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ひたちなか総合病院

令和5年度 株式会社日立製作所 ひたちなか総合病院 病院情報の公表


病院指標

医療の質指標

年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 339 132 178 188 356 591 840 1638 1467 454

幅広い年齢層の患者さんにご利用いただいております。高齢化の時代の中で、60歳以上の患者さんの割合が全体の71%、70歳以上の患者さんの割合が58%であり、入院患者さんの2人にひとりは70歳以上の患者さんです。

内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 48 19.6 20.6 31.3% 87
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 30 17.3 13.5 13.6% 87
180010x0xxx2xx 敗血症(1歳以上) 中心静脈注射・人工呼吸等 19 24.1 31.3 10.5% 79
080010xxxx0xxx 膿皮症 15 19.1 12.9 6.7% 73
161070xxxxx00x 薬物中毒(その他の中毒) 13 3.9 3.6 0.0% 48

総合内科では、高齢な患者さんの感染症から、敗血症で重症な患者さんの対応、未診断例の精査や支援、どこにも行き先のない患者さんの対応など、幅広い対応をしております。特に敗血症は年齢だけを理由に治療控えをせずにしっかりと集中治療を行い、重症例も救命率が高いことが特徴です。加えて、週に様々な形で多職種でのコミュニケーション・回診・カンファレンスを行い、看護師・リハビリスタッフなどの総合力が上がってきています。結果、なるべく機能予後を落とさずにできる急性期管理を目指せる環境が徐々に形になってきています。「ALL ひたちなか」で診療にあたるのが、総合的に患者さんをみる総合内科のモットーです。

リウマチ科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070560xx99x00x 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 45 30.6 14.2 2.2% 53
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 14 15.1 13.5 7.1% 79
070560xx97xxxx 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術あり 34.4
070560xx99x1xx 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 中心静脈・人工呼吸等 30.9
180010x0xxx2xx 敗血症(1歳以上) 中心静脈注射・人工呼吸等 31.3

自己免疫性疾患を診療する診療科です。当院はリウマチ・膠原病センターとして活動している関係から、重症で多様な病態・合併症を呈する全身性臓器障害を伴う自己免疫性疾患が上位を占めています。(合併症や併存症を持つ関節リウマチの患者さんや全身性エリテマトーデス・血管炎などの膠原病の患者さんです。)

神経内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) エダラボン 26 37.8 15.7 7.7% 69
010230xx99x00x てんかん 20 13.2 7.2 0.0% 62
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 20 26.4 20.6 15.0% 77
010080xx99x0x1 脳脊髄の感染を伴う炎症 13 31.6 16.6 0.0% 56
010110xxxxx4xx 免疫介在性・炎症性ニューロパチー ガンマグロブリン等 10 46.6 17.0 10.0% 62

神経内科は「脳、神経、筋肉の病気」を担当する専門内科であり、疾患は脳血管障害(脳梗塞、脳出血など)、てんかん、神経変性疾患(パーキンソン病、運動ニューロン疾患など)、末梢神経障害など多岐に渡ります。脳梗塞の場合、当院は回復期病棟(リハビリ病棟)が併設されており、急性期の治療が終了した後も同一の病院内でリハビリを継続できます。てんかんは、大脳の神経細胞が過剰に興奮しててんかん発作を繰り返す病気です。当院では、初回の痙攣発作や痙攣重積の場合、入院経過観察を行う場合もあります。さらに、神経疾患の進行により嚥下障害、誤嚥性肺炎を合併した場合の治療も行います。

呼吸器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 終夜睡眠ポリグラフィー 34 2.0 2.0 0.0% 55
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 28 12.5 18.7 0.0% 74
040040xx99200x 肺の悪性腫瘍 経気管肺生検法 16 2.9 3.0 6.3% 67
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍肺の悪性腫瘍 11 16.8 13.6 9.1% 81
040170xxxxxx0x 抗酸菌関連疾患(肺結核以外) 10 2.8 8.3 0.0% 65

