2021年10月22日
株式会社 日立製作所
エンタープライズサーバ「EP8000 E1080」
株式会社日立製作所(以下、日立)は、このたび、日立の高性能・高信頼なUNIXサーバであるエンタープライズサーバ「EP8000」のハイエンドモデルとして「EP8000 E1080」を10月29日から販売開始します。今回販売開始する「EP8000 E1080」は、強固なデータ保護を実現するセキュリティ機能を備え、エネルギー効率を従来モデル比*1で約2.6倍に向上する最新CPU「Power10」*2を搭載し、環境への配慮とTCO削減へ貢献します。このほか、EP8000シリーズの特長である高信頼性も継承し、社会インフラ向け大規模基幹システムに求められるセキュリティ・環境配慮・高信頼などのニーズに対応します。
年々高まるセキュリティ脅威に対応するため、Power10上でメモリ暗号化を高速に行う機能*3を新たにサポートしました。また、メルトダウン*4などの投機的実行に関する脆弱性への攻撃を緩和する機能について、Power9より性能を向上し、セキュリティを強化してもシステム性能への影響が少なくなるよう配慮しています。さらに、量子コンピュータなど今後のコンピュータ技術の進展に対応する暗号化技術である耐量子暗号*5および完全準同型暗号(FHE*6)にも新たに対応可能とし、将来のセキュリティ脅威にも備える強固なデータ保護を実現して社会インフラシステムが求めるセキュリティニーズに応えます。
Power10搭載による高速化などでシステム処理性能を従来モデル比で最大1.49倍*7に向上しました。また、プロセッサの負荷増減とサーバを使用する環境の温度変化に合わせて、プロセッサの駆動周波数や有効化するコア数を制御するEnergyScale機能を強化したことでの消費電力の半減と、プロセッサ高速化との相乗効果により、エネルギー効率を従来モデル比で約2.6倍化し、環境へ配慮しています。さらに、従来から提供しているCoD*8機能においては、EP8000シリーズのオペレーティングシステムであるAIX®や仮想化ソフトウェアであるPowerVMなどのソフトウェアライセンスを含んでおり、必要な時にサーバリソースやライセンスを拡張できるため、TCO削減に寄与します。なお、今回のハイエンドモデルは、「Hitachi Cloud」で提供するプライベートクラウドで利用可能なため、運用に関わる負担を削減することも可能です。
このほか、従来から提供しているHAクラスタソフト「HA Booster Pack for AIX」との連携による高速系切替や、日立ストレージ連携時のエラートレース機能での迅速な障害原因究明など、日立独自の高信頼性も継承して、社会インフラ向けシステムの安定稼働を支援します。
名称 | 概要 | 価格(税抜) | 出荷開始時期 |
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エンタープライズサーバ EP8000 E1080 |
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88,682,900円〜 | 2022年4月1日 |
「EP8000シリーズ」は、オペレーティングシステムにAIX®を採用する、日立のUNIXサーバです。金融機関をはじめとする企業の基幹業務や鉄道、電力などの社会インフラ向けシステムに多くの稼働実績があります。HAクラスタソフトや日立ストレージとの連携による高信頼で高速なデータ処理の実現にくわえ、長期保守を支援する日立サポート360により、基幹業務や社会インフラ向けシステムの安定稼働を支援しています。