電気機器に組み込まれ、動作を制御するソフトウェア。炊飯器や冷蔵庫などの家電製品、自動車、携帯電話やスマートフォン、駅の自動改札など、わたしたちの身の回りにある電気機器の多くが組み込みソフトウェアによって制御されている。
1980年代以降、マイクロプロセッサの出現によって、さまざまな機器がソフトウェアで制御されるようになるとともに、機器をリアルタイムで制御するOSが発展してきた。ニーズも年々多様化・複雑化し、組込みソフトウェアにはより高度な機能が求められるようになってきている。
一般的に、組込みソフトウェアは一つの機器に専用で開発されることが多い。このため、パソコンなどの汎用コンピューター向けに開発されるソフトウェアと比べると開発上のスケールメリットを得ることが難しく、高効率・高品質の開発を実現するための研究が進められている。