呼吸器内科は主に肺がん、喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、睡眠時無呼吸症候群等を診療する診療科です。入院患者さんでは肺がん、睡眠時無呼吸症候群の検査の患者さんが多く、気管支鏡や局所麻酔下胸腔鏡検査で肺がんと診断された患者さんの化学療法治療目的の入院が多いです。

循環器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050130xx9900x0 心不全 74 17.0 17.4 5.4% 82
050050xx9910x0 狭心症、慢性虚血性心疾患 心臓カテーテル法による諸検査 61 2.6 3.0 1.6% 71
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術経皮的冠動脈形成術等 58 3.3 4.3 0.0% 73
050210xx97000x 徐脈性不整脈 ペースメーカー移植術等 52 7.8 9.8 0.0% 81
050030xx97000x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 手術経皮的冠動脈形成術等 47 9.7 11.5 0.0% 70

循環器内科は主に心臓・血管にかかわる病気の検査・治療を行います。代表的な病気としては(心臓自体の血管である)「冠動脈」が細くなったり、詰まってしまう「狭心症」や「心筋梗塞」といった虚血性心疾患といわれる疾患があります。また、虚血性心疾患やそのほか高血圧や不整脈などの心臓のダメージの最終像である心不全が、当科の主な入院対象となります。昨年度は新型コロナパンデミックにより、虚血性心疾患・緊急の治療を要する急性心筋梗塞が減少しておりましたが、パンデミックが落ちついたことにより本年は増加傾向にありました。さまざまな心臓病の最終病像ともいえる心不全が、入院患者さんのうち最も多く、平均年齢は高く在院日数も長くなっています。

血液内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130030xx99x5xx 非ホジキンリンパ腫 リツキシマブ+レノグラスチム等 18 20.9 19.6 0.0% 77
130030xx97x50x 非ホジキンリンパ腫 手術あり リツキシマブ+レノグラスチム等 10 31.1 29.8 0.0% 77
130040xx99x5xx 多発性骨髄腫、免疫系悪性新生物 ダラツムマブ/ボルヒアルロニダーゼ アルファ等 16.1
130030xx97x3xx 非ホジキンリンパ腫 手術あり 化学療法ありかつ放射線療法なし 28.9
130010xx97x2xx 急性白血病 手術あり 化学療法 36.2

血液の病気を診療する診療科です。当院の特徴として、高齢者の診療が主体となっています。悪性リンパ腫(特に非ホジキンリンパ腫)、急性白血病、骨髄異形成症候群などの高齢者に多い血液疾患が入院診療の中心となっています。

消化器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 手術限局性腹腔膿瘍手術等 153 9.4 8.7 3.9% 76
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 手術内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 44 6.7 2.6 0.0% 67
060020xx04xxxx 胃の悪性腫瘍 手術内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 36 10.5 7.6 0.0% 76
060102xx02xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術小腸結腸内視鏡的止血術等 31 8.5 9.3 0.0% 73
06007xxx97x0xx 膵臓、脾臓の腫瘍 その他の手術あり 30 9.1 11.7 0.0% 77

消化器内科は胃・大腸などの消化管や肝臓・胆嚢などの病気の診断・治療を専門とする診療科です。入院を必要とする患者さんは、内視鏡(胃カメラ)を用いて総胆管結石の除去などの治療を受けられている患者さんが最も多く、その次が大腸のポリープ・早期癌を内視鏡(大腸カメラ)で摘出されている患者さんです。

小児科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080270xxxx1xxx 食物アレルギー 小児食物アレルギー負荷検査 67 1.0 2.1 0.0% 5
040090xxxxxxxx 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 49 6.3 6.0 0.0% 1
040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎 36 6.8 5.9 0.0% 5
180030xxxxxx0x その他の感染症(真菌を除く。) 28 6.0 8.6 0.0% 2
0400801199x00x 肺炎等(1歳以上15歳未満) 25 7.1 5.6 0.0% 3

