは1点。続く来條の投手ゴロをバークハートが一塁へ悪送球し2点目。一死後、馬渕がレフト前に運んで1点差に詰め寄るが、走塁ミスで挟殺プレーで刺されて反撃もここまで。
6回裏には3回から藤原をリリーフした瀬川が先頭打者にストレートの四球。さらに続く打者の際、連続のワイルドピッチでノーヒットで無死三塁。藤原がリエントリで再登板するも、セカンドゴロの間に三塁ランナーにホームをつかれ5点目。
この試合、四球×6、ワイルドピッチ×3、パスボール、ダブルスチールへの警戒の怠りなどのバッテリーミス。守ってはフィルダースチョイスと悪送球、相手の走塁への注意不足。攻めては離塁アウトや走塁ミスなど、ことごとく相手にチャンスを与え、逆に自らがチャンスをつぶすという悪循環。得点差よりも大敗の印象が強いゲーム内容となった。今後の巻き返しを期待したい。
記録&記事:奥田 透,桐越 信一