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Japan Diamond Softball LEAGUE:プレーオフ

ニトリJD.LEAGUE 2025 試合結果

ニトリJD.LEAGUE 2025 プレーオフ
セカンドステージ敗退!ダイヤモンドシリーズ進出を逃し今シーズンの戦いは終了

 11月8日〜10日にかけて、愛知県名古屋市/パロマ瑞穂野球場でプレーオフが行われた。ワイルドカードでプレーオフ進出となった東地区4位の日立サンディーバは、ファーストステージで西地区3位の伊予銀行と対戦。4回に笠原のライトオーバーのホームランで先制に成功すると、6回には先発の坂本が同点ホームランを許し同点とされるも、その裏に堀口のヒットなどで満塁のチャンスを作り、唐牛、藤森の連続押し出し四死球で2点を勝ち越すと、最終回は坂本が無失点に抑え3-1で勝利しセカンドステージ進出を決めた。雨天順延にて11月10日に開催されたプレーオフセカンドステージは、西地区2位の豊田自動織機との対戦となったが、守備の乱れで先制を許してしまい、その後堀口のソロホームランで同点とするも、またしても守備の乱れで勝ち越されてしまい、幾度となく訪れた得点機も生かせず1-2で敗退。この結果、ダイヤモンドシリーズへの進出を逃し、悲願のJDリーグ制覇は来シーズンへ持ち越しとなった。

 今シーズンも本当に多くの皆様のご声援、ありがとうございました。

プレーオフ結果

[プレーオフ]結果

プレーオフファーストステージ 対 伊予銀行戦(11月8日)

笠原、先制弾!坂本3安打1失点完投勝利!セカンドステージ進出!

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
伊予銀行 0 0 0 0 0 1 0 1
日立 0 0 0 1 0 2 x 3
  • 【バッテリー】☆坂本(7回)−女鹿田
  • 【本塁打】笠原(4回)
  • 【盗塁】山内(2回),唐牛(3回),杉浦(4回)

試合レポート

JDリーグ初制覇に向け、ポストシーズンによる負けられない戦いがスタートした。東地区4位の日立サンディーバはワイルドカードからダイヤモンドシリーズへの進出を掛けて、プレーオフファーストステージで西地区3位の伊予銀行(西地区勝率0.517)と対戦。レギュラーシーズンの勝率でも上回るサンディーバ(東地区勝率0.679)は交流戦での直接対決でも勝利しており、この試合も必ず勝利してセカンドステージへ駒を進めたい日立の先発は、今シーズン10勝を挙げているエース坂本。その坂本は、初回表からテンポ良い投球で相手打線を2三振を含む三者凡退に打ち取る上々の立ち上がり。2回表には死球とヒットで一死一、三塁のピンチを招くも、緩急を使った落ち着いた投球で後続を抑え無失点で切り抜け、3回表はきっちり三者凡退に抑えるピッチングを披露。

早々に先制したい日立打線だが、初回裏は三者凡退に倒れ、2回裏にも先頭の山内が四球を選んで出塁し、二死後に盗塁を決めて二死二塁と先制のチャンスを作るが、北原が空振り三振に倒れ先制とはならず。3回裏も、一死から唐牛が死球で出塁するとすかさず盗塁を決め、続く藤森が四球を選び一死一、二塁の絶好の先制チャンスが訪れるが、保谷、杉本が抑え込まれてしまう。両チーム無得点のまま試合は中盤戦へ。

4回表も先発坂本は相手クリンナップをあっさり三者凡退に抑えると、迎えた4回裏に一死から笠原がライトオーバーのホームランを放ちようやく先制点を奪うことに成功。続く代打森山がレフト前ヒットで出塁すると、代走に起用した杉浦が盗塁を決めて一死二塁と追加点のチャンスメイク。二死から堀口が四球を選んで二死一、二塁とチャンスが拡がったところで続く唐牛のバットに期待がかかるが、ショートフライに倒れ追加点ならず、この回1点止まり。

1点リードを貰った坂本は、5回表も緩急を使った落ち着いた投球で2三振含む三者凡退に抑え込み無失点投球を続けるが、6回表、一死から相手代打にレフトオーバーのホームランを許し1-1の同点に追い付かれてしまう。更に次打者には内野安打を許し勝ち越しのランナーを出してしまうが、相手3番打者はショートゴロ併殺打に仕留め最少失点で切り抜ける。

先制したものの打線の調子が上がらない日立の攻撃陣は、5回裏は三者凡退に倒れてしまう。同点に追い付かれた直後の6回裏には、交代した相手ピッチャーから先頭の山内が四球を選び出塁するが笠原のショートゴロでランナーが入れ替わり、ランナーを進められないまま二死となるも、代打小島の四球と堀口のセンター前ヒットで二死満塁と何とかチャンスを拡げる。すると、ここで何と唐牛が死球を受け、笠原が押し出しで勝ち越しのホームイン。なおも続く二死満塁のチャンスに、藤森が四球を選びリエントリしていた北原も押し出しで生還。まさかの連続押し出しで3点目を挙げ、試合は3-1と2点リードで最終回へ。

2点のリードを貰った坂本は7回表、先頭打者に四球を与えランナーを出すも、後続を危なげなく抑えこみゲームセット。快勝とは言えないものの、まずはプレーオフ初戦ファーストステージを勝利し、セカンドステージへ駒を進めた。

[撮影]上念 拓馬
笠原、均衡を破る先制ホームランを放つ!

