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(本件は、シンガポールにおいて、6月27日(木) 午前10:00
(日本時間6月27日午前11:00)に発表したリリースの抄訳版です。)
アジア通信大手シングテルと日立デジタルが、
インダストリアルAIソリューションの加速に向けて提携
日立のインダストリアルAIアプリケーションとシングテルのParagonエコシステムを統合し企業のDXを加速
Hitachi Digital LLC
アジアの大手通信技術グループであるSingtel(以下、シングテル)と、日立の幅広いEnd to EndのDXサービスと技術力を統括するHitachi Digital LLC (以下、日立デジタル)は、本日、日立の高度なAI機能とシングテルの5G、エッジコンピューティング、クラウドのオールインワンオーケストレーションプラットフォームであるParagonプラットフォーム(以下、Paragon)を組み合わせた新たな協業を発表しました。
本協業では、日立デジタルが、米国サンタクララに所在する日立アメリカの研究所でParagonを導入し、その後、米国の工場でインダストリー4.0のユースケースを試験的に導入します。本検証では、Paragon上で、品質保証や労働安全、体験型トレーニング、予防保全に関する日立のAIアプリケーションの相互接続性を検証することをめざします。また、本検証により、Paragonと日立のインダストリークラウドアプリケーションおよびデジタルサービスとの統合が可能になり、企業は複雑で低遅延な接続性と生産性向上の課題を解決することができるようになります。
日立のインダストリアルAIアプリケーションは、Paragonプラットフォームのネットワークおよびマルチクラウドのオーケストレーション機能とともに、複数のParagon関連の製品開発に活用され、企業のクラウド運用の改善・加速を支援します。今後、Hitachi Digital Servicesは、Paragonの認定システムインテグレーターとして、これらの製品を市場に投入し、デジタルトランスフォーメーションを実現するために複数のネットワークプロトコルの活用を検討しているお客さまに、独自の価値を提案します。
シングテル のデジタルインフラ部門のCEOであるBill Chang(ビル チャン)は、「急成長するインダストリー4.0分野の企業は、円滑なオペレーションを確保するために、高品質で信頼性の高い接続性を必要としています。私たちは日立デジタルと協力し、Paragonを活用して、日立の製造施設の接続とクラウドのニーズを管理できることをうれしく思います。日立の先進的なAIアプリケーションをParagonのエコシステムに統合することで、シングテルの製造企業向けソリューション群を強化し、AIを活用したシームレスな業務改革を可能にします。」と述べています。
また、日立デジタルのChief Growth OfficerであるFrank Antonysamy(フランク アントニサミー)は、「日立は、数十年にわたり、デジタル、データ、クラウド、AI、サイバーセキュリティ、コネクティビティの専門知識を結集し、インダストリー・クラウド展開のための変革的ソリューションを確立するために多大な投資を行ってきました。この分野における日立のアプリケーションとコンサルティングサービスは、世界中のビジネスに影響を及ぼしているデジタル化の動きに不可欠な要素となっています。今回のシングテルとの協業により、企業環境における次世代技術のケイパビリティをさらに高めることができ、お客さまの生産性を新たなレベルに引き上げることができると期待しています。」と述べています。
これまで企業は、複雑で個別化されたソリューションのために、産業用5Gの導入に手間がかかっていました。AIはこの方程式に新たな複雑さを加え、企業では現在、これらのシナリオでAIの実装を加速しようとしています。シングテルのParagonは、5Gネットワークに接続し、エッジコンピューティングとAIを通信インフラに迅速に安全に導入することを可能にする包括的なソリューションであり、市場投入までの時間を短縮し、イノベーション・カーブを短縮します。
シングテルと日立の協業は、相互運用可能なソリューションと専門的なデリバリー・サービスが一体となり、インダストリアルAIの複雑性に対処しようとする企業に大きな利益をもたらします。
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シングテルについて
シングテルはアジアを代表する通信技術グループであり、次世代通信、5G、技術サービスからインフォテインメントに至るサービスポートフォリオを、消費者向け、企業向けに提供しています。シングテル・グループはアジア、オーストラリア、アフリカで事業を展開し、21カ国で7億7,000万人以上の携帯電話顧客にサービスを提供するほか、企業向けのインフラとテクノロジー・サービスは21カ国にまたがり、362都市に428カ所以上の拠点を有しています。消費者向けには、シングテルはモバイル、ブロードバンド、テレビを含む完全で統合された一連のサービスを提供しており、企業向けには、ワークフォース・モビリティ・ソリューション、データホスティング、クラウド、ネットワーク・インフラストラクチャー、アナリティクス、サイバーセキュリティ機能を提供しています。
シングテルは絶え間ないイノベーションに専念し、テクノロジーを活用して新しくエキサイティングな顧客体験を創造し、より持続可能なデジタルの未来を形づくります。
日立デジタルについて
日立製作所の100%子会社である日立デジタルは、日立グループのワールドワイドなデジタル事業を加速する役割を担っています。日立デジタルは、Hitachi Vantara、GlobalLogic、日立エナジー、Hitachi Digital Services、日立レールなど、日立グループ各社のデジタル機能を強化し、グループ間の連携を強化することで、日立グループのお客さまに一貫性のある包括的なデジタル戦略を提供します。日立デジタルは、特にエネルギー、交通などの社会インフラ分野や製造業などの産業分野において、デジタルトランスフォーメーションに対する市場の高まる要求に応えていきます。
Hitachi Digital Servicesについて
日立製作所の100%子会社であるHitachi Digital Servicesは、AIを活用したDXの実現を支援する、Edge to Coreのデジタルコンサルティングおよびテクノロジーサービスのプロバイダーです。Hitachi Digital Servicesは、クラウド、データ、IoTなどの技術を統合したオペレーションモデルにより、デジタルエンジニアリング、インプリメンテーションサービス、製品、ソリューションの革新を通じて、End to Endの価値創造をお客様に提供しています。Hitachi Digital Servicesは、日立グループが110年以上にわたって築き上げてきた業種横断的なイノベーションを基盤に、今日の人々の生活を向上させ、明日のサステナブルな社会を構築するために貢献します。
日立製作所について
日立は、データとテクノロジーでサステナブルな社会を実現する社会イノベーション事業を推進しています。お客さまのDXを支援する「デジタルシステム&サービス」、エネルギーや鉄道で脱炭素社会の実現に貢献する「グリーンエナジー&モビリティ」、幅広い産業でプロダクトをデジタルでつなぎソリューションを提供する「コネクティブインダストリーズ」という3セクターの事業体制のもと、ITやOT(制御・運用技術)、プロダクトを活用するLumadaソリューションを通じてお客さまや社会の課題を解決します。デジタル、グリーン、イノベーションを原動力に、お客さまとの協創で成長をめざします。3セクターの2023年度(2024年3月期)売上収益は8兆5,643億円、2024年3月末時点で連結子会社は573社、全世界で約27万人の従業員を擁しています。