バリューチェーンが世界規模で拡大する中、日立は社会インフラ事業に深くかかわっており、リスクの発生によって社会に甚大な影響を及ぼすことがないようにしていく責任があります。
社会インフラの維持と迅速な回復に寄与すべく、日立は「サプライチェーンの強靭化」を経営課題として位置づけ、調達パートナーとともに災害やリスクに対応できる柔軟なサプライチェーンの構築に取り組んでいます。
事業環境の不確実性の高まりに備えたプロアクティブかつレジリエントな事業運営をめざし、調達部門は経営の前提となる事業環境および、調達環境の変化を先取りし、日立グループの「事業成長」と「リスクマネジメント」の両輪へ貢献する組織および機能への進化をめざしています。
インシデントの発生によって事業が中断し、社会に甚大な影響を及ぼすことのないよう、グループグローバルで調達BCPの充実に取り組んでいます。調達パートナーとともに調達BCPシステムを構築することにより、早期に有事の際の調達影響を把握し対策を実施することで、事業影響の最小化に貢献します。
「SENSE」「THINK」「ACT」の調達リスクマネジメントシステムの実行により、各事業ごとにサプライチェーン上のリスクを可視化・定量化、優先順位付けし、最適な対策を事前に講じることで、リスクの発現を最小化し適切に対処できるレジリエントなサプライチェーンの構築をめざします。
同時発生する地球規模でのリスクを早期に検知し、調達購入額・隘路性等を総合的に考慮し、サプライチェーン上のリスクを特定
定量化された調達データに基づく統合的なリスク評価・分析
事業リスク軽減に向けた、最適な調達方法・サプライチェーンの見直し