ページの本文へ

Hitachi
お問い合わせお問い合わせ

バックアップはもともとテープに対して行うのが基本でしたが、最近ではATAテクノロジーに基づく安価なディスクサブシステムの登場によって、ディスクを用いたバックアップソリューションも登場しています。

D2T(Disk to Tape)

本稼働のディスクサブシステムからテープストレージにバックアップをとる、実績のある手法です。小規模のシステム環境では現在もなお採用されていますが、ある程度の規模を持つシステム環境や将来的に規模が拡大される見込みのシステム環境では、後述するD2D2Tを採用するケースが増えてきました。

D2D(Disk to Disk)

テープストレージの代わりにディスクサブシステムを使用してデータのバックアップを行う手法です。アクセス性能の優れたディスクサブシステムを使用することで、バックアップやリストアの所要時間(ウィンドウ)が短縮されます。ただし、何世代にもわたるバックアップデータを保管するには、大きなディスク容量が必要です。このため、D2Tと比較してデータの保管コストがかなり高価になります。

D2D2T(Disk to Disk to Tape)

ディスクサブシステムとテープストレージを用いて2段階のバックアップを行う手法です。通常は、本稼働のディスクサブシステムからバックアップ用のディスクサブシステムに対して高速にバックアップを行い、世代の古いものや特に長期保管を必要とするものをデータの保管コストが安価なテープストレージに移管します。中・大規模のシステム環境では、確実なデータ保護、運用管理のしやすさ、適切なデータ保管コストなど、さまざまな面で理想的なバックアップ手法です。

ディスクとテープを用いたバックアップの種類

画像:ディスクとテープを用いたバックアップの種類

D2T、D2D、D2D2T比較

D2T、D2D、D2D2T比較
  D2T D2D D2D2T
バックアップ速度
リストア速度(フル)
リストア速度(部分)
管理の手間 *1
ネットワークバックアップの安定性 *2
複数ジョブ
容量単価
電力消費
*1
自動化運用による改善
*2
LANのボトルネックが原因