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企業情報ニュースリリース

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2023年3月22日
日立ヨーロッパ
GlobalLogic
Polskie ePłatności S.A.

(本件は、中央ヨーロッパ時間3月22日(水)午前10:00(日本時間3月22日(水)午後6:00)に発表しました。)

日立グループがポーランドのキャッシュレス決済大手Polskie ePłatnościと
ソフトウェアおよびITシステム開発で戦略的協業を開始

  株式会社日立製作所(以下、日立)の欧州における現地法人である日立ヨーロッパと、日立の米国子会社であるGlobalLogic Inc.(以下、GlobalLogic)は、ポーランド共和国(以下、ポーランド)のキャッシュレス決済事業者であるPolskie ePłatności S.A.(ポルスキ・エプアツノシチ/以下、PeP)と協業し、環境変化や顧客ニーズへの適応を目的としてITシステムの開発、効率、品質、機能の向上に取り組みます。第一段階として、Microsoft Dynamicsプラットフォームの開発に注力します。

  PePは、日立ヨーロッパのポーランド支店とソフトウェア開発に関する包括協定を締結しました。本契約締結により、PePは、ソフトウェアのデザイン・開発サービスを提供するGlobalLogicをはじめ、日立グループのソフトウェア開発とプラットフォーム分野の技術力にアクセスすることが可能になります。また、日立ヨーロッパは、今回の締結により、ポーランドの金融市場におけるサプライヤーとしての地位を向上し、ソフトウェア開発サービスにおけるポートフォリオを拡充します。

  PePは、24万台以上の決済端末を保有するポーランドのキャッシュレス決済の大手事業者で、あらゆる決済ソリューションと多くの付加サービスを提供しています。2010年に設立されたPePは欧州で最も成長したデジタル決済の経済圏の中で、最も急成長している決済テクノロジー企業です。PePにとって、DXとITシステムのさらなる強化は、重要な課題となっています。

  PePのPresident of the Management Boardである Maciej Nowosielski(マチェイ・ノヴォシェルスキ)氏は、「当社は、欧州の大手決済テクノロジー企業であるNexi Groupの一員であり、ポーランド国内およびグループ内で最も高い成長率を記録しています。近年のポーランドにおける近代的な決済手段の発展は、国際規模での技術的飛躍の事例として前例のないもので、ドイツやイタリアにおいて、我々は、決済サービスのデジタル化および本分野でのイノベーションの代表例として挙げられています。しかし、顧客や市場全体からの期待がますます高まる中、我々の業界は新たな課題に直面しています。シンプルでコンパクト、統合的で技術的にも高度なソリューションに焦点を当てなければいけません。GlobalLogicを含む日立グループとの協業は、我々の顧客とその先のエンドユーザーのために最大の価値を創造し続けることを可能にする大きな支えとなります。」と述べています。

  日立ヨーロッパは、2010年以来、ポーランドの金融部門にITソリューションを提供するリーディングサプライヤーとして活躍しています。これまでの事業活動では、規制関連のソリューション(Durable Medium、MiFID2など)、ITインフラ(ストレージディスクアレイ)、サイバーセキュリティサービスの提供に重点を置いてきました。日立は今年、2021年に日立グループに加わったGlobalLogicとの協働により、包括的なソフトウェア開発サービスをポーランド市場に投入する予定です。GlobalLogicはポーランドに、2,000人以上の有能なソフトウェアエンジニアを擁しています。

  日立ヨーロッパのポーランド・中東欧担当カントリーマネージャーであるTadeusz Woszczyński(タデウシ・ウォズジンスキー)は、「PePの経営陣が日立グループに寄せる信頼に感謝します。PePとの協業は、日立のポーランド市場における戦略目標の一つであり、グローバルで広く利用されている当社のソフトウェア開発サービスのポーランド市場への導入と事業の幅広い拡大を含んでいます。」と述べています。

  いわゆるアジャイル手法を用いた連携により、PePおよび日立・GlobalLogicの間でリソースを有効に活用し、環境の変化に対応しながら、期待通りの製品を提供するまでの時間を短縮することができます。今回のシステム開発により、PePは市場での地位を確立し、新たな分野への進出をめざします。

  GlobalLogicは、完成された製品開発サイクルに基づくITシステム構築における豊富な知識と高い専門性を特徴としています。対応したプロジェクトの一部として、長年にわたり、金融機関や保険会社を含むさまざまな業界の組織向けに画期的なソリューションを提供してきました。GlobalLogicのチームは、主要な銀行システムやFinTech業界向けのシステム、またはパーソナルバンキングや資産管理などの企業向けソリューションの開発に携わっています。最新のテクノロジーを駆使し、お客さまの期待に応えるソフトウェアの実装を加速させ、この業界全体を特徴づける高い水準を実現しています。

