スマートディクショナリ基盤技術は、テキストデータなどの従来利活用されていなかったデータ(ダークデータ)から業務に役立つ情報を自動で抽出する技術です。この技術の実ビジネスへの適用例としてマテリアルズインフォマティクス(MI:Materials Infomatics)があげられます。MIでは、実験データを大量に蓄積・分析することで、新材料の開発効率を改善できます。実験データが多いほど改善効果が高いため、特許などのテキストデータからも実験データを収集する要望が高まっています。学術レベルでは、機械学習を用いてテキストデータから自動で情報抽出する技術が提案されていますが、抽出精度向上に要する工数が大きいことが課題でした。スマートディクショナリ基盤技術では、自動で情報を抽出するだけでなく、抽出精度が低下する要因の特定と補正をAIにより自動で行い、実ビジネスへの適用を可能にしています。