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2022年11月9日
日立エナジー
(本件は、スイス・チューリッヒにおいて、
11月8日9:00(日本時間17:00)に発表しました。)
エクイノール向けのHVDC およびHVACの設計標準化により、作業の効率化に貢献
左から、エクイノールのメッテ・H・オットーイ最高調達責任者、プロジェクト・掘削・調達部門のゲイル・トゥンゲスヴィク担当副社長、日立エナジーのグリッドインテグレーションビジネスユニット担当役員であるニクラス・パーソン、エクイノール向けグローバルアカウントマネージャーのトーマス・ステンバーグ
日立エナジーは、このたび、ノルウェーのエネルギー会社であるエクイノールと、パワーグリッド分野における戦略的協業契約を締結しました。日立エナジーは、1年以内を目標に、エクイノール向けに高圧直流送電(HVDC)および高圧交流送電(HVAC)システムの設計を標準化することで、作業の効率化を図ります。エクイノールは、世界各地における洋上風力発電プロジェクトや、再生可能エネルギープロジェクトなどにおいて、本協業で開発された標準的な設計の適用をめざします。
さらに、今後両社は、本協業の対象範囲をグリッドインテグレーション、グリッドオートメーション、変圧器、高電圧製品における当社の技術・ソリューションにも拡大していきます。これには、HVDCをはじめとした電力品質ソリューション向けのデジタルツインソリューション「IdentiQ™」、モジュール型の空気・ガス絶縁製品シリーズ「Grid-eXpand™」、洋上向け製品群「OceaniQ™」も含まれます。
本協業は、長年にわたる関係を構築してきた両社が、世界的に高まるエネルギー需要を受け、エネルギー転換の加速や、持続可能なエネルギーシステムを推進するという目的をもとに構築されました。本協業を通じて両社は、電化や再生可能エネルギーを通じた低炭素化の取り組みに貢献していきます。
日立エナジーのグリッドインテグレーションビジネスユニット担当役員であるニクラス・パーