ページの本文へ

Hitachi

日立ヴァンタラは、ストレージを用いたデータ連携機能の拡張により、堅ろうでシームレスなハイブリッドクラウドを実現

データプラットフォームVSP Oneによるハイブリッドクラウド機能拡充

日立ヴァンタラ株式会社

[画像]VSP Oneによるハイブリッドクラウド連携
VSP Oneによるハイブリッドクラウド連携

  日立製作所のグループ会社で、データインフラおよびハイブリッドクラウド事業を展開する日立ヴァンタラ株式会社(以下、日立ヴァンタラ)は、データプラットフォームHitachi Virtual Storage Platform One(以下、VSP One) のハイブリッドクラウド機能を強化し、2024年5月に販売開始したミッドレンジストレージVSP One 2U Block Appliance*1とソフトウェア・デファインド・ストレージVSP One SDS Cloudによる、クラウドへのリモートコピー機能を本日より提供開始します。
  今回、VSP Oneにおいて、ブロックストレージの機能を利用した非同期リモートコピー機能を、オンプレミスからクラウドへ拡張しました。シームレスなハイブリッドクラウドの実現に欠かせない、高信頼なリモートコピーの提供により、オンプレミスの最新データと先進的なクラウドサービス利用による業務アプリケーション開発やデータ分析など、安心・安全にデータの所在を意識せずに自由に使えるようになりました。
  また、クラウドストレージの可用性強化と、ハイブリッドクラウド間の容易なデータ連携を支援する設計・構築サービスも併せて提供します。
  今後も、VSP Oneのポートフォリオの拡充により、安心・安全なデータ利活用を実現するシンプルでサステナブルなハイブリッドクラウドを提供し、お客さまの重要な企業データの利活用によるビジネス価値向上の加速を支援します。

*1
日立ヴァンタラニュースリリース 「アーキテクチャーを刷新した次世代ミッドレンジストレージを販売開始」(2024年5月30日)

VSP Oneの強化内容

(1) ミッドレンジストレージVSP One 2U Block Applianceのクラウド連携機能を強化
  日立ヴァンタラが2024年5月に販売開始した、アーキテクチャーを刷新したミッドレンジストレージ VSP One 2U Block Applianceは、高効率なデータ圧縮技術、シンプルな操作性、高度なデータ保護機能によるランサムウェア対策、優れたエネルギー効率によるサステナビリティの実現*2など、お客さまの高い評価を受けています。
  今回、VSP One 2U Block Applianceのクラウド連携機能の強化を行い、クラウド上で提供しているソフトウェア・デファインド・ストレージVSP One SDS Cloudとのシームレスなデータ連携を実現しました。具体的には、エンタープライズシステムで実績のある日立ストレージの非同期リモートコピー機能 「Hitachi Universal Replicator」 によるオンプレミスとクラウド間のデータ連携を実現し、同期リモートコピー機能と比較して大幅なサイト間距離拡大とサイト間距離に依存しない応答性能を同時に実現しつつ、データ順序と一貫性を維持する独自技術*3がハイブリッドクラウド環境で利用できるようになりました。これにより、クラウドへのバックアップ、ディザスタリカバリやセキュリティ対策など、ハイブリッドクラウドを活用したお客さまシステムの堅ろう化が可能になります。
  また、クラウドに最新データを自動で同期するため、クラウド上のデータ二次利用が容易となり、生成AIを含めた高度なデータ分析に役立てることができ、お客さまのタイムリーな意思決定や業務改善を支援します。クラウドへのデータ連携は、オンプレミスのみの構成と比べストレージコストを約20%削減することが可能*4となり、お客さまのITコスト最適化にも貢献します。

*2
日立ヴァンタラニュースリリース「Hitachi VantaraがENERGY STAR®評価によるベスト・ストレージ・ソリューションの上位 3 ランクをすべて獲得」(2024年9月5日)
*3
米国特許第7,725,445号取得済
*4
オンプレミスストレージの新規導入費とクラウドサービスの費用を、容量50TB、期間6ヶ月の条件で比較