  GlobalLogic EMEAの Finance & Consumer BUの責任者である Tomasz Prokopiuk(トマシュ・プロコピューク)は、「日立がGlobalLogicをグループ会社に加えた後の主な目標と戦略は、ソフトウェア開発の提供力を拡大することでした。GlobalLogicのこの分野における20年以上の経験により、日立グループとして、いわゆるChip to Cloudと呼んでいる、組み込みシステムからクラウドソリューションまで、幅広いIT技術を活用し、お客さまのデジタル変革のプロセスをより効果的に導くことができます。今回のPePとの協業開始は、GlobalLogicを仲間に加えた日立グループがいかに顧客のニーズに適応し、PePのようなその分野に特化した組織の個々のニーズに合わせたオファーを共同で構築しているかを示すものです。」と述べています。

  日立グループとPePの協業は、ソフトウェア開発分野での協業が始まりであり、今後は、ソフトウェアライセンスやITインフラなど、ITソリューションの分野でも協業を進めていく予定です。

GlobalLogicについて

  GlobalLogicは、デジタルエンジニアリング業界のリーディングカンパニーです。グローバルな顧客基盤を有し、革新的なプロダクトやプラットフォーム、さらにはデジタルな体験価値を、お客さまとともにデザインし構築します。GlobalLogicが強みとする、エクスペリエンスデザインや高度なエンジニアリング、データに関する専門知識を組み合わせることで、お客さまのデジタルトランスフォーメーションを支援しています。
  GlobalLogicは、シリコンバレーに本社を置き、世界各地にデザインスタジオやエンジニアリングセンターを展開しています。通信、金融サービス、自動車、ヘルスケア、ライフサイエンス、テクノロジー、メディア・エンターテイメント、製造業、半導体など、多種多様な業界のお客さまへ、GlobalLogicの深い専門知識を提供しています。
  GlobalLogicは日立製作所のグループ会社として、データとテクノロジーで社会インフラを革新する社会イノベーション事業を通じて、人々が幸せで豊かに暮らすことができる持続可能な社会の実現に貢献します。

Polskie ePłatności について

  Polskie ePłatności(PeP)は、キャッシュレス決済処理に特化し、ビジネス向けの革新的なサービスや決済カードによる決済取引のサポートを提供しています。PePが市場で提供する現代的で革新的な追加サービスの最も広い範囲は、ビジネスにおけるセキュリティを維持しながら、現在および将来の顧客の期待に応えることができます。同社は2010年に設立され、過去12年間、オーガニックな成長とポーランドの決済市場の強化という両面で目覚ましい成長を遂げてきました。現在、PePは2年連続で、決済業界の中で売上高No.1のポジションを維持し、ポーランドの決済端末市場では端末台数でNo.2となっています。2020年10月以降、PePはNets Groupの一員となり、2021年7月にイタリアの決済サービスプロバイダーであるNexiと合併契約を締結しました。これにより、Nexi Groupは150万の加盟店、25カ国以上でのプレゼンス、ヨーロッパでの消費の65%以上を占めるようになりました。

日立ヨーロッパについて

  日立製作所の子会社である日立ヨーロッパは、英国ストーク・ポジズに本社を構えています。日立ヨーロッパは、社会イノベーション事業に注力しており、社会の課題に応えるイノベーションを提供しています。日立ヨーロッパとその子会社は、ITシステム、鉄道システム、電力・産業システム、産業用部品・機器、自動車システム、デジタルメディア・家電品など幅広い製品を提供し、欧州全域に事業所と研究開発拠点を展開しています。

日立製作所について

  日立は、データとテクノロジーでサステナブルな社会を実現する社会イノベーション事業を推進しています。金融・官公庁・自治体・通信向けITサービスやお客さまのDXを支援する「デジタルシステム&サービス」、エネルギーや鉄道で脱炭素社会の実現に貢献する「グリーンエナジー&モビリティ」、産業流通、水インフラ、ヘルスケア、家電・空調システム、計測分析システム、ビルシステムなどの幅広い領域でプロダクトをデジタルでつなぐ「コネクティブインダストリーズ」と、自動車・二輪車の分野で先進技術を提供する「オートモティブシステム」の事業体制のもと、ITやOT(制御・運用技術)、プロダクトを活用するLumadaソリューションを通じてお客さまや社会の課題を解決します。グリーン、デジタル、イノベーションを原動力に、お客さまとの協創で成長をめざします。2021年度(2022年3月期)の連結売上収益は10兆2,646億円、2022年3月末時点で連結子会社は853社、全世界で約37万人の従業員を擁しています。

商標注記

  • 記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標、または登録商標です。

以上

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