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(本件は、スイス・チューリッヒにおいて、
9月23日14:00(日本時間21:00)に発表しました。)
日立エナジーが1億5,500万ドルを投資し北米の製造能力を強化
- 6,000万ドルを投資し、アメリカ合衆国・ペンシルベニア州マウントプレザントの高電圧開閉装置・遮断器工場を増強
- 2,500万ドルを投資し、アメリカ合衆国・バージニア州サウスボストンの配電・電力・牽引用変圧器工場を増強するとともに、7,000万ドルを投資し、メキシコ合衆国・タマウリパス州レイノサに配電用変圧器工場を新設
- 製造能力強化と設備更新により、需要拡大への対応と数百名の技術者の雇用創出を実現
メキシコ・レイノサに建設中の変圧器工場
日立エナジーは、1億5,500万ドルを投じ、北米における変圧器と高電圧開閉装置・遮断器の製造能力を強化します。具体的には、メキシコ・レイノサに配電用変圧器工場を新設するとともに、米国・サウスボストンの変圧器工場とマウントプレザントの高電圧開閉装置・遮断器工場を増強します。当社は、Climate Week NYCで本件を発表しました。
本件は、当社が2024年4月*1と6月*2に発表した投資の一部です。
- *1
- 日立エナジーが15億ドル超の投資により変圧器の製造能力を向上 (hitachienergy.com)
- *2
- 日立エナジーがクリーンエネルギー転換の加速に向けて 2027年までに45億ドルを追加投資 (hitachienergy.com)
日立エナジーの受注残高は、米国における受注などにより2020年以降3倍以上に増加しています。日立エナジーは2020年から2023年の間に8,000人以上の従業員を新規雇用し、そのうち1,200名以上が米国で勤務しています。北米では、本投資とは別に、すでに1億5,000万ドル以上の投資を発表しており、さらなる投資も検討しています。
日立エナジーCEOのアンドレアス・シーレンベックは、「変圧器や開閉装置を含む電力機器の需要は、世界的に、とりわけ北米で急増しており、製造能力を拡大することが喫緊の課題です。当社は、北米における製造能力の拡大・最適化、広範なグローバルプレゼンスの活用、安全性と信頼性を担保したエネルギー転換に向けた研究開発・イノベーションの推進に引き続き取り組みます。」と述べています。
変圧器と高電圧遮断器は、効率的な送配電と変電設備の保護という重要な役割を担っています。日立エナジーは、変圧器分野で世界最大*3の納入実績、ポートフォリオ、市場シェア、製造能力を有しています。また、高電圧分野では、SF₆ガスフリーのEconiQ™ポートフォリオなど環境効率の高いソリューションを提供し、イノベーションをリードしています。EconiQポートフォリオは、SF₆ガスを使用した機器と同等のサイズと安全性、性能を維持しながら、製品ライフサイクルにおける温室効果ガス排出量を最小限に抑えます。
- *3
- 日立エナジー調べ
変圧器関連の投資
日立エナジーは今回、メキシコ・レイノサの配電用変圧器工場の新設に7,000万ドル、米国・サウスボストンの変圧器工場増強に2,500万ドルを投じます。レイノサの新工場は、北米市場で広く使用されている単相パッドマウント配電変圧器の需要に対応し、350名の雇用をもたらします。サウスボストン工場への投資は、大型配電変圧器の製造能力を強化するとともに、約100名の雇用創出により、同地域の経済成長と発展に貢献することが期待されます。
日立エナジーは本投資の他にも、変圧器の製造能力強化に向けた投資を実施しています。北米では、米国・ミズーリ州ジェファーソンシティの変圧器工場の増強*4が完了しました。また、カナダでは、総額1億4,000万カナダドルの投資プロジェクトを発表済みです。具体的には、2024年4月発表のヴァレンヌの変圧器工場ならびにモントリオールの関連施設の増強*5と、同7月発表のモントリオールのHVDCシミュレーションセンターの建設*6です。当社は、変圧器の需要に対応するため、北米だけでなく、欧州、南米、アジアの7カ所以上の変圧器工場で、製造能力強化に向けた投資を行っています。
- *4
- Hitachi Energy invests US$10 million to expand its flagship transformer manufacturing facility in Jefferson City, Missouri (英語サイト)
- *5
- 日立エナジーが1億ドル超の投資によりカナダの変圧器工場を増強 (hitachienergy.com)
- *6
- Government of Canada invests $30 million (CAD) in Hitachi Energy HVDC simulation center and transformer factory modernization (英語サイト)
高電圧開閉装置・遮断器関連の投資
米国・マウントプレザントの高電圧開閉装置・遮断器工場の増強には、6,000万ドルを投じます。本投資により、タンク型遮断器、ガス絶縁開閉装置、ハイブリッド開閉装置を含む高電圧開閉装置・遮断器の製造規模を倍増させる計画です。北米における高電圧機器への需要急増を受け、本投資により約100名の新規雇用を創出します。
また、EconiQ開閉装置製造のための新しいガス管理システムの導入も実施します。北米のお客さまは、温室効果ガスであるSF₆(六フッ化硫黄)ガスを使用しないEconiQ機器の採用に積極的です。本投資により、日立エナジーは、持続可能性に関する取り組みと、環境効率の高い高電圧ソリューションのリーダーとしてのポジションを強化します。
日立エナジーについて
日立エナジーは、持続可能なエネルギーの未来へ向けた取り組みを加速する、グローバルな技術リーダーです。お客さまやパートナーとの協創により、世界のエネルギーシステムを、より持続可能、より柔軟、より安心・安全なものにします。電力、産業、運輸、データセンター、インフラの各分野のお客さまにサービスを提供しており、140カ国以上の導入実績を有しています。合計150GW以上のHVDC連系線の電力網への連系など、革新的な技術とサービスでエネルギーバリューチェーンを効率化し、あらゆる人が電気を利用できるよう支援しています。また、分野や地域を越えたステークホルダーとのデジタルトランスフォーメーションにより、カーボンニュートラル実現に向けたエネルギー転換を加速します。スイスに本社を置き、90カ国に約45,000人の従業員を擁しており、約1兆8,000億円の事業規模を有しています。
日立エナジー関連情報
日立製作所について
日立は、データとテクノロジーでサステナブルな社会を実現する社会イノベーション事業を推進しています。お客さまのDXを支援する「デジタルシステム&サービス」、エネルギーや鉄道で脱炭素社会の実現に貢献する「グリーンエナジー&モビリティ」、幅広い産業でプロダクトをデジタルでつなぎソリューションを提供する「コネクティブインダストリーズ」という3セクターの事業体制のもと、ITやOT(制御・運用技術)、プロダクトを活用するLumadaソリューションを通じてお客さまや社会の課題を解決します。デジタル、グリーン、イノベーションを原動力に、お客さまとの協創で成長をめざします。3セクターの2023年度(2024年3月期)売上収益は8兆5,643億円、2024年3月末時点で連結子会社は573社、全世界で約27万人の従業員を擁しています。