(2) クラウドストレージVSP One SDS Cloudの可用性向上により、耐障害性要件の厳しい環境にも対応
  VSP One SDS Cloudは、従来より日立独自のデータ保護技術「Hitachi Polyphase Erasure Coding*5」をサポートし、サイト内での高信頼なデータ冗長化を実現してきました。
  今回、マルチアベイラビリティゾーンへの対応を追加することにより、より広域の障害にも対応可能な可用性を実現しました。クラウドストレージ間でのデータ連携機能を活用することで、お客さまデータの確実な保護、サイト障害時の迅速な復旧・業務継続、クラウド間でのディザスタリカバリも可能となります。
  VSP One SDS Cloudは日立ヴァンタラが提供するクラウドストレージサービスとして利用の他、AWS Marketplaceから利用することも可能です。

*5
米国特許第10,185,624号、米国特許第10,496,479号取得済

(3)ハイブリッドクラウドのデータ連携を支援する、設計・構築サービスを提供
  オンプレミスからクラウドへのバックアップや、必要性が増す生成AI活用向けのデータ利用など、データコピーの用途は拡大しています。「Hitachi Remote Copy設計&構築サービス forハイブリッドクラウドストレージ*6」は、さまざまなユースケースを熟知したエンジニアが、お客さま要件に合わせた設計・構築を提案します。これにより、最適なハイブリッドクラウドを容易に設計・構築ができます。

*6
日立ヴァンタラから提供するクラウドストレージサービスと組み合わせて提供。AWS Marketplace経由で導入する場合は、FY25以降サポート予定。

VSP Oneについて

  VSP Oneは、オンプレミスとクラウド上のデータを一元化するデータプラットフォームです。革新的なストレージ技術で増大するデータ管理の効率を高めたミッドレンジストレージVSP One 2U Block Applianceや、オンプレミスの高信頼なストレージ技術を継承したクラウドストレージVSP One SDS Cloudなどにより構成されます。
  なお、VSP Oneは12月2日〜6日に米国で開催されるAWS re:Inventの日立グループ展示エリアにて紹介します。

価格と提供開始時期

名称 概要 価格 提供開始時期
VSP One
- VSP One 2U Block Appliance
- VSP One SDS Cloud
- データ連携機能強化
- 可用性に関する機能の強化
個別見積 11月13日〜
*7
Hitachi Remote Copy設計&構築サービス forハイブリッドクラウドストレージ リモートコピー機能の設計・構築の新サービス
*7
Hitachi Remote Copy設計&構築サービス forハイブリッドクラウドストレージは11月13日販売開始、2025年2月より提供開始

関連リンク

商標注記

記載の会社名、製品名などは、それぞれの会社の登録商標もしくは商標です。

日立ヴァンタラについて

  日立ヴァンタラは、米国のHitachi Vantaraとの一体運営により、世界をリードするイノベーターに対し信頼性の高いデータ基盤を提供しています。データストレージ、インフラストラクチャ、クラウド管理、そしてデジタルの専門知識を通じて、お客さまが持続的なビジネス成長の基盤を構築できるようサポートし、データ活用によるイノベーションや新たな変革を支援します。

日立製作所について

  日立は、データとテクノロジーでサステナブルな社会を実現する社会イノベーション事業を推進しています。お客さまのDXを支援する「デジタルシステム&サービス」、エネルギーや鉄道で脱炭素社会の実現に貢献する「グリーンエナジー&モビリティ」、幅広い産業でプロダクトをデジタルでつなぎソリューションを提供する「コネクティブインダストリーズ」という3セクターの事業体制のもと、ITやOT(制御・運用技術)、プロダクトを活用するLumadaソリューションを通じてお客さまや社会の課題を解決します。デジタル、グリーン、イノベーションを原動力に、お客さまとの協創で成長をめざします。3セクターの2023年度(2024年3月期)売上収益は8兆5,643億円、2024年3月末時点で連結子会社は573社、全世界で約27万人の従業員を擁しています。

お問い合わせ先

日立ヴァンタラ株式会社 企画本部 マーケティングコミュニケーション部

PDF形式のファイルをご覧になるには、Adobe Acrobat Readerが必要です。

このニュースリリース記載の情報(製品価格、製品仕様、サービスの内容、発売日、お問い合わせ先、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更され、検索日と情報が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。なお、最新のお問い合わせ先は、お問い合わせ一覧をご覧下さい。