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運用負荷増大への本質的な解決策 ― 運用管理モダナイゼーション オンプレミスとマルチクラウドのハイブリッド環境における
統合的な運用管理を実現する
JP1 Cloud Service/Operations Integration

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運用統合の重要性

少子高齢化により働き手が不足し、IT人材の確保が難しい状況では、少ない人員で多くのシステムを運用・監視することが必要になります。限られた人員で多数のシステムを運用するためには、数あるシステムの運用を統合して、運用を共通化、自動化、省力化し、運用要員が多くのシステムをシンプルな運用で共通的に扱えるようにすることがとても重要です。

JP1 Cloud Service/Operations Integration(Ops I)とは

運用統合 JP1 Cloud Service/Operations Integration(以下、Ops I)は、
システム横断での 『運用の標準化』 『運用要員の共有化』 『運用の統制』 による効率向上と品質確保の両立を実現し、
IT運用の統合・変革を加速します。

JP1 Cloud Service/Operations Integration(Ops I)が実現する
運用管理モダナイゼーションのPoint

Point1

運用の標準化

1つ目のPointは、各種運用コンテンツの集約管理です。

現状は、運用作業の流れを運用手順書としてドキュメント管理することが主流です。しかしそれでは、システムが増える度にドキュメントが山積みとなり、運用のサイロ化、属人化を生む原因となります。

Ops Iでは、アプリケーションやインフラごとの自動化コード、ワークフロー、UIなどの各種運用コンテンツをGitに集約管理して、各システムの運用で共有化することが可能です。各種運用コンテンツは統一化されたコードで、運用作業の流れを定義することができます。このような仕組み、考え方を「Operations as Code」と呼んでいます。この仕組みにより、運用コンテンツを適宜改善、適用システムを拡充していくことで、運用作業品質の均一化や向上、自動化を促進することができます。

各種運用コンテンツを集約管理して、各システムの運用で共有化。
運用コンテンツの適宜改善、適用システムの拡充により、運用作業品質の均一化や向上、自動化を促進します。

各種運用コンテンツを集約管理して、各システムの運用で共有化。

Point2

運用要員の共有化

2つ目のPointは「運用要員の共有化」です。

従来の運用では、システムごとに運用体制が分かれており、必要なときに、必要なスキルをもつ要員に作業を依頼することができないとの課題もよく耳にします。言い換えれば、システムごとの運用要員が固定化されてしまい、システムが増えるごとに、運用コストの増加を招いてしまうことが、この課題の本質かと思います。

Ops Iは、運用要員を管理対象ごとに分けて管理したり、各グループに求められるスキルを任意に定義することが可能です。それにより、運用要員のスキル・経験値を見える化し、システム横断で必要なスキルを保有する要員に適切な作業割り当てができる体制作りを支援します。それらは、特定の要員に不足しているスキルなど、人財育成の気付きにも活用できるでしょう。

運用要員のスキルを見える化して、管理対象ごとにグループを分けたり、各グループに求められるスキルを任意に定義。
システム横断で、各種の運用業務に柔軟・スピーディーに対応できる体制作りを支援します。

運用要員のスキルを見える化して、管理対象ごとにグループを分けたり、各グループに求められるスキルを任意に定義。システム横断で、各種の運用業務に柔軟・スピーディーに対応できる体制作りを支援します。

Point3

運用の統制

3つ目のPointは、「運用の統制」です。

従来の運用では、システムごとに運用作業や管理方法が異なり非効率になりがちです。中でも、運用が適切に行われていることを確認するための運用証跡(作業や確認のエビデンス)が散在化してしまっていて、ISOなどの各規格に対して、準拠状況を確認するなど、監査対応にとても手間がかかるという課題もあります。

Ops Iは、システムの運用手順や管理方法を標準化して規定したとおりに運用が行えるようにするだけでなく、各種作業で発生する証跡を集約管理するなど、人が関わる運用作業全般の統制を図ります。このように、システム横断でしっかりと「運用の統制」を図ることで、システム全体の運用の効率向上と品質確保の両立を実現します。