新型コロナウィルス感染症が5類に移行したため、2022年度と比べて呼吸器感染症を中心とした様々な感染症の入院が増加しました。食物アレルギー負荷試験の入院は55人から67人に増加しました。入院患者さんの平均年齢は5歳以下、平均在院日数はいずれの疾患も全国の平均在院日数と概ね同じで、転院を要した患者さんはいませんでした。

外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) 手術ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 143 3.1 4.5 0.0% 71
060335xx02000x 胆嚢炎等 手術腹腔鏡下胆嚢摘出術等 82 5.7 6.9 0.0% 64
060035xx010x0x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 63 14.0 15.1 1.6% 74
060150xx03xxxx 虫垂炎 手術虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 55 4.4 5.3 0.0% 44
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍 手術乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術等 31 10.7 9.9 0.0% 64

当院外科では主に消化器、呼吸器、乳腺疾患を診療していますが、鼠径ヘルニアも多く治療しています(腹腔鏡を含む)。癌の患者さんでは、結腸(大腸)、胃が多く、癌以外では、胆石症・胆のう炎、虫垂炎の患者さんが多くなっています。

整形外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 手術人工骨頭挿入術 肩、股等 86 32.6 25.5 14.0% 84
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 45 40.5 19.3 8.9% 82
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 35 4.4 4.8 0.0% 43
160720xx01xxxx 肩関節周辺の骨折・脱臼 手術骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿等 27 9.4 14.0 7.4% 69
160700xx97xx0x 鎖骨・肩甲骨の骨折 手術あり 24 3.5 5.2 0.0% 46

DPC上は胸椎、腰椎骨折症例数はやや減少している。

形成外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070010xx010xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) 手術四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術等 13 3.9 5.1 0.0% 49
180060xx97xxxx その他の新生物 手術あり 13 3.0 5.8 0.0% 34
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) その他の手術あり 10 3.3 4.3 0.0% 37
160200xx02000x 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 手術鼻骨骨折整復固定術等 4.6
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 2.8

形成外科は頭部・顔面・手・足など、外から見える部分を中心に先天的な形の異常および後天的な体表面の腫瘍、変形、外傷、瘢痕(創痕)などを対象にする診療科です。皮膚腫瘍、救急の充実により顔面外傷も多いです。

泌尿器科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 前立腺針生検法 151 2.9 2.4 0.0% 70
11012xxx03xxxx 上部尿路疾患 手術体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 109 2.2 2.4 0.0% 57
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 手術膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 76 7.2 6.9 0.0% 78
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 30 12.9 13.5 13.3% 74
11012xxx02xx0x 上部尿路疾患 手術経尿道的尿路結石除去術 21 6.6 5.2 0.0% 63

当院では、膀胱がんの患者さんと前立腺がんの患者さんが多いです。表在性膀胱がんでは、経尿道的手術、膀胱内注入療法、浸潤がんでは抗がん剤治療、放射線治療、膀胱摘出手術を行っています。前立腺がん検診者の要検査依頼が多く、前立腺がんも多く見つかります。早期前立腺がんでは、薬物療法以外に手術療法、放射線療法などのご提案を行っています。腎臓結石、尿管結石など尿路結石症の患者さんも多いので、体外衝撃波結石破砕術と内視鏡下レーザー砕石術のどちらが良いのか、適応を見極めて治療しています。尿路感染症の患者さんも多いので他の科と連携しながら治療を進めています。

初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 56 16 10 31 19 1 8
大腸癌 48 50 35 40 12 32 1 7,8
乳癌 25 15 11 1 7,8
肺癌 16 39 11 1 8
肝癌 19 11 12 1 8

