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日立の特許「指静脈認証技術の発明(特許第3770241号)」が 平成19年度全国発明表彰文部科学大臣発明賞を受賞

2007年6月19日

日立製作所(執行役社長:古川 一夫、以下/日立) は、このたび、「指静脈認証技術の発明(特許第3770241号) 」について、平成19年度全国発明表彰文部科学大臣発明賞および発明実施功績賞を受賞しました。

 本発明表彰は、皇室より毎年、御下賜金を拝受し、我が国における発明、考案又は意匠の創作者並びに発明の実施及び奨励に関し、功績のあった者を顕彰することにより、科学技術の向上及び産業の発展に寄与することを目的として行っているものです。

 今回受賞した「指静脈認証技術の発明」は、指内を走る幾本もの静脈が織り成すパターンが人それぞれに異なることを利用した、個人判別手法にかかわる発明です。 本発明は、鍵の替わりとして安心して利用できるセキュリティの高さと、誰でもが簡単に扱える操作性の良さとの両立を目的とするものです。そのため、指の静脈パターンを安定かつ鮮明に取得できるという透過型指静脈認証装置の長所と同時に使い易さも満たせるように、近赤外光源を、認証操作の邪魔にならないよう、指をかざす部位の左右両側面の低い位置に配置しながら、光源の点灯制御と画像処理により静脈パターンの透過撮影を実現し、指を上からかざすだけで簡単に高精度な認証が行えるようにしました。

 本発明に基づく認証装置は、特に高い安全性と多様な顧客への対応が不可欠な金融機関で採用が進み、現在、生体認証を導入(あるいは導入予定)している金融機関の約8割が採用し、事実上の標準となっているものです。(日立調べ)

以上