指の静脈パターンを使う認証方式のこと。身体の特徴を使って本人を確認する生体認証の一つ。近赤外光を照射して指静脈の画像を撮影し、その画像から静脈パターンを抽出する。本人認証は、あらかじめ登録されている静脈パターンと抽出した静脈パターンとのマッチングによって実施する。
静脈パターンは複雑で、同じパターンを持つ人がいない。このため、高精度に個人を識別できる方法としてさまざまな分野に利用が広まっている。また、指内部の静脈を使用するため、偽造や改ざん、第三者による「なりすまし」などが極めて困難である。このことから、高いセキュリティ性を実現できると期待されている。
手をかざすだけという操作の手軽さから、入退室管理や銀行ATMの本人認証などで普及が進んでいる。