ページの本文へ

Hitachi

企業情報ニュースリリース

このニュースリリース記載の情報(製品価格、製品仕様、サービスの内容、発売日、お問い合わせ先、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更され、検索日と情報が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。なお、最新のお問い合わせ先は、お問い合わせ一覧をご覧下さい。

2023年4月17日
株式会社日立製作所
株式会社日立ビルシステム

先進のデザインとレジリエンス・デジタル機能を、より多くの建物へ
標準型エレベーターの新シリーズ「アーバンエース HF Plus」を販売開始

[画像]テレビCM出演中の俳優・堀田 真由さんと「アーバンエース HF Plus」の乗り場デザインイメージ(左)、「アーバンエース HF Plus」の乗りかご内デザインイメージ(右)
テレビCM出演中の俳優・堀田 真由さんと「アーバンエース HF Plus」の乗り場デザインイメージ(左)
「アーバンエース HF Plus」の乗りかご内デザインイメージ(右)

  株式会社日立製作所(以下、日立)と株式会社日立ビルシステム(以下、日立ビルシステム)は、このたび、標準型エレベーター「アーバンエース HF(エイチエフ)」*1の新シリーズとして、意匠デザインのバリエーション、災害に対するレジリエンス、利用者に安全・安心・快適を提供するデジタル機能、昇降行程・積載質量を強化(プラス)した「アーバンエース HF Plus(エイチエフ プラス)」を開発し、4月17日から日本国内で販売開始します。
  2021年に販売開始した「アーバンエース HF」は、世界的なプロダクトデザイナーの深澤 直人氏が代表を務めるNAOTO FUKASAWA DESIGN LTD.監修による、従来の標準型エレベーターにはない、シンプルで上質なデザインが高く評価*2されています。
  「アーバンエース HF Plus」は、有償付加(オプション)仕様などで選択できる意匠デザインのバリエーションを拡大するとともに、電気自動車からの給電で停電時のエレベーター利用を可能にするV2X*3システムや、顔認証でマンションのエントランス入場から居住階へのエレベーター移動までが可能になる「ダブルセキュリティ」など、最新のデジタルソリューションに「アーバンエース HF」同様に対応します。さらに、「アーバンエース HF」と比べて、最大昇降行程を+40mの100m、最大積載質量を+750kgの1,750kgに拡大し、先進のデザインと、災害に対するレジリエンス向上をはじめとするデジタル機能を、より多くの建物へ提供可能になります。

*1
2021年4月15日付ニュースリリース「ニューノーマル時代のスタンダードとなる安全・安心・快適を提供する標準型エレベーター新モデル『アーバンエース HF』を販売開始」
*2
2021年10月20日付ニュースリリース「標準型エレベーター新モデル『アーバンエース HF』が『グッドデザイン賞』を受賞」
2022年1月4日付ニュースリリース「標準型エレベーター新モデル『アーバンエース HF』が第64回『十大新製品賞 日本力(にっぽんぶらんど)賞』を受賞」
2022年4月15日付ニュースリリース「標準型エレベーター新モデル『アーバンエース HF』が『iF DESIGN AWARD 2022』を受賞」
*3
V2X(Vehicle to X):自動車とさまざまなモノとの接続や相互連携を行う技術の総称。エネルギー分野においては、電気自動車と、住宅やビル、電力網(グリッド)などをつなぎ、電力の相互供給を行うことを可能にするV2Xシステムの実用化が進められています。

「アーバンエース HF Plus」の特長

1. NAOTO FUKASAWA DESIGN LTD.監修によるシンプルで上質なデザイン

  統一感のある色調と凹凸の少ないフラットな乗りかご内空間、高い視認性を確保したボタンなど、「アーバンエース HF」で高く評価されている、シンプルな中に機能美を追求したデザインを継承するともに、有償付加仕様などで選択できる意匠デザインのバリエーションを拡充しました。

(1)乗り場の意匠デザインを刷新
  乗り場の戸と三方枠(戸の左右と上のフレーム)のバリエーションを刷新しました。新たに化粧鋼板を基本仕様として採用し、鋼板塗装と合わせて、バリエーションを11種類から14種類に拡充しました。
  鋼板塗装については、最新の建築トレンドを踏まえ、「オリエントレッド」「コバルトブルー」の2色を新たにラインアップするとともに、反射を抑えた塗装(全ツヤから半ツヤに変更)にすることで、上質感を演出します。(有償付加仕様)
  また、三方枠については、通常の枠幅160mmの大枠、枠幅50mmの小枠に加えて、枠幅20mmの「スマートフレーム」を選択いただけます。「スマートフレーム」は、フレームと戸を一体的に見せることができる最新の薄型三方枠で、建築意匠を最大限に生かした乗り場デザインを可能にします。(有償付加仕様)

