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2023年7月26日
日立ペイメントサービス
(本件は、インドにおいて、7月26日(水)12:30
(日本時間7月26日(水)16:00)に発表しました。)
流通・小売の加盟店を統合的に支援するEnd to Endサービスプロバイダーへ
株式会社日立製作所(以下、日立)のインド子会社であるHitachi Payment Services Pvt. Ltd. (以下、日立ペイメントサービス)は、このたび、幅広い業種に事業を展開するWriter Corporation(以下、ライターコーポレーション)のキャッシュマネジメント事業の買収契約を締結しました。
ライターコーポレーションにおいてキャッシュマネジメント事業を運営するWriter Safeguard(以下、ライターセーフガード)は、キャッシュマネジメント市場においてATM向け、ならびに流通・小売業の加盟店向けに、2001年より包括的なキャッシュマネジメントサービスをインド市場で展開しています。ライターセーフガードはインド内25州、1,500カ所にまたがり、約40,000ヶ所のATMや流通加盟店にサービスを提供、約10,000名のサービス人員を擁し事業を運営しています。
日立ペイメントサービスは、銀行をはじめとする金融機関や決済サービサー向けに、インド全土にわたりATMマネージドサービス*と、自社ブランドATMサービス、還流ATM機に加え、POS・eコマース決済やモバイル基盤の加盟店向けプラットフォームなどの付加価値サービスといったデジタル決済サービスを提供し、顧客体験の向上と、インドにおける金融包摂の拡大に注力しています。
今回の買収により、日立ペイメントサービスは、従来のサービスにキャッシュマネジメント機能を統合することで、今後拡大が見込まれる加盟店向け付加価値サービスの対象範囲を拡大し、加盟店に決済・業務サービスを一貫して提供できるワンストップサービスプロバイダーとしての地位を強固にします。
具体的には、金融機関向けにこれまでも提供してきたATMマネージドサービスの品質をさらに向上するとともに、加盟店向けにはあらゆる課題・ニーズにワンストップで応えるさまざまなデジタルサービスを提供することにより、加盟店のデジタルトランスフォーメーションに貢献します。
本買収は、クロージング条件の充足後に完了する予定です。
世界中でデジタル化の動きが加速する中、日立は、インドをはじめとする世界各国において、お客さまの多様なニーズに効果的に応えてきました。特に地方を中心に急速なデジタル化が進むインドにおいては、地方・都市部など、地域のニーズに合わせ、より良い未来に貢献するサービスの提供をめざしています。今回の買収を通じて、日立ペイメントサービスはお客さまの課題を解決する現金とデジタルを包含したワンストップサービスプロバイダーとしてインド市場での競争力を高めていきます。これにより、金融機関や加盟店、ひいてはエンドユーザーへの提供価値を拡大し、インドのさらなるデジタルトランスフォーメーションにつながると確信しています。
今回のライターコーポレーションのキャッシュマネジメント事業の買収は、日立ペイメントサービスの掲げる、決済バリューチェーンにおいて、信頼性が高く費用対効果の高いサービスを提供するワンストップサービスプロバイダーになるというビジョンを補完するものです。当社の事業戦略に沿った本買収は、当社のユニークなポジションの確立とサービス拡大の機会を創出し、インド決済マーケットにおける当社のさらなる成長と革新をもたらします。
約20年間にわたり、ライターコーポレーションは、キャッシュマネジメント事業において、先進的技術、効率的な事業運用、優れたリスクマネジメントにより、豊富な事業経験を有しています。当社はキャッシュマネジメント協会の創立メンバーの一員として、インドのキャッシュマネジメント業界にグローバルスタンダードを適用するため、重要な役割を果たしてきました。本事業の日立ペイメントサービスへの譲渡により、新しい事業可能性が拓けることを確信しています。また、当社は、事業の一つであるATMマネージドサービスへの注力と拡大を継続して推進していきます。
日立製作所の100%子会社である日立ペイメントサービス社は、金融機関、決済アグリゲーター、フィンテックに向けて、セキュリティ、信頼性、イノベーションに焦点を当てた包括的な決済を提供する統合決済サービスプロバイダーです。インドの決済分野のパイオニアであり、66,000台以上の銀行ATM(27,500台の還流機ATMを含む)と9,300台の自社ブランドATMを管理しています。さらに、300万店を超える加盟店において毎日700万件を超えるデジタル決済トランザクションを処理しています。
日立は、データとテクノロジーでサステナブルな社会を実現する社会イノベーション事業を推進しています。お客さまのDXを支援する「デジタルシステム&サービス」、エネルギーや鉄道で脱炭素社会の実現に貢献する「グリーンエナジー&モビリティ」、幅広い産業でプロダクトをデジタルでつなぎソリューションを提供する「コネクティブインダストリーズ」の事業体制のもと、ITやOT(制御・運用技術)、プロダクトを活用するLumadaソリューションを通じてお客さまや社会の課題を解決します。デジタル、グリーン、イノベーションを原動力に、お客さまとの協創で成長をめざします。2022年度(2023年3月期)の連結売上収益は10兆8,811億円、2023年3月末時点で連結子会社は696社、全世界で約32万人の従業員を擁しています。
ライターコーポレーションは、1953年に設立され、インド、中東、イギリス、アフリカ、シンガポールに拠点を置き、グローバルに幅広い業種へ事業を展開する企業であり、運輸、キャッシュマネジメント、ITサービス、ライフ・不動産などのさまざまな事業を展開しています。本社をムンバイに置き、全世界で15,000名を超える従業員を擁し、高付加価値のサービスにより顧客課題に貢献するというゴールに向け事業を運営します。創造性とイノベーションがライターコーポレーションの特徴であり、世界中の企業や個人の進化するニーズにサービスを対応させてきました。同社は、運輸、ITサービス、キャッシュマネジメント、ライフ・不動産等の分野での優れたサービス品質に対し、高い評価を得ています。
株式会社日立製作所 金融システム営業統括本部 [担当:松浦]
〒100-8220 東京都千代田区丸の内一丁目6番1号
以上