日立グループではリスクマネジメントの観点からも、調達パートナーに対してサステナビリティ取り組み状況の評価・分析を行っています。また、調達パートナーの製造拠点を訪問してサステナビリティ監査を実施するなどバリューチェーンにおけるサステナビリティリスクの事前把握、是正を行っています。
SAQ回答社数
約3,000社
サステナビリティ監査
実績社数
150社
(2023年度実績)
日立では、リスクマネジメントならびに調達パートナーへのエンゲージメントを目的に、調達パートナーのサステナビリティに関する取り組みの評価・分析を行っています。
2022年度からは、調達パートナーのサステナビリティパフォーマンス評価およびモニタリングに、第三者評価プラットフォームのEcoVadisを導入しています。
調達金額が大きく、事業戦略上重要な調達パートナーを評価対象とし、「環境」「労働と人権」「倫理」「持続可能な資材調達」の4分野の評価項目に基づき、サステナビリティへの取り組み状況を確認しています。
2023年度は、日立グループ全体で約3,000社(58カ国)の調達パートナーのサステナビリティ評価を実施しました。この内、サステナビリティの取り組みが「高水準」とされる65点以上の調達パートナーは、全体の約20%を占めました。このような高評価を取得された調達パートナーに対しては、各事業体単位の調達パートナーイベント・説明会などで表彰させていただくことを始めています。また、本評価結果から得られた情報に基づき、是正依頼対象先の把握、改善方法の協議・モニタリング、サステナビリティ監査の対象先の選定・実施などを進めています。
今後もさらにEcoVadis 評価対象社数を拡大していき、調達パートナーとのさらなるエンゲージメント強化に向けて取り組んでいきます。
日立では、サステナブル調達の推進と徹底を目的に、調達パートナーの製造拠点を訪問し、サステナビリティ監査を毎年実施しています。
監査では、「労働・人権」「安全衛生」「環境」「倫理」を中心とした観点から調達パートナーのサステナビリティへの取り組み状況を確認しています。
2022年度からは、グローバルなサステナビリティパフォーマンス評価プラットフォームであるEcoVadisを活用し、サプライチェーン上のサステナビリティリスクの可視化に取り組んでいます。
このEcoVadisの活用により各調達パートナーのサステナビリティリスクを適切に把握することで、より透明性のある監査と是正の依頼を推進してまいります。
監査対象先は、書面調査の評価結果や、日立との調達取引規模・重要性などに基づき選定しており、2023年度は150社の調達パートナーに対してサステナビリティ監査を実施しました。本監査で指摘されたすべての事項について、調達パートナーへ内容を説明しています。特に、高リスク項目の指摘については、発生原因の特定や改善計画の策定を含めた是正対応を調達パートナーに依頼し、その後も改善に向けて指導・モニタリングを行っています。
今後も、監査の結果、リスクが高いとみられる調達パートナーに対しては、改善を支援するためのトレーニングの提供や対面でのフォローアップ監査の実施などを通して、調達パートナーのサステナビリティ取り組みの拡充、それに伴う日立のバリューチェーンにおけるサステナビリティリスクの低減を進めていきます。