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2023年9月12日
アフラック生命保険株式会社
株式会社日立製作所
GlobalLogic Japan株式会社
アフラック生命保険株式会社(代表取締役社長:古出 眞敏、以下「アフラック」)、株式会社日立製作所(執行役社長兼CEO:小島 啓二、以下「日立」)、GlobalLogic Japan株式会社(社長兼CEO:Nitesh Banga以下、「GlobalLogic」)*1は、がんを取り巻く社会的課題に対して企業が従業員とその家族を包括的にサポートするため、職域の従業員を当事者としたキャンサーエコシステム*2(以下、「職域版キャンサーエコシステム」)の構築に向けた協創(以下、「本協創」)を本格的に実施します。
3社は、2022年12月から、日立の職域をフィールドにした先行検討のプロジェクトを推進してきました。アフラックが掲げる「職域版キャンサーエコシステム」構想に対し、GlobalLogicがもつデザイン主導のデジタルエンジニアリング*3を駆使し、がんに罹患した従業員に対するインタビューやワークショップなどから、既存の制度でサポートが行き届いていなかった点を当事者となる従業員目線で深掘りし、ありたい姿の方向性とゴール、それらを実現する施策のアイデアを導き出しました。
今後、本協創を加速させ、各アイデアの実現可能性の本格検証を行い、がんの罹患前から罹患後まで、がんを経験する当事者のサバイバージャーニーに寄り添い伴走する「職域版キャンサーエコシステム」の構築に向け取り組んでまいります。
先行して実施したアイデア検討ワークショップの様子
日本人が一生のうちにがんと診断される確率は約2人に1人にのぼる*4とされ、人生の多くの時間を過ごす職場におけるサポートは、がんと闘いながら自分らしい生き方の実現に寄与するだけでなく、罹患による離職・休職を低減し、労働力の確保にも寄与するため、重要な取り組みです。
一方、内閣府の調査では、職場におけるヘルスケア施策・制度の提供が不十分であることや、施策そのものが従業員に十分認知・活用されていないことなどから、約57.4%が「がん治療と仕事の両立が困難」と回答*5するなど、職場におけるがんに関するサポートが大きな課題となっています。
アフラックは、創業50周年を迎える2024年に向けて「Aflac VISION2024」を掲げ、「生きる」を創るリーディングカンパニーへの飛躍を目指して、中期経営戦略(2022〜2024年)*6を策定しました。そして、その戦略の一つである『「生きる」を創るエコシステム戦略』を実行するために、職場や学校、患者団体やNPO、企業、さらには行政団体などのさまざまなステークホルダーが連携・協業し、がんに関する社会的課題を包括的に解決する大きな仕組みである「キャンサーエコシステム」の構築に向けて取り組んでいます。
日立は、お客さまとともに社会課題を解決する社会イノベーション事業を推進しており、これをデジタルの力で推進するための仕組み・仕掛けとしてLumada*7をグローバルに展開しています。また、Lumadaを基盤に多様なパートナーとの連携を可能にするエコシステムも構築しており、さまざまな社会課題に対し、複数の企業・団体による協創でイノベーション創出に取り組んでいます。
アフラックが掲げる「キャンサーエコシステム」と、日立のLumadaのエコシステムを融合した協創プロジェクトとして、日立の職域をフィールドにし、企業が主体となり、従業員にがんに関して包括的かつ中長期的なサポートを提供する「職域版キャンサーエコシステム」の構築を目指します。
3社は、職域における現状の課題を把握するために、日立の職域をフィールドにした先行検討のプロジェクトを推進してきました。アフラックが持つ、がん保険のパイオニアとして、また日本で最も長くがんと向き合ってきた保険会社としての知見と、日立とGlobalLogicによるデザイン思考を生かした先進事例の知見や新規サービスの創出手法を組み合わせ、「職域版キャンサーエコシステム」に求められる機能や、実現のために連携すべきステークホルダーを検討しました。