※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

患者数としては、大腸癌が最も多くなっています。次いで、胃癌、肺癌、乳癌の順となっています。胃癌、大腸癌、肺癌では、ステージIII、IVの進行がん患者さんも多いのが特徴です。当院では、内視鏡的治療、手術、抗がん剤治療、放射線治療など患者さんの状態に合わせた集学的治療を行っています。また、再発の患者さんへも、緩和ケアを含めた適切な治療を行っております。

患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症
中等症 30 13.1 77
重症 13 21.7 86
超重症
不明

さまざまな重症度の肺炎患者さんを診療しています。高齢になればなるほど重症傾向となり、入院期間も長くなる傾向があります。

発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 69 38.8 76 8.3%
その他 15 74.5 77 1.2%

当院に入院した脳梗塞患者さんの82%は発症3日以内に治療開始されています。早期診断、早期治療開始、早期リハビリとともに、円滑な急性期から回復期リハビリ病棟への移行により、発症後のADL(日常生活動作)障害が軽減されます。当院でも発症3日以内で入院し治療介入した場合、在院日数が短期間になる傾向がみられました。さらに当院の特徴として、急性期医療だけでなく、回復期リハビリテーションを担う回復期リハビリテーション病棟を有しており、急性期から回復期、在宅まで一貫した総合的な脳梗塞治療管理を行うことが可能です。回復期病棟は当院で急性期治療を終えた脳梗塞患者さんだけではなく、他院からの回復期リハビリ目的での転院も受け入れています。

循環器内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他のもの) 55 1.8 2.7 0.0% 72
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症に対するもの) 35 0.3 11.1 0.0% 68
K597-2 ペースメーカー交換術 28 0.4 2.1 0.0% 82
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極の場合) 27 2.3 9.7 0.0% 80
K5461 経皮的冠動脈形成術(急性心筋梗塞に対するもの) 14 0.0 11.9 7.1% 71

循環器内科の病気としても代表である虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)は急性期疾患の典型的なものです。当院は緊急性の高い急性冠症候群(不安定狭心症、急性心筋梗塞)に関して原則全ての患者さんの緊急治療に対応できる体制を心がけております。本年度は新型コロナパンデミックが落ち着いたことによる患者さんの活動量の増加、受診控えの減少等により急性冠症候群を含む虚血性心疾患で、受診される患者さんが増加しているようです。

消化器内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 182 1.3 10.1 5.0% 77
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術) 35 2.4 7.3 0.0% 76
K722 小腸結腸内視鏡的止血術 35 1.4 7.8 0.0% 72
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみのもの) 29 1.9 6.9 6.9% 78
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル以上) 29 1.0 5.0 0.0% 68

総胆管結石や、がんなどによる胆道狭窄・閉塞・感染に行われるものが内視鏡的胆道ステント留置術です。内視鏡的乳頭切開術は総胆管結石を取り除く際に行われる治療です。内視鏡的消化管止血術は消化性潰瘍(胃潰瘍・十二指腸潰瘍など)からの出血を止める処置です。現在は内視鏡的手技が大きく進歩し、開腹ではなく内視鏡的に胆道系の治療や、消化管出血の止血、また早期胃癌や早期大腸癌などの治療が可能なケースも増えており、当院ではこれらの手技を積極的に消化器内科が施行しております。

外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 106 1.0 3.7 0.0% 64
K6335 ヘルニア手術(鼠径ヘルニア) 99 1.0 1.2 0.0% 73
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 60 2.4 9.4 0.0% 71
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 53 0.7 2.6 0.0% 43
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 48 1.0 1.2 0.0% 69

腹腔鏡下胆嚢摘出術、鼠径ヘルニア手術(腹腔鏡含む)が多く施行されています。いずれも比較的短期間で退院されています。次いで、腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術も多く施行されています。

整形外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) 89 1.8 21.5 12.4% 78
K0462 骨折観血的手術(前腕) 57 2.4 8.6 1.8% 55
K0811 人工骨頭挿入術(股) 30 2.9 39.6 13.3% 82
K0463 骨折観血的手術(手(舟状骨を除く)) 28 1.4 2.8 0.0% 47
K0821 人工関節置換術(股) 21 1.8 28.6 0.0% 68

