工場の中には、いろいろな部門があり、それぞれに役割(仕事)があるんだ。その仕事がないと、工場の中がスムーズに連携できずに、ものづくりが難しくなってしまうんだ。
工場内の仕事には、まず「設計部門」があり、ここで何をつくるかを考えて設計図を描いたりするんだ。次が「製造部門」で、設計図をもとに材料を加工して実際に製品をつくっているよ。最後に「検査部門」があり、製品がきちんとつくられているかチェックしているんだ。これ以外にも、材料や部品を買ってきたり、できあがった製品を必要とする人に届けたりする仕事があるよ。
みんなのところに届く製品が完成するまでには、工場内の連携以外に、工場と工場がお互いに連携しているんだ。自動車メーカーを例に見ても、いくつかの工場を部品が順番に渡り歩いているんだ。協力工場から届けられた部品を自動車メーカーの製造ラインで組み立てて、最終製品である自動車を完成させるんだ。
自動車は、車体、エンジン、ドア、シート、ミラー、タイヤなど、約2〜3万点の部品※でできている。これら全部の部品を自動車メーカーの工場1か所でつくっているわけではなく、多くの部品メーカーの工場が各部品をつくって協力しているんだ。
※出展:一般社団法人 日本自動車工業会
工場の目的は、質の良い製品を、効率よくつくること。そのために工場内の各部門がお互いに協力するのはもちろん、外部の工場とも連携しながら仕事を進めているよ。この仕事のつながりがとても大切で、どれかがひとつ欠けても、ものづくりは成功しないんだね。