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調達レジリエンス

災害やリスクに対応できる柔軟なサプライチェーンの構築

バリューチェーンが世界規模で拡大する中、日立は社会インフラ事業に深くかかわっており、リスクの発生によって社会に甚大な影響を及ぼすことがないようにしていく責任があります。
社会インフラの維持と迅速な回復に寄与すべく、日立は「サプライチェーンの強靭化」を経営課題として位置づけ、調達パートナーとともに災害やリスクに対応できる柔軟なサプライチェーンの構築に取り組んでいます。
事業環境の不確実性の高まりに備えたプロアクティブかつレジリエントな事業運営をめざし、調達部門は経営の前提となる事業環境および、調達環境の変化を先取りし、日立グループの「事業成長」と「リスクマネジメント」の両輪へ貢献する組織および機能への進化をめざしています。

調達BCP

インシデントの発生によって事業が中断し、社会に甚大な影響を及ぼすことのないよう、グループグローバルで調達BCPの充実に取り組んでいます。調達パートナーとともに調達BCPシステムを構築することにより、早期に有事の際の調達影響を把握し対策を実施することで、事業影響の最小化に貢献します。

  • 災害インシデント発生
  • 対象の特定
  • 調査の実施
  • 対策の推進
  • 事業影響最小化

調達リスクマネジメント

「SENSE」「THINK」「ACT」の調達リスクマネジメントシステムの実行により、各事業ごとにサプライチェーン上のリスクを可視化・定量化、優先順位付けし、最適な対策を事前に講じることで、リスクの発現を最小化し適切に対処できるレジリエントなサプライチェーンの構築をめざします。

調達リスクマネジメントシステム 概念図

SENSE「検知・特定」

多様なリスクの検知・調達インパクトの特定

同時発生する地球規模でのリスクを早期に検知し、調達購入額・隘路性等を総合的に考慮し、サプライチェーン上のリスクを特定

<リスク例>
  • 自然災害・パンデミック
  • 地政学リスク
  • 需給逼迫、原材料・エネルギー価格の変動
  • コンプライアンス・法規制の強化

THINK「評価・分析」

事業インパクトの分析

定量化された調達データに基づく統合的なリスク評価・分析

<調達データ例>
  • 製造拠点・生産地
  • 海外からの調達
  • 標準品の採用
  • 戦略在庫の確保

ACT「軽減・最適化」

調達方法・サプライチェーンの最適化

事業リスク軽減に向けた、最適な調達方法・サプライチェーンの見直し

<対策例>
  • マルチソース化推進
  • 地産地消推進
  • 標準化と汎用部品の使いこなし
  • 代替品の検討