Keymate/Cryptoの平文データ、暗号文データはバイナリデータです。バイナリデータ(バイト列)として入力していただくと、暗号化できます。
暗号文データはバイナリですので、バイト単位に見ると0x00のデータが存在することがあります。これを、0x00が終端記号になる文字列と混同しないようにしてください。
Keymate/Cryptoの暗号化対象は、メモリ上のバイナリデータです。ファイルのデータを暗号化したい場合は、ファイルデータをメモリ上に読み込み、このデータをKeymate/Cryptoを使用して暗号化します。暗号化したデータをファイルへ書き出すことにより、暗号ファイルとなります。このとき、暗号データを復号するために必要な関連データ(初期ベクタなど)をファイルへ書き出したりメモリ上に読み込んだりする方法は、お客様においてアプリケーションを開発していただくことになります。
暗号データ(暗号文、署名、ハッシュ値)の互換性について回答します。
適正に実装した共通の暗号アルゴリズムを用いて、厳密に使用法を一致させた場合、暗号データは互換性があります。例えば、Keymate/Crypto JCMVPライブラリは、JCMVP®の暗号アルゴリズム実装試験(新規ウィンドウを開く)に合格しています。この試験は、暗号モジュールに承認された暗号アルゴリズムが適正に実装されていることを確認するために行われます。従って、合格した他暗号モジュールに対して、そこで試験された同一暗号アルゴリズム(乱数生成器を除く)を、試験で使用された同一確認条件で用いると、暗号データの互換性があると推論します。
ただし、弊社では他社製品との互換性を確保するためのサポートサービスは提供しておりません。Keymate/Cryptoサポートサービス(有償)において、Keymate/Cryptoの使用法に関する問合せ応答サービスを行いますが他社製品の使用法については、サポート対象外です。
なお、本回答は、暗号データの他社互換性に対する保証を与えるものではありません。障害が起きた場合に問題解決支援を求められるお客様は、当社Keymate/Crypto間で暗号化/復号を行い、日立サポート360をご購入下さい。
いいえ。
暗号データの互換性については、Q3に記載しています。暗号データ以外の互換性は別問題です。例えば、複数の暗号データや関連データをまとめた形式については、それぞれの製品における暗号データ形式の問題となります。ファイル暗号データ形式に対しては暗号データそのものの互換性だけではなく、暗号製品同士のファイル暗号データ形式の互換性が必要です。なお、Keymate/Cryptoではファイル暗号形式を取扱っておりません。
Keymate/Cryptoは、各プラットフォーム間で暗号データに互換性があります。