注目ユースケース
Lumadaのユースケースコード：UC-01724S
〜秘匿情報管理サービス「匿名バンク」〜
2023年6月7日
個人情報の保護と、適正な活用は両立できるでしょうか？今回は、Lumadaの取り組みの中から、日立独自の秘匿化技術で個人情報を安全に管理することにより、個人情報を扱う業務の効率化と、個人情報の活用による利便性向上を実現する「匿名バンク」を紹介します。
「匿名バンク」は、従業員の健康に関する情報の一元管理、金融機関のマイナンバー登録、自治体の健診予約など、さまざまな業務、サービスに活用されています。
個人情報が安全に守られながら、適正に活用されるように、また、情報提供者の不安を取り除き、利便性が高まるように、これからも適用される業種、分野を拡げていきます。
Lumadaで協創！個人情報を安全に一元管理
個人情報の取り扱いには、十分な配慮が必要です。一方、個人情報を共有・活用することで、さまざまな分野のサービス向上、業務効率化が図れると期待されています。
近年、クラウドサービスの利用が増加しています。企業や自治体、医療機関などは、 ITインフラやサービスのクラウド移行を進める中で、情報の共有、活用による業務効率化、利便性向上に取り組んでいます。
企業や自治体、医療機関などが保有する情報の中でも、情報提供者の氏名や生年月日、マイナンバーなどはプライバシーに関わる大切な情報であり、個人情報保護法やEU一般データ保護規則 （GDPR：General Data Protection Regulation） にもとづいて取り扱う必要があります。個人情報を適切に、かつ効果的に活用すると、ニーズや好みに合った商品・サービスの提供につながり、生活がより快適に、豊かになると考えられます。しかし、内閣府が実施した世論調査*1で「個人情報の取り扱いに不安を感じる」と答えた人が多いことから、企業や自治体、医療機関などは情報提供者の不安を解消し、信頼の獲得に努めなければなりません。
情報提供者の権利や利益を守りながら、個人情報の有用性を生かすためには、高度なセキュリティ技術が求められます。Lumadaのソリューション「匿名バンク」は、個人の特定につながる情報を、日立独自の「検索可能暗号化技術」で秘匿化*2。乱数に置き換えたデータをクラウド上で安全に管理する仕組みを提供。検索時にも、データセンター内やネットワーク上で復号されないため、不正アクセスや内部の犯行による情報漏えいのリスクを大幅に低減します。
さらに、個人の特定につながらない情報は仮名化して管理し、情報提供者の同意の範囲でさまざまな目的に活用。個人情報を取り扱う業務の効率化、情報を管理するコストの削減につながり、個人情報を利用した商品やサービスの提供による利便性向上を実現します。
従来の暗号化では、暗号化されたデータを検索したり、暗号化されたデータを使って計算する際に、データセンター内で復号する必要がありました。データセンター側に復号鍵を渡すことになるため、特権IDを持つユーザーであればデータを復号でき、情報漏えいが発生する要因となっていました。
これに対し、秘密計算の一種である「検索可能暗号化技術」を用いると、暗号化されたままのデータを検索できます。データセンター側に復号鍵を渡す必要がなくなり、情報漏えいのリスクを低減。個人の特定につながる情報を復号鍵を持つ利用者だけが復号できる技術、および個人の特定につながらない仮名化データを同意にもとづいて活用できるサービスは、個人情報のビッグデータとしての活用につながります。
クラウドでのデータ管理の安全性とデータを活用した業務効率化を両立する「匿名バンク」。その特長と事例をご紹介します。
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UC-01724S
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