2014年4月10日
欧州の原子力研究開発拠点「欧州原子力研究センタ」を設立
株式会社日立製作所は、このたび、欧州の先進的なプラントの予防保全技術や実績のある原子力施設の廃炉技術を取り入れ、安全で高効率な原子力技術の開発を目的として、英国のロンドンなどに研究開発拠点「欧州原子力研究センタ(European Nuclear Research Centre:以下、ENRC)」を2014年9月末までに設立することを決定しました。
ENRCでは、英国をはじめとした欧州の大学との共同研究によって、欧州がこれまで蓄積してきた先進技術と日立のBWR(Boiling Water Reactor:沸騰水型原子炉)技術を融合し、より安全で高効率の原子力技術を開発します。例えば、原子力施設内で作業する作業員の放射線被ばく量を低減する技術や原子力プラントの稼働率を高める技術を開発することで、英国で開発するBWRの設計への適用をめざします。また、これらの活動を通して、現地に日立のBWR技術を理解する人材の育成をめざすとともに、中長期課題である廃棄物量の削減や、原子力施設の廃炉コスト低減についても取り組みます。
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