COBOLの第4次国際規格「COBOL2002規格」に対応したCOBOLアプリケーションの開発運用環境製品です。COBOL85との互換性を保持しながら、時代の要求に沿った仕様の追加や変更がなされ、開発生産性の向上やCOBOL資産有効活用の一層の促進が期待できます。
COBOL2002のJava連携機能(Cosminexus連携機能)は、Cosminexusの環境でWebアプリケーションを構築する場合に、ServletやJSPなどのJavaアプリケーションから簡単にCOBOLアプリケーションを呼び出すようにするための機能です。開発環境と実行環境に分かれます。
COBOLアプリケーションは、JavaBeansとして動作させることも、またEJB(セッションBean)として動作させることもできます。
JavaBeansとして動作させる場合の仕組みを次に示します。
Javaからは、COBOLアクセス用Beanの提供するメソッドによって、COBOLプログラム(ビジネスロジック)とのデータの受け渡しを実行します。
EJBコンテナにおいてCOBOLで作成したアプリケーションをEJBとして呼び出すこともできます。EJBとして動作させる場合の仕組みを次に示します。
COBOLアプリケーションをEJBとして動作させる場合、COBOLアクセス用BeanをさらにEJBクラス群(Homeインタフェース、Remoteインタフェース、Enterprise Bean)でラッピングすることで実現します。
COBOL2002規格の言語仕様や自由形式正書法にも対応したCOBOLエディタ、使いやすいテストデバッガ、Webサーバなどの分散環境においても採取が可能なテストカバレージなどの開発ツール群を提供しています。
COBOL2002 Developer Professionalは、COBOL2002 Net Developerのもつ「Java連携機能(Cosminexus連携機能)」「操作性のよい開発環境」に加えて、下記の機能を備えており、生産性をより一層向上させます。
プログラムの保守に有効なソース解析情報を出力し、COBOLプログラムの整理に役立ちます。解析結果を基にプログラムを修正したり、デッドコード候補を基に、 テストが必要かどうかを判断したりできます。
COBOLソース解析
COBOLプログラムの修正の影響波及を調査できます。手作業や目視確認によるプログラム修正に比べ、調査の工数を大幅に低減できます。
データ影響波及分析
単体テストに必要なダミーファイルやプログラムを自動的に設定します。結果の期待値を用意すればテスト結果を自動判定します。大規模なシステム開発で、単体テストを効率良く実行する場合に有効です。また、繰り返しテスト(回帰テスト)も容易に実施できます。
単体テスト支援
製品名 | 分類 | 概要 |
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COBOL2002 Developer Professional | 開発環境 | 開発環境の基本機能に加え、COBOLソース解析機能、 データ影響波及分析機能、単体テスト支援機能など、高度な開発支援機能を提供 |
COBOL2002 Net Developer | 開発環境の基本機能を提供 | |
COBOL2002 Net Server Runtime | 実行環境 | 実行時ライブラリを提供するサーバ向け運用環境 |