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(本件は、米国西海岸において、3月7日(木)午前6:00
(日本時間3月7日午後11:00)に発表した翻訳版です)
Sphere EntertainmentとHitachi Vantaraが
Sphereでの高解像度ビデオコンテンツの提供に関し、新たな詳細を発表
Sphereの160,000平方フィートの屋内LEDディスプレイと580,000平方フィートのExosphereでの没入型コンテンツのストリーミングをHitachi Vantaraが支援
Hitachi Vantaraのソフトウェア技術により、Sphereのオリジナルコンテンツを高速かつ高信頼に処理
Hitachi Vantara LLC
Sphere Entertainment Co.(以下、スフィア・エンターテインメント)と株式会社日立製作所(以下、日立)の米国子会社であるHitachi Vantara LLC(以下、Hitachi Vantara)は、本日、ラスベガスの次世代エンターテインメント・メディアであるSphere(スフィア)のLEDスクリーンに、同社のデータ処理ソフトウェアを活用していることについて発表しました。Sphereの160,000平方フィートの屋内LEDディスプレイ面と、580,000平方フィートにもおよぶプログラミング可能な屋外LEDであるExosphere(エクソスフィア)は、高解像度の没入型コンテンツをストリーミングするための重要なツールとして、Hitachi Vantaraのソフトウェアを活用しています。
Madison Square Garden EntertainmentのShow Systems Technology部門のSVPであるAlex Luthwaite(アレックス・ルースウェイト)は、「Sphereでは、初めての事例を数多く実現しており、その1つが、これまでにない規模での没入型高解像度映像コンテンツのストリーミングです。Hitachi Vantaraは、私たちのチームと協力して、高速かつ高信頼で、効率的なソリューションを開発しました。彼らの専門知識と技術により、Sphereのディスプレイは、ラスベガスの会場だけでなく、ソーシャルメディアを通じて世界中の観客を魅了するコンテンツを提供しています。」と述べています。
施設内部には世界最高解像度のLEDスクリーン、施設外部には世界最大のLEDスクリーンを設置したSphereは、これまでにない規模でビデオコンテンツのストリーミングソリューションを提供するため、Hitachi Vantaraに支援を依頼しました。Darren Aronofsky(ダレン・アロノフスキー)監督のオリジナル没入型映画 『Postcard from Earth』では、毎秒400ギガバイトを超えるスループットを5ミリ秒以下のレイテンシーで処理し、4:4:4サブサンプリングで12ビットカラー表示します。そこでHitachi Vantaraは、高性能なソフトウェア・デファインド型の並列分散ファイルシステム・ストレージ・ソリューションであるストレージ・プラットフォーム「Hitachi Content Software for File」を活用しました。
Hitachi VantaraのChief Product OfficerであるOctavian Tanase(オクタビアン・タナゼ)は、「Sphereは、完全没入型で、視覚的にも迫力のある新しいエンターテインメント体験を提供しています。その挑戦に挑むため、Hitachi Vantaraは、私たちの技術が課題に応えられるよう、Sphere チームと緊密に協力し、データの処理、ストリーミング、投影方法をテスト、測定し、さらなる改善に取り組みました。品質面では、解像度と色彩はどこにも引けを取らず、すでにこのプロジェクトは私たちの高い期待値を越えています。」と述べています。
Hitachi Content Software for Fileのシステムは27ノードで構成され、4PB(ペタバイト)のフラッシュ・ストレージを搭載し、Sphere内で再生されると同時に、7thSenseのメディア・サーバーにリアルタイムでストリーミングされ、それぞれのサーバーは、4K映像を毎秒60フレームでストリーミングします。これは、この規模での技術力という点では世界初です。Hitachi Vantaraの技術により、Sphereは極めて低いレイテンシーと高スループットを実現し、『Postcard from Earth』の観客の記憶に残る体験を提供します。
また、Hitachi Vantaraは、スフィア・エンターテインメントと協力し、カリフォルニア州バーバンクにある28,000平方フィート、高さ100フィートのカスタム・ジオデシック・ドームであるSphere StudioのBig Domeに、ラスベガスのSphereの4分の1サイズのスクリーンを設置し、同じ信頼性、高機能を実現しました。Big Domeは、Sphere Studioのチームが、視聴、制作施設、ラボとして利用し、Sphere専用のオリジナルコンテンツ開発に特化した施設です。
Sphereについて
Sphereは、ライブ・エンターテインメントの未来を再定義する次世代のエンターテインメント・メディアです。一流のアーティスト、クリエイター、技術者たちが、ストーリーテリングを新たな次元に引き上げ、観客を現実と想像の両方の場所へといざなう特別な体験を創造する場です。この施設では、ハリウッドを代表する映画監督によるオリジナルのSphere体験、世界の一流アーティストによるコンサートや長期公演、プレミアイベントが開催されます。2023年9月、最先端技術を駆使することにより感覚を刺激し、これまでにない規模の体験を観客と共有することができる新たなランドマークとして、ラスベガスに最初のSphere施設がオープンしました。
Sphere Entertainment Co.について
Sphere Entertainment Co.は、ライブ・エンターテインメントとメディアの一流企業です。最先端技術を駆使した次世代エンターテインメント・メディアであるSphereを擁しており、エンターテインメントの未来を再定義します。2023年9月にラスベガスに最初のSphere施設をオープンしました。傘下であるMSG NetworkとMSG Sportsnetは、地域スポーツおよびエンターテインメントネットワーク企業であり、さまざまなライブスポーツコンテンツやその他の番組を提供しています。また、ダイレクト・トゥ・コンシューマーモデルにて認証ストリーミング製品であるMSG+を直接、消費者に提供しています。
Hitachi Vantara LLCについて
Hitachi Vantara LLCは、データを活用してイノベーションを推進し、新たな変革をもたらします。日立製作所の100%子会社であるHitachi Vantara LLCは、世界をリードするイノベーターに対し信頼性の高いデータ基盤を提供しています。データストレージ、インフラストラクチャ、クラウド管理、そしてデジタルの専門知識を通じて、お客様が持続的なビジネス成長の基盤を構築できるようサポートします。
日立製作所について
日立は、データとテクノロジーでサステナブルな社会を実現する社会イノベーション事業を推進しています。お客さまのDXを支援する「デジタルシステム&サービス」、エネルギーや鉄道で脱炭素社会の実現に貢献する「グリーンエナジー&モビリティ」、幅広い産業でプロダクトをデジタルでつなぎソリューションを提供する「コネクティブインダストリーズ」の事業体制のもと、ITやOT(制御・運用技術)、プロダクトを活用するLumadaソリューションを通じてお客さまや社会の課題を解決します。デジタル、グリーン、イノベーションを原動力に、お客さまとの協創で成長をめざします。2022年度(2023年3月期)の連結売上収益は10兆8,811億円、2023年3月末時点で連結子会社は696社、全世界で約32万人の従業員を擁しています。