ページの本文へ

Hitachi

電圧・無効電力オンライン
最適制御システム

OPENVQシステム

OPENVQとは

OPENVQ(Optimized Performance Enabling Network for Volt/var(Q))とは、
電力系統の設備データや計測データと発電計画や気象予測などの外部情報とを組み合わせて、
電力系統潮流を予測し、送電設備の性能を最大限に引き出す運用を実現するシステムです。
送電ロスの抑制をはじめとした効率化の実現が可能になるため、
送電量を増加させたり、送電ロスに相当する分の温室効果ガスを削減できます。

OPENVQのNEDO実証完了は2023年度末ですが、2022年度末までに想定通りの効果が確認出来たことから、
お客さまのご要望やフィージビリティスタディなどの事前検討のご相談を現在でも随時受け付けています。

紹介動画

紹介動画

特長

OPENVQの導入によって、電力系統運用の高度化・効率化が可能です。
気象予報データなどの環境データを活用して、最適な電圧プロファイルを計算することで、常に最適な送電が可能です。
また、既存の送電系統のシステムを活用するため、多大な設備投資が不要です。

OPENVQシステムの概要

適用事例 −温室効果ガス排出力の低減−

OPENVQを導入し、電力系統運用の高度化・効率化を通じて温室効果ガス排出量を削減した取り組みについて紹介します。
この事例では、送電ロスの抑制が急務であり、火力発電所が停止予定で、かつ多額な設備投資にすぐには対応できない状況下で、
早急に送電可能な容量を増加する必要がありました。
OPENVQを活用して最適な電圧プロファイルで設備を制御することで課題を解決しました。

課題

  • 電力需要が増大する中で
    送電ロスの抑制が急務

  • 環境負荷の懸念と設備
    老朽化で
    火力発電所の
    一部が停止予定

  • 再生エネルギー導入
    拡大に向け
    設備投資
    コストが増大

解決策

設備データ、計測データ、気象予測データなどのデータを分析して、
常に最適な電圧プロファイルできめ細かく設備を制御することによって、送電ロスを抑制し送電可能な容量を増やすことができます。

  • 温室効果ガス
    排出量の低減

    送電ロスの削減分相当の温室効果ガス排出量の削減。

  • 再生可能エネルギー
    出力の
    不確定性に対応

    不確定性の大きい再生可能エネルギー導入時でも系統信頼性を適切に維持できる。

  • 設備コストの抑制

    大きな投資が必要な送電網増強を行うことなく、送電可能な容量を改善できる。

送電ロス低減の定量化を図るJCM方法論を提案しました。
NEDO実証事業において、送電ロス低減によるCO2削減の
定量化が可能であることを、二国間の政府が大きく期待
しています。

送電ロスの低減にご興味がある方は、
ぜひ日立にお問い合わせください。
シミュレーターなどを活用した効果検証が可能です。