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2023年10月12日
株式会社日立製作所(以下、日立)が提供するオープン勘定系パッケージ「OpenStage」*1が、このたび、株式会社伊予銀行(以下、伊予銀行)の次期基幹系システム(以下、本システム)として採用されることが決定しました。
本システムの稼働は2028年を予定しており、具体的な計画については、今後、両社で検討していきます。
今回、採用が決定したオープン勘定系パッケージ「OpenStage」は、従来のメインフレームによる信頼性や安定性は堅持しつつも、銀行システムを抜本的に刷新し、容易に「つながり」、多様に「組み合わせ」、迅速に「連携する」勘定系パッケージです。銀行システム環境の変化において、コンポーネント化*2・パラメータ化*3によるシンプルかつ疎結合なシステム構造とすることで、機能拡張時の迅速な対応が可能となります。
また、金融機関においてもDXを活用した異なる業種との連携が求められる中で、銀行業務の高度化のみならず、高付加価値サービスの提供や地域活性化につながる新サービスの創出といった多様なIT戦略の実現に寄与します。
日立は、今後も、伊予銀行における「新たな価値を創造・提供し続ける企業グループ」の実現に向け、未来へ飛躍する持続成長可能な取り組みに貢献していきます。
本システムは、従来のメインフレームにおける勘定系システムのアーキテクチャーを刷新し、預金、為替、融資といった銀行業務を実現する「記帳決済システム」と、各種業務システムやチャネルサービスなどとの接続を統合する「バンキングハブシステム」の2つのシステムで構成されています。
勘定系システムの標準領域にあたる銀行基幹業務のアプリケーションをコンポーネント化、パラメータ化することで、個々の業務の特性や重要度に合わせた最適な機能配置を実現するなど、従来の「複雑な勘定系システム」から「シンプルな勘定系システム」へとアプリケーション構造を刷新しています。
営業店システムやインターネットバンキングといったチャネルサービスと容易に接続できるゲートウェイ機能を有し、シームレスかつ迅速なチャネル追加や他システム連携を可能にします。チャネルごとの作り込みなど開発を効率化するとともに、経営戦略遂行の自由度・柔軟性を向上し、「作る勘定系システム」から「使う勘定系システム」への転換を実現します。
また、OpenStageでは、オープン基盤での稼働実績を踏まえ、次のステップとして、パブリッククラウド化の技術検証やさらなるデータ利活用検証を実施中です。これらにより、お客さまの銀行システム全体における、IT戦略投資の最適化をめざします。
日立は、データとテクノロジーでサステナブルな社会を実現する社会イノベーション事業を推進しています。お客さまのDXを支援する「デジタルシステム&サービス」、エネルギーや鉄道で脱炭素社会の実現に貢献する「グリーンエナジー&モビリティ」、幅広い産業でプロダクトをデジタルでつなぎソリューションを提供する「コネクティブインダストリーズ」の事業体制のもと、ITやOT(制御・運用技術)、プロダクトを活用するLumadaソリューションを通じてお客さまや社会の課題を解決します。デジタル、グリーン、イノベーションを原動力に、お客さまとの協創で成長をめざします。2022年度(2023年3月期)の連結売上収益は10兆8,811億円、2023年3月末時点で連結子会社は696社、全世界で約32万人の従業員を擁しています。
株式会社日立製作所 金融システム営業統括本部 [担当:高島、松浦]
〒100-8220 東京都千代田区丸の内一丁目6番1号
以上