[画像]化粧鋼板(左からグレイッシュホワイト、アルミナムシルバー、アドバンストブラック、グロッシーブラウン)の戸・三方枠を用いた乗り場デザインイメージ
化粧鋼板(左からグレイッシュホワイト、アルミナムシルバー、アドバンストブラック、グロッシーブラウン)の戸・三方枠を用いた乗り場デザインイメージ


[画像]鋼板塗装の新色(左からオリエントレッド、コバルトブルー)の戸・三方枠を用いた乗り場デザインイメージ
鋼板塗装の新色(左からオリエントレッド、コバルトブルー)の戸・三方枠を用いた乗り場デザインイメージ


[画像]「スマートフレーム」(左)と大枠の三方枠(右)の比較
「スマートフレーム」(左)と大枠の三方枠(右)の比較

(2)「デザインパネル」・「デザインマット」を一新
  エレベーターのデザイン性を損なうことなく、壁と床を傷や汚れから守る「デザインパネル」および「デザインマット」のデザインを、「アーバンエース HF Plus」に合わせて一新しました。(有償付加仕様)

[画像]「デザインパネル」と「デザインマット」の組み合わせイメージ(左:メタリックシルバー(パネル)/サークル(マット)、右:ブラック石目調(パネル)/ストーン(マット))
「デザインパネル」と「デザインマット」の組み合わせイメージ
(左:メタリックシルバー(パネル)/サークル(マット)、右:ブラック石目調(パネル)/ストーン(マット))

(3)「3D Design Simulator」*4で完成イメージを容易に作成、確認可能
  エレベーターの完成イメージをWeb上で容易に作成、確認できる「3D Design Simulator(3次元デザインシミュレーター)」にて、「アーバンエース HF Plus」の乗りかご内や乗り場の仕様を一覧から選択し、実機を細部まで再現した3次元コンピューターグラフィック(3D CG)で確認することができます。

*4
2022年4月5日付ニュースリリース「エレベーターの完成イメージをWeb上で容易に作成、確認できる『3D Design Simulator』を開発」

2. 災害に対するレジリエンス向上

[画像]ハイブリッドPCS

(1)電気自動車からの給電で停電時のエレベーター利用を可能にするV2Xシステムに対応
  広域災害などによって停電となった場合に、ハイブリッドPCS*5を使用してエレベーターの電源を電気自動車からの給電に切り替えるとともに、エレベーターを分速30mの低速運転に変更する制御を行うV2Xシステムに対応し、停電に対するレジリエンスを向上します。(有償付加仕様、定格積載質量1,000Kg以下に対応)
  日立ビルシステムは、2022年にV2Xシステムを開発し、2023年6月の販売開始に向けて実証実験や仕様検討を推進*6しています。

*5
Hybrid-PCS(Hybrid Power Conditioning System):太陽光発電設備用と蓄電池用の2つのPCS(直流交流交換装置)を一体化した装置。
*6
2022年5月23日付ニュースリリース「電気自動車からの給電で停電時のエレベーター継続利用を可能とするV2Xシステムの実証を開始」
2023年1月27日付ニュースリリース「日産自動車と日立ビルシステムが、電気自動車からの給電で停電時のエレベーター利用を可能にするV2Xシステムの普及に向けて協創を開始」
2023年4月12日付ニュースリリース「日産自動車と日立ビルシステム、軽電気自動車『日産サクラ』からの給電で約15時間のエレベーター連続稼働を実証」

[画像]停電時のV2Xシステムによる給電の流れのイメージ
停電時のV2Xシステムによる給電の流れのイメージ

(2)制御盤・巻上機の頂部配置
  「アーバンエース HF」では昇降路内の下部に配置していた制御盤および巻上機を、原則として頂部に配置する設計とし、豪雨発生時などの冠水リスクを最小化します。(基本仕様)
  制御盤および巻上機を頂部に配置することにより、ロープ1本あたりの長さを短縮し、「アーバンエース HF」との比較で、ロープの総質量を最大55%低減*7することができ、環境負荷を低減します。

*7
昇降行程60mの「アーバンエース HF」(制御盤・巻上機下部配置)と「アーバンエース HF Plus」(制御盤・巻上機頂部配置)の比較。

[画像]「アーバンエース HF」(左)と「アーバンエース HF Plus」(右)の制御盤・巻上機の配置比較イメージ
「アーバンエース HF」(左)と「アーバンエース HF Plus」(右)の制御盤・巻上機の配置比較イメージ

