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(本件は、スイス・チューリッヒにおいて、
3月10日14:00(日本時間22:00)に発表しました。)
日立エナジーが2億5千万ドル超の投資により変圧器部品の製造能力を強化
- 投資額の40%超を米国に投下。業界全体の製造規模拡大を支援し、変圧器の需要増加に対応
- 米国のサプライチェーン強化に向けて、100名超の新規雇用と主要部品の製造規模拡大を実施
- 2024年に発表した、電力網の増強需要に応えるための60億ドル超の投資に追加
日立エナジーは、米国で開催中のCERAWeekにおいて、2027年までに2億5千万ドル超の投資を行い、米国バージニア州・ミズーリ州・ミシシッピ州、アジア、南米、欧州の工場における変圧器の重要部品の製造能力を強化することを発表しました。これらの工場は、当社以外の変圧器メーカーにもブッシングや絶縁材料などの部品を供給しており、当社は本投資を通じて、変圧器業界全体の製造規模の拡大とサプライチェーンのレジリエンス回復を支援し、世界的な変圧器の供給不足の緩和に貢献します。
本投資は、2024年に発表した合計60億ドル超の投資*1に追加して実施します。今回の迅速な追加投資は、昨今の変圧器の深刻な供給不足を反映したものです。
データセンターの増加やAIの普及による前例のない電力需要の増加にともない、変圧器の需要は従来の予測を超えて急拡大しています。日立エナジーはこの需要に対応するため、米国および世界中のサプライチェーンを強化し、変圧器の製造規模を拡大することに注力しています。
変圧器は、効率的な送配電を実現する機器であり、電力網において重要な役割を果たします。また、再生可能エネルギーの連系、系統間連系、データセンターへの電力供給、運輸分野の電化などにも必要な機器であり、エネルギーシステムの脱炭素化を促進するものです。また、ブッシング、タップチェンジャーなどの構成部品や絶縁部品・材料は、変圧器の稼働に不可欠です。日立エナジーは、世界最大の変圧器メーカー*2として、世界中に60超の変圧器工場と30のサービスセンターを持ち、変圧器の構成部品・絶縁部品を幅広く提供しています。
- *2
- 2025年3月10日時点 日立エナジー調べ
変圧器に関する投資は、日立エナジーが実施している、製造、エンジニアリング、デジタル、研究開発、パートナーシップへの数十億ドル規模の投資計画の一部です。当社は、市場の需要に応え、お客さまの目標達成を支援するために、世界中の主要市場でこれらの投資を行っています。当社はまた、サプライチェーン管理、デジタル化、オートメーションの強化により、製造能力増強と、市場への供給スピード向上に取り組んでいます。
今回の変圧器事業への投資には、高い安全性と品質を維持しつつ業務効率を向上するための、持続可能かつ革新的な製造技術の導入も含まれています。これにより、日立エナジーが掲げる、自社における2030年までのカーボンニュートラル達成を推進します。また、各工場がある地域に、経済的・社会的な好影響をもたらすことをめざします。
日立エナジーのCEOであるアンドレアス・シーレンベックは、「変圧器をはじめとする送配電機器の需要は、これまでにない規模と速度で拡大しています。当社は世界最大の変圧器メーカーとして、変圧器とその重要部品を供給する能力を強化し、産業の成長と、重要なインフラプロジェクトの実行を支援する責務があります。」と述べています。
日立エナジーについて
日立エナジーは、持続可能なエネルギーの未来へ向けた取り組みを加速する、グローバルな技術リーダーです。お客さまやパートナーとの協創により、世界のエネルギーシステムを、より持続可能、より柔軟、より安心・安全なものにします。電力、産業、運輸、データセンター、インフラの各分野のお客さまにサービスを提供しており、140カ国以上の導入実績を有しています。合計150GW以上のHVDC連系線の電力網への連系など、革新的な技術とサービスでエネルギーバリューチェーンを効率化し、あらゆる人が電気を利用できるよう支援しています。また、分野や地域を越えたステークホルダーとのデジタルトランスフォーメーションにより、カーボンニュートラル実現に向けたエネルギー転換を加速します。スイスに本社を置き、60カ国に約45,000人の従業員を擁しており、約1兆8,000億円の事業規模を有しています。
日立エナジー関連情報
日立製作所について
日立は、データとテクノロジーでサステナブルな社会を実現する社会イノベーション事業を推進しています。お客さまのDXを支援する「デジタルシステム&サービス」、エネルギーや鉄道で脱炭素社会の実現に貢献する「グリーンエナジー&モビリティ」、幅広い産業でプロダクトをデジタルでつなぎソリューションを提供する「コネクティブインダストリーズ」という3セクターの事業体制のもと、ITやOT(制御・運用技術)、プロダクトを活用するLumadaソリューションを通じてお客さまや社会の課題を解決します。デジタル、グリーン、イノベーションを原動力に、お客さまとの協創で成長をめざします。3セクターの2023年度(2024年3月期)売上収益は8兆5,643億円、2024年3月末時点で連結子会社は573社、全世界で約27万人の従業員を擁しています。