ISAMは、「関数」と「ユティリティ」から構成されています。
関数は、索引順編成ファイルのアクセスを支援するライブラリで、ユーザプラグラムをC言語で作成するときに使用します。
ユティリティは、索引順編成ファイルを構築または保守するユティリティで、ファイルの生成、保守や情報の取得などに使用します。
ISAMで使用できる関数には、ファイルとレコードの操作に関するもの、データの操作に関するもの、およびISAMで使用する情報を扱うものがあります。
ISAMでは、次のユティリティを提供しています。
ユティリティの種類 | ユティリティ名 | 内容 | ユティリティの提供 | ||
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PC版-GUIメニュー | PC版-コマンド | UNIX版-コマンド | |||
ファイルの作成・編集 | 定義ファイルの作成 | 新規にキー定義ファイルを作成します。同時に、データファイルおよびキーファイルの領域を確保します。 | ○ | ○ | ○ |
キーの追加・削除・再構築 | キーを追加・削除したり、キーファイルを再構築したりします。 | ○ | ○ | ○ | |
ファイルの変換 | 順編成ファイルを索引順編成ファイルに、索引順編成ファイルを順編成ファイルに変換します。 | ○ | ○ | ○ | |
テキストファイルの変換 | 順編成ファイルをテキストファイルに、テキストファイルを順編成ファイルに変換します。 | − | − | ○ | |
ファイルの移行 | UNIX版の索引順編成ファイルをPC版の索引順編成ファイルに変換(移行)します。 | ○ | ○ | − | |
ファイルの修復 | ファイルの検証 | 索引順編成ファイルの論理構造を検証し、不正がないかを検証します。 | ○ | ○ | ○ |
ファイルの抽出 | 障害が発生してファイルが不正になった場合にデータを回復するときに使用します。 データファイルの中から有効なレコードを抽出し、順編成ファイルを作成します。 |
○ | ○ | ○ | |
情報の表示・設定 | キー定義情報の表示 | ファイルおよびキーに関する情報を表示します。 | ○ | ○ | ○ |
レコード内容の表示 | データファイルのレコードの内容を、指定した形式に編集して表示します。 表示形式には、ダンプ形式、文字形式、16進形式があります。 |
○ | ○ | ○ | |
サーバ状態の表示 | 分散ISAM(ISAM/D)使用時のサーバの状態を表示します。 | ○ | − | ○ | |
セキュリティ情報の表示 | 分散ISAM(ISAM/D)使用時のセキュリティファイルの内容を表示します。 | ○ | − | − | |
履歴情報の設定 | 分散ISAM(ISAM/D)の履歴情報を取得するレベル(3段階)を設定します。 | − | − | ○ | |
オプション情報の設定 | 保守情報やオプション機能に関する設定をします。 | ○ | − | − | |
ファイルの管理 | ファイルの複写 | 索引順編成ファイルをまとめて複写します。 | − | ○ | ○ |
ファイルの削除 | 索引順編成ファイルをまとめて削除します。 | − | ○ | ○ | |
ファイルの名称変更 | 索引順編成ファイルの名称をまとめて変更します。 | − | ○ | ○ | |
ファイルの圧縮 | データファイルの無効領域を圧縮します。同時に、キーファイルを再構築します。 | ○ | ○ | ○ |
(凡例)○:提供あり −:提供なし