2020年4月24日
株式会社日立製作所
IEEE Frederik Phillips Award 2020
株式会社日立製作所 フェロー 矢野 和男
日立は、フェローの矢野和男が、「IEEE Frederik Phillips Award」を受賞したことをお知らせします。
「IEEE Frederik Phillips Award」は、世界最大規模の学会であるIEEEにより1971年に設立された技術分野ごとに与えられる最高位の賞です。この賞は、電気および電子産業におけるイノベーションをもたらす研究開発のマネジメントにおける顕著な業績に対して授与されます。今回の受賞では、矢野が推進してきた、人間中心のIoT(Internet of Things)技術の開発と実用化に関するリーダーシップが高く評価されました。
矢野は、まだIoTという言葉が無線タグの活用という狭い意味で使われていた2003年ごろから、世界に先駆けて、ウエアラブル技術などを活用して人や組織に関するデータを収集し、それらのデータを心理学的知見を取り入れた人間中心の視点で活用する研究開発や実用化を推進してきました。特に、自らを実験台にした14年以上に渡る24時間の生活データの収集に加え、病院、介護施設、学校、店舗、営業、研究、オフィス、コールセンタなどの幅広い組織や施設において技術を実証し、この分野の発展を牽引してきました。
今後も日立は、社会イノベーション事業を通じて、人々のQoL(Quality of Life)を向上や持続可能な社会の実現への貢献をめざし、人間中心社会の実現に注力していきます。
このたびは、IEEE Frederik Phillips Awardという栄誉ある賞をいただき、大変光栄に思うとともに、いままでお世話になった多くの人たちに、心より感謝申し上げます。データやAIの活用が本格化する中で、人間中心のテクノロジー活用の重要性はますます高まっています。これを励みに、人間中心で幸せな社会の実現に向け、テクノロジーの一層の飛躍をめざしたいと思います。