[撮影]大木 浩
坂本、3安打1失点の完投勝利を挙げる!!

オーダー表&個人成績

個人成績

プレーオフセカンドステージ 対 豊田自動織機戦(11月10日)

守りのミスによる失点を取り返せず、反撃は堀口の同点弾のみ! 1点差で敗戦となり、ダイヤモンドシリーズ進出を逃す

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
日立 0 0 0 1 0 0 0 1
豊田自動織機 0 1 0 1 0 0 x 2
  • 【バッテリー】★長谷川(4回),坂本(2回)−山内,ムリポラ
  • 【本塁打】堀口(4回)
  • 【盗塁】唐牛(5回)

試合レポート

雨天順延となったプレーオフセカンドステージでは、西地区2位の豊田自動織機(西地区勝率0.621)と対戦。交流戦では勝利しているとはいえ、今年の全日本総合選手権を制覇しているチームであり厳しい戦いが予想されるが、ワイルドカードからの下克上を目ざすために何としてでも勝利してダイヤモンドシリーズに駒を進めたいところ。その日立は初回表に藤森、保谷が連続三振に倒れるが、杉本がセンター前ヒットで出塁し、山内の四球で二死一、二塁と得点機が訪れる。しかし、相手外国人エースの前に笠原は空振り三振に倒れ得点ならず。

2回表にも、先頭のムリポラが四球で出塁し、続く堀口がセカンド強襲のセンター前ヒットを放ち無死一、二塁と絶好の場面が訪れるが、北原の送りバントはなんと5-6-3のダブルプレーに。その後、二死二塁から唐牛はレフトフライに打ち取られ、なかなか得点を奪えない展開に。

日立の先発長谷川は、初回裏の先頭打者にセンター前ヒットを許すと、犠打・犠飛で3塁までランナーを進めてしまうが、相手4番打者をレフトフライに打ち取るまずまずの立ち上がり。しかし2回裏、この回も先頭打者にレフト前ヒットを放たれると、盗塁を許し無死二塁の場面、次打者のレフトへのファールフライでタッチアップしたランナーを刺そうとした送球が逸れ、その間にランナーは生還。打ち取った打球ながらも、守備のミスで先制点を許してしまう。

強風により外野フェンスが倒れ幾度となく試合が中断される状況の中、お互いに攻めあぐね迎えた4回表、惜しい当たりが続いていた日立打線の中で堀口が放ったこの日2安打目となる打球はセンターオーバーのソロホームランに!試合中盤でようやく同点に追いつき、ここから反撃に転じたいところだったが、4回裏には長谷川が一死から連続ヒットを許すと、またも送球で後逸するエラーが起きてしまい得点を献上してしまう。1-2の1点ビハインドで試合は終盤戦へ。

守備のミスによる失点をすぐさま取り返したい日立打線だが、5回表は代打小島と保谷の四球で一死一、二塁と逆転のチャンスに、杉本、山内が三振に倒れてしまう。6回表にも、二死から交代した相手ピッチャーから四死球と唐牛の内野安打で二死満塁のチャンスが生じるが、藤森は見逃し三振に終わり、追いつくことが出来ない。

5回裏から、日立のバッテリーは坂本-ムリポラに交代。坂本は一死からレフト前ヒットと四球で一死一、二塁のピンチを招くも、その後はしっかり抑え追加点は与えぬピッチングを披露。6回裏もきっちり三者凡退に切って取り、最終回の味方打線の逆転に全てを託すが、7回表の日立の攻撃は先頭の保谷の打球が相手好捕で一死となると、その後は連続三振で敢え無くゲームセット。この試合、サンディーバらしさを発揮出来ぬまま自滅に近い形での敗戦となり、ダイヤモンドシリーズへの出場ならず悲願のJDリーグ制覇はまたしてもお預けとなった。

今シーズンは東地区優勝チームに対する包囲網が厳しくなり、追われる立場となったことで今までとは違う苦しさもあった中、開幕戦こそ連勝したもののその後は思うように勝ち星を増やせず、なかなか上位に食い込めない厳しいシーズンであったように思う。その中でも粘り強く戦い続け、リーグ終盤にはようやくサンディーバの強さを取り戻したかに思えたが、プレーオフの一発勝負ではまた違った緊張感を乗り越えられなかったのか、最後は守備の乱れからの失点、敗退というサンディーバらしくない戦いで今シーズンの全日程が終了となった。昨シーズンの結果と比べると物足りない結果となってしまったが、今シーズンも若手選手の躍進が光り、中堅、ベテラン勢も安定の活躍を魅せてくれた。日立サンディーバの戦いに魅了され球場に駆け付けてくれる人も更に増えてきており、そんなファンの期待に応えるべく、来シーズンは今シーズンの苦しさ、悔しさを糧にして更に強く魅力あるチームへと進化してくれることを期待したい。
今シーズンも、全国各地で多大なるご支援ご声援をありがとうございました。

[撮影]大木 浩
堀口、完璧な一振りは同点弾に!

[撮影]上念 拓馬
下克上ならずも、1年間の戦いに拍手を送りたい

[撮影]上念 拓馬
今シーズンも盛大なご支援ご声援
ありがとうございました!

オーダー表&個人成績

個人成績

記録&記事:安富 隆之,中山 友紀子,徳田 政昭,古園 敏幸