運用担当者が作業画面からアップロードしたチェックリストや承認履歴、自動運用時にPlaybookのコードで
実行されたログなどを集約管理することで、証跡(エビデンス)の散在を防止します。

運用担当者が作業画面からアップロードしたチェックリストや承認履歴、自動運用時にPlaybookのコードで実行されたログなどを集約管理することで、証跡(エビデンス)の散在を防止します。

FISC:金融情報システム センター(The Center for Financial Industry Information Systems)
ISO:国際標準化機構(International Organization for Standardization)

ユースケース

1運用作業の省力化

【課題】

  • VMやサブネット作成など同じ目的の作業でも環境によって手順が異なる。
  • 帳票による申請のため、操作対象コンソールへの項目転記作業が生じる。
  • 項目のクロスチェックを二重三重に行っており、作業効率が上がらない。

【解決】

  • 環境ごとの操作を自動コード化(Playbook)し、手順書を削減。
  • 指定先に応じて操作が自動実行されるため、項目転記作業を省力化。
  • 項目入力時に自動チェックを組み込み、クロスチェック作業を省力化。

1 ハイブリッドクラウド運用の統合

AWS:Amazon Web Services、Azure:Microsoft Azure

2定常作業の効率化

【課題】

  • 運用スケジュールを台帳で管理。その後の進捗確認は人依存となっている。
  • 他のことに没頭して、うっかり計画されている作業の着手に遅れることがある。
  • ジョブの実行確認作業など、それぞれのツールにログインしないといけない。

【解決】

  • 運用スケジュールを登録すれば、作業の着手、完了状況を可視化。
  • 定刻になったら、担当へ作業開始を促す通知を自動的に発行。
  • 確認作業前に必要なログ情報を自動収集すれば、作業も効率アップ。

2定常作業の効率化

3障害解決の迅速化

【課題】

  • 個々のメールや電話では、やりとりした会話を記録として残すのが大変。
  • 迅速に復旧作業を行いたいが、適切な人員を探し出すのが大変。
  • 復旧完了後、当該インシデントで実施した作業履歴を残すのが面倒。

【解決】

  • 各キーマンが参加できるチャット会議にて、状況、議論内容を自動記録。
  • 運用要員ごとの作業状況、スキルや当該作業の経験回数を可視化。
  • 当該インシデントチケットと復旧作業(ワークフロー)の関連付けの自動化。

3システム障害発生時の問題解決プロセスの迅速化

AWS:Amazon Web Services、Azure:Microsoft Azure、JP1/IM3:JP1/Integrated Management 3

4ヘルプデスクの解決スピード向上

【課題】

  • 問い合わせ受付方法がメールや電話であり、履歴管理ができていない。
  • 問い合わせ対応のナレッジが共有化されておらず一次解決率が向上しない。
  • エスカレーションされたインシデントの解決状況が把握できていない。

【解決】

  • 問い合わせ受付をチケット化して集約、その後の対応履歴も管理。
  • L2、L3人員が適宜ナレッジを登録、共有し、一次解決率を向上。
  • エスカレーション先ごとにチケットの対応状況を可視化。

4ヘルプデスクのナレッジ共有化による解決スピードの向上

まとめ

いかがでしょうか。この記事では、オンプレミスとマルチクラウドのハイブリッド環境における統合的な運用管理を実現する運用統合プラットフォーム「JP1 Cloud Service/Operations Integration(Ops I)」について解説しました。

IT部門が既存システムの維持管理といった「守り」から、DX推進などビジネスに直接的に貢献する「攻め」の姿勢に転じるためには、ITSMだけでなく、ITOMも含めた運用の共通化、システム全体の運用最適化を意識して変革に取り組むことが重要です。

こうした課題を解消するJP1 Cloud Service/Operations Integration(Ops I)は、システムごとにサイロ化したIT運用を統合し、システム横断で運用作業全体の標準化と運用要員の共有化を促進し、運用全体を統制することで、 運用管理のモダナイゼーションを実現。進化し続けるシステム全体の効率向上と、品質確保の両立を支援します。

日立はこのOps Iをベースとして、ビジネス変化に即応できる運用基盤、運用の継続的改善プロセスの確立をサポートします。

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