水道管、パイプライン、河川などの水流や水量、水圧などを、測定・解析・検討する技術。例えば水道管の場合、管の太さや管路の長さ、分岐の数や形状などによって影響を受け、複雑に変化する水の流れを、数値計算、解析モデル、シミュレーターによる検証などによって明らかにする。
解析結果は、上・下水道の管網設計、ダムや橋梁(りょう)建設などの河川計画、治水・利水計画などに活用される。また、貯水池や用水路などでは、水理解析によって得られたデータに基づいて、ポンプやゲートを最適に制御・管理できる。
近年は、巨大災害に備えた津波や洪水のシミュレーションにも利用され、災害時の被害予想や対策の立案、防災マップの作成などにも生かされている。