もし、物流のしくみがなくなったらどうなるだろう?工場では製品がつくれないし、製品がつくれないとお店にものが届かないよね。みんなの生活に必要なものがなくなって、とても不便になるよ。それだけ物流って大切なしくみなんだね。
物流のしごとには、大きくわけると「輸送」、「保管」、「荷役」、「包装」、「流通加工」、「情報管理」の6つの分野があるよ。ものがみんなのところに届けられるまでには、これらのいろいろな物流のしごとがおたがいに密接に結びつきながら行われているんだよ。
ものをつくるために工場で使われる原材料を運んだり、工場でつくられた製品を、工場からデパートやスーパーマーケットなどのお店に運ぶことを輸送というよ。また、みんなが宅配便で荷物を送ることも輸送のひとつだよ。
生産したものを大切に保存しておくことを保管というよ。農産物や工業製品は、前もって一度にたくさん生産し、使うまでとっておくものもあるんだ。たとえば、秋に収穫されたお米は、倉庫に保管して、必要に応じて出荷されているし、冬に使う電気ストーブは夏から秋にかけてつくられ、寒くなるまで倉庫に保管しているんだ。ものをすぐに出荷できるように管理し、大切に保存しておくことが保管なんだ。
ものを輸送したり保管したりするために、荷物を積んだりおろしたり、倉庫に出し入れしたりするしごとを荷役というよ。軽い荷物の場合は人手でもできるけど、重い荷物の場合や急いでいるときには、フォークリフトやクレーンなどの機械でやるんだ。
品物がよごれたり壊れてしまわないように包んだり、運んだり保管しやすくするために、箱などに入れることを包装というよ。段ボール箱に入れることが一般的だけど、木箱や紙袋、プラスチック容器やドラム缶など荷物の形や種類によっていろいろな包装の仕方があるんだ。
衣料品、食料品、日用品などの商品への値札つけや、製品にキズがないかの検査、完成品にするための組み立てなど、工場からみんなの手元に送られるまでに行われる、いろいろな加工作業のことを流通加工というよ。
大切な製品がどこの倉庫や流通センターにどれだけあるのか、また、製品が今どこに運ばれているのかなどをコンピュータを使って調べることができるんだ。そのしごとを物流情報管理というよ。荷物の情報を正確に知ることにより、みんなの手元に安全、確実に、そして早く届けられるんだ。
ものづくりのために、工場にものを運ぶだけじゃなくて、大切に保管したり、きれいに包装したり、みんなの手元に製品が届くまでにはいろんなしごとがあるんだね。
日立は、物流の会社と協力して、製品の管理や包装、情報管理などをサポート。製品をみんなの手元に早く、正確に、大切に届けるお手伝いをしているよ。