建物内の安全・安心・快適な移動をサポートするWithコロナ時代のタッチレスソリューション
新型コロナウイルス感染症対策として、ビルやマンションなどの建物内では「密をつくらない」「接触しない」ことが重要になります。そこで日立と日立ビルシステムは、顔認証や人数検知といった独自のセンシング技術を活用したタッチレスソリューションを体系化。ビルを利用する方々の感染予防と、快適な移動の実現を支えていきます。
新型コロナウイルスの感染拡大を契機に、社会のあり方や人々の生活様式が大きく変容しました。今後は社会活動全般で、ニューノーマル(新常態)を見据えた新たな対応が求められてきます。多くの利用者が集うビルでも、感染リスクの低減に向けて、入り口における発熱者の早期発見や、エレベーターなどの共用設備に手を触れない衛生的でスマートな移動、人との接触機会の低減などが重要な課題となってきます。
そこで、日立と日立ビルシステムは、顔認証技術や人数検知などの画像解析システム、ロボット技術といった先進テクノロジーを活用し、建物内の移動を非接触で実現するタッチレスソリューションを体系化。オフィス・マンション・店舗・ホテル・病院といった、さまざまなビルに働き・暮らし・訪れるすべての人へ安心を提供していきます。
感染リスク低減施策のひとつとして、オフィスや店舗の入り口での検温があります。不特定多数の入場者が訪れる施設では、体温測定センサーを備えたサーマルカメラの導入が進んでいますが、現場運用に人手がかかり、担当者の感染リスク低減も課題となっています。そこで、サーマルカメラによる発熱者検知システムの提供に加え、統合型ファシリティマネジメントソリューション「BIVALE(ビヴァーレ)」*などとの連携で、離れた場所にいるビル管理者に、メールで発熱者の検知を通報。遠隔で映像を確認して対象者を特定する機能を提供します。
出勤時や昼どきのエレベーターホールの混雑は、感染リスクを増大する「密」状態を生み出します。そこで画像解析システムによる人数検知技術を活用し、ネットワークカメラで乗り場の人数をリアルタイムにカウント。人数に応じてエレベーターを自動で呼び出し、各フロアのエレベーターホールの「密」状態回避と利便性の向上を実現します。
執務室のドアに顔認証専用端末を設置することで、タッチレスで衛生的な入退室管理システムが実現できます。ネットワークカメラの画角内に最大10人までの同時認証が行えるバーチャルゲートを設定すれば、通勤時のエントランスでの認証時間削減も可能です。ICカードをカードリーダーにかざすことなく個人を特定できるため、スピーディーな出退勤管理も可能となります。
対面業務における感染リスクと業務負担を軽減するため、日立のコミュニケーションロボット「EMIEW4」が受付・案内・巡回監視などのビル内業務を一部代替します。タブレット端末と専用クレードルEMIEW4のアバター(分身)と会話ができる卓上型の「EMIEW-TT」(日・英・中・韓の4か国語対応)もラインアップ。受付ではEMIEW-TTが訪問者の社名と名前を聞き取り、自動で担当者に連絡。続けてEMIEW4が来訪者を会議室に誘導してセキュリティを解錠するなど、一連の受付・案内業務をトータルにサポートします。
また病院・福祉施設などではEMIEW-TTが来訪者を検出し、音声案内および画面情報で簡易的な問診を実施。EMIEW4が部屋まで案内するといったサービスも提供できます。また、感染リスク防止に加え、人手不足や働き方改革などの課題解消も期待できます。
ビル・マンション向け「タッチレスソリューション」の概要
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日立と日立ビルシステムが提供するタッチレスソリューションは、昇降機メーカーである日立ビルシステムのエレベーターやエスカレーター、さまざまなビル設備機器と連携・統合した付加価値の高いソリューションを提供できるのが大きな強みです。
これからも日立と日立ビルシステムは、ニューノーマルに対応したビル・マンション向けの製品やサービスを開発し、Withコロナ時代の安全・安心・快適な社会づくりに貢献していきます。
(株)日立製作所 ビルシステムビジネスユニット
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