水資源を有効利用するために、上水道の配水量や水圧をコントロールすること、またはその技術。配水管網に設置された水圧計、流量計を常時監視し、水使用量の変化に対応して制御弁や配水ポンプを集中管理することで、配水管の水圧を絶えず適正値に調整して、水運用の最適な管理を図る。
水使用量は、1日の時間帯や気温、季節の変化、その地域の経済状況や人口の変動など、さまざまな状況によって刻々と変化している。そこで、刻々と変化する水使用量をリアルタイムで解析して、水圧を適正に制御し、その場に応じた最適な水量を安定供給する配水コントロール計画が必要となる。
また、水道管の維持・管理にも配水コントロールが重要な役割を果たす。水道管は、老朽化や破損などによる漏水が問題となるが、過剰な圧力を抑制し、適正な水圧を維持することで、漏水量を低減できる。