3. 安全・安心・快適を提供するデジタル機能の強化

(1)顔認証でエントランス入場とエレベーター移動をタッチレスで行える「ダブルセキュリティ」に対応
  顔認証によって、エントランスのオートロックを解錠するとともに、自動でエレベーターを呼び出し、居住階への行先階登録が行える、最新のマンション向けセキュリティシステム「ダブルセキュリティ」に対応し、安全・安心・快適なマンション内のタッチレス移動を実現します。(有償付加仕様)

(2)エレベーター法定検査アラート機能の追加
  法定検査が完了した際に、乗りかご内の液晶インジケーターに情報表示*8を行うことで、利用者に安心感を提供します。一定期間、検査未実施の項目*9をエレベーター側で検出した場合には、インジケーターにアイコンでお知らせします。(基本仕様)

*8
検査完了表示機能は、日立ビルシステムが検査作業を実施した場合に表示されます。表示内容は一例です。
*9
建築基準法第12条の定期検査報告制度による検査項目の中で、日立ビルシステム指定の一部項目となります。

[画像]検査完了時のインジケーター表示*8(左)、検査未実施項目がある場合のインジケーター表示(右)
検査完了時のインジケーター表示*8(左)、検査未実施項目がある場合のインジケーター表示(右)

4. 昇降行程・積載質量の拡大

  2021年に販売開始した「アーバンエース HF」と比べて、最大昇降行程を+40mの100m、最大積載質量を+750kgの1,750kgに拡大し、従来、オーダー型のみで対応していたエレベーターの約3割が、標準型エレベーターで対応可能になります。

プロダクトデザイナー・深澤 直人氏について

[画像]深澤 直人氏
     深澤 直人氏

  プロダクトデザイナー。1956年山梨県生まれ。1989年渡米しIDEOに勤務。1996年帰国後、IDEO東京支社設立。支社長として日本のデザインコンサルタントのベースをつくる。2003年独立し、NAOTO FUKASAWA DESIGNを設立。人の想いを可視化する静かで力のあるデザインに定評があり、国際的な企業のデザインを多数手がける。日用品や電子精密機器からモビリティ、家具、インテリア、建築に至るまで手がけるデザインの領域は幅広く多岐に渡る。デザインのみならず、その思想や表現などには国や領域を超えて高い評価を得ている。英国王室芸術協会の称号を授与されるなど受賞歴多数。2018年、「イサム・ノグチ賞」を受賞。多摩美術大学教授。日本民藝館館長。2022年4月、一般財団法人THE DESIGN SCIENCE FOUNDATIONを設立。

深澤 直人氏のコメント

  公共のデザインがきれいになると人は幸せに感じるものです。シンプルなものほど技術的には作ることが難しくなります。シンプルで印象的な色や仕上げ、オプションが追加された「アーバンエースHF Plus」はアートのように美しいエレベーターです。

「アーバンエース HF Plus」に関する仕様

製品名 用途 積載量(定員) 定格速度 販売価格
「アーバンエース HF Plus」 乗用
住宅用
寝台用
非常用
450kg〜1,750kg
(6人〜26人)
分速45〜105m 個別見積*10
*10
  参考見積価格:住宅用9人乗り、定格速度分速90m、停止箇所9カ所の場合、1,800万円程度。

関連情報

日立製作所について

  日立は、データとテクノロジーでサステナブルな社会を実現する社会イノベーション事業を推進しています。金融・官公庁・自治体・通信向けITサービスやお客さまのDXを支援する「デジタルシステム&サービス」、エネルギーや鉄道で脱炭素社会の実現に貢献する「グリーンエナジー&モビリティ」、産業流通、水インフラ、ヘルスケア、家電・空調システム、計測分析システム、ビルシステムなどの幅広い領域でプロダクトをデジタルでつなぐ「コネクティブインダストリーズ」と、自動車・二輪車の分野で先進技術を提供する「オートモティブシステム」の事業体制のもと、ITやOT(制御・運用技術)、プロダクトを活用するLumadaソリューションを通じてお客さまや社会の課題を解決します。グリーン、デジタル、イノベーションを原動力に、お客さまとの協創で成長をめざします。2021年度(2022年3月期)の連結売上収益は10兆2,646億円、2022年3月末時点で連結子会社は853社、全世界で約37万人の従業員を擁しています。

お問い合わせ先

株式会社日立ビルシステム カスタマーサポートセンター
電話 : 0120-7838-99(フリーダイヤル)

以上

Adobe Acrobat Readerのダウンロード
PDF形式のファイルをご覧になるには、Adobe Systems Incorporated (アドビシステムズ社)のAdobe Acrobat Readerが必要です。