国際原子力機関(IAEA)は、「電離放射線に対する防護及び放射線源の安全のための国際基本安全基準」(BSS)を1996年に刊行し、その中で放射線の防護と安全について、規制免除に関する具体的基準である国際基本安全基準免除レベルが提示されました。
2005年6月1日に施行された「放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律の一部を改正する法律」(改正放射線障害防止法)では、この国際基本安全基準免除レベルが導入されています。
これにより、従来規制対象ではなかった放射性同位元素装備機器や密封線源(機器等)で、新たに規制対象となる場合があります。
当社取り扱い製品について調査を実施致しました結果、1955年から1969年に当時の国分工場で製造された変圧器に付属しているダイヤル温度計の文字盤・指針の一部に放射性同位元素を用いた自発光性夜光塗料(Ra226:ラジウム226)を塗布したものがあることが分かりました。(但し、これらの計器の放射能量は低く、従来法では規制対象外でした。) 関連資料として「該当品の形式一覧」を掲載しておりますのでご参照願います。
改正法では、従来規制対象ではなかった放射性同位元素装備機器や密封線源(機器等)で、新たに規制対象となる機器等において、2007年3月末まで製造されたものは、“廃棄についてのみ規制対象”となります。よって、該当するダイヤル温度計につきましては、引き続き使用することに問題ありませんが、不法廃棄した場合は法律で罰せられますので十分ご注意ください。
関連資料「変圧器用ダイヤル温度計の取り外し手順」にもとづいて変圧器からダイヤル温度計の取り外しを行ってください。ダイヤル温度計の前面ガラスを破損させないよう作業時はご注意ください。また、ダイヤル温度計本体、温度計感温部および温度計導管は切り離さないでください。
廃棄処理をされるときは、関係資料「変圧器用ダイヤル温度計の引き取り手順」にもとづいて(社)日本アイソトープ協会へ引取りを依頼してください。
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