具体的には、がん経験者を含む日立の従業員に対してインタビューを実施し、がんの経験や健康意識、社内制度の活用状況など、ありたい姿と現状とのギャップを明らかにしました。その結果をもとに、日立の協創拠点「Lumada Innovation Hub Tokyo」*8で、アフラック、日立、GlobalLogicの3社が集まり、「ありたい姿」を議論するアイデア検討ワークショップを、複数回にわたって実施しました。また、多くのグローバル大手企業のサービス・プロダクトのユーザー体験を革新してきたGlobalLogicのデザイン思考を駆使し、社内制度のサポートの現状を整理しながら、従業員に対する各種調査から導いたペルソナのサバイバージャーニーを作成しました。そして、これまでケアが行き届いていなかった課題をエンドユーザーである従業員視点で徹底的に洗い出し、ありたい姿の方向性と、20の施策アイデアを検討しました。
今後、3社は、先行プロジェクトで導き出した20の施策アイデアをもとに、日立の職域における実装・展開をめざすとともに、他の企業や領域、社会全体への展開も見据えたアイデアの具体化・検証を進めます。2024年中を目標に、「職域版キャンサーエコシステム」を実現するプラットフォームの設計・実装をめざし、企業としての従業員のウェルビーイング向上の取り組みに貢献します。
アフラックは、「がんに苦しむ人々を経済的苦難から救いたい」という想いのもと、1974年に日本で初めてがん保険を提供する会社として創業しました。以来、その想いや「The Aflac Way」「企業理念」「ブランドプロミス」に表されるコアバリュー(基本的価値観)、すなわちパーパス(存在意義)に基づき、社会と共有できる価値(Shared Value)を創造(Create)していく企業経営(=CSV経営)を実践しています。
そして、時代とともに大きく変化する経営環境のなか、社会的課題の解決に向けて新たな価値を創造することでステークホルダーであるお客様、社員、ビジネスパートナー、株主、社会の期待にこたえる努力を続けています。
これからもすべてのステークホルダーと築き上げてきた有形無形の資産を確実に受け継ぎ、パーパスの追求と経済的価値の創出に取り組んでいきます。そして、社会と共有できる新たな価値を創造し続けることで、「生きる」を創るリーディングカンパニーへと飛躍していきます。
日立は、データとテクノロジーでサステナブルな社会を実現する社会イノベーション事業を推進しています。お客さまのDXを支援する「デジタルシステム&サービス」、エネルギーや鉄道で脱炭素社会の実現に貢献する「グリーンエナジー&モビリティ」、幅広い産業でプロダクトをデジタルでつなぎソリューションを提供する「コネクティブインダストリーズ」の事業体制のもと、ITやOT(制御・運用技術)、プロダクトを活用するLumadaソリューションを通じてお客さまや社会の課題を解決します。デジタル、グリーン、イノベーションを原動力に、お客さまとの協創で成長をめざします。2022年度(2023年3月期)の連結売上収益は10兆8,811億円、2023年3月末時点で連結子会社は696社、全世界で約32万人の従業員を擁しています。
GlobalLogic は、デジタルエンジニアリング業界のリーディングカンパニーです。グローバルな顧客基盤を有し、革新的なプロダクトやプラットフォーム、さらにはデジタルな体験価値を、お客さまとともにデザインし構築します。GlobalLogic が強みとする、エクスペリエンスデザインや高度なエンジニアリング、データに関する専門知識を組み合わせることで、お客さまのデジタルトランスフォーメーションを支援しています。GlobalLogic は、シリコンバレーに本社を置き、世界各地にデザインスタジオやエンジニアリングセンターを展開しています。通信、金融サービス、自動車、ヘルスケア、ライフサイエンス、テクノロジー、メディア・エンターテイメント、製造業、半導体など、多種多様な業界のお客さまへ、GlobalLogic の深い専門知識を提供しています。
GlobalLogic は日立製作所のグループ会社として、データとテクノロジーで社会インフラを革新する社会イノベーション事業を通じて、人々が幸せで豊かに暮らすことができる持続可能な社会の実現に貢献します。
株式会社日立製作所 金融システム営業統括本部 [担当:松浦]
〒100-8220 東京都千代田区丸の内一丁目6番1号
以上