PET検査は、従来の診断機器では見つけにくい1cm以下の”がん”も、条件によっては見つけることが可能です。 ”がん”は多くの場合、体内で1cmになるまで長い年月がかかります。しかし1cmを超えると急激なスピードで増大しはじめます。1cmくらいまでの”がん”は比較的完治しやすいといわれています。
各機器ごとの検査ではなく、1回の検査でほぼ全身を観察して”がん”を見つけることができます。
種類によっては18F-FDGが集まりにくい”がん”もあります。また、胃がんや肝細胞がん、胆道がんなども18F-FDGが集まりにくいといわれています。逆に、脳や心臓は、通常でも多くのブドウ糖を消費する臓器で、その中から悪性腫瘍を見つけ出すことは難しいといわれています。腎臓、尿管、膀胱、前立腺などは、薬の排泄経路にあたり、18F-FDGが”がん”に集まっていても、見つかりにくいといわれています。