手術症例数は昨年同様である。

形成外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0301 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術(躯幹) 14 0.9 2.4 0.0% 52
K0052 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2センチメートル以上4センチメートル未満)
K0053 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径4センチメートル以上)
K0153 皮弁作成術、移動術、切断術、遷延皮弁術(100平方センチメートル以上)
K2191 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法)

形成外科は頭部・顔面・手・足など、外から見える部分を中心に先天的な形の異常および後天的な体表面の腫瘍、変形、外傷、瘢痕(創痕)などを対象にする診療科です。当院では形成外科で一般的な皮膚腫瘍・軟部腫瘍のほか、静脈瘤や眼瞼下垂といった変性疾患の症例も増えつつあります。体表の外傷も多いです。

泌尿器科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 109 0.1 1.1 0.0% 57
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの) 95 1.3 5.2 0.0% 77
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 26 2.0 6.9 3.9% 65
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザーによるもの) 20 1.0 4.6 0.0% 64
K7981 膀胱結石摘出術(経尿道的手術) 15 1.3 3.6 0.0% 70

膀胱癌に対する経尿道的膀胱腫瘍切除術が泌尿器科では多く施行されています。一般的に手術後7日前後の入院期間です。尿路結石症の方も多く、ESWLという体外衝撃波結石破砕術が多く施行されていますが、最近では軟性尿管鏡とレーザーを用いた経尿道的尿路結石除去術をお受けいただく患者さんも増えております。

DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる
180010 敗血症 同一 23 0.4%
異なる 37 0.6%
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一 22 0.4%
異なる

敗血症は悪性腫瘍などの治療経過中に免疫不全状態等から合併することが多い重篤な病態です。当院では、悪性腫瘍、自己免疫疾患の患者さんが入院経過中に新たに発症される例とともに、外来での化学療法、生物学的製剤治療中に合併し発症され、入院される例が大多数です。手術・処置等の合併症は、ゼロにすべく努力しておりますが、出血、感染、縫合不全、膿瘍形成等が認められています。

肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが「中」以上の手術を施行した退院患者数(分母) 分母のうち、肺血栓塞栓症の予防対策が実施された患者数(分子) リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
739 711 96.2%

手術後の肺血栓塞栓症は致死率の高い恐ろしい合併症です。当院では手術後の肺血栓塞栓症の予防対策として、術前に個別のリスク評価をおこない、弾性ストッキングの着用や間歇的空気圧迫装置の利用、抗凝固薬の使用を行っています。これらの対策は、約96%の患者さんに実施されています。安全で安心な医療を提供するため、引き続き取り組んでまいります。

血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
2668 2380 89.2%

感染症の診断と適切な治療のために、当院では血液培養を2セット採取することを推奨しております。病院全体で血液培養2セット採取の実施率は約89%となっており、感染症の正確な診断に役立てております

広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
619 572 92.4%

広域スペクトル抗菌薬を使用する際には、細菌培養を実施することで適切な抗菌薬選択を目指しております。約92%でこの手順は実施されており、安全かつ適切な感染症治療を支えております。

更新履歴

2024年9月26日
  • 令和5年度 病院指標・医療の質指標を新規掲載しました
2023年9月20日
  • 令和4年度 病院指標を新規掲載しました
2022年9月21日
  • 令和3年度 病院指標を新規掲載しました
2021年9月22日
  • 令和2年度 病院指標を新規掲載しました
2020年9月16日
  • 令和元年度 病院指標を新規掲載しました
2019年9月18日
  • 平成30年度 病院指標を新規掲載しました
2018年9月26日
  • 平成29年度 病院指標を新規掲載しました
2017年9月22日
  • 平成28年度 病院指標を新規掲載しました
2016年9月26日
  • 病院指標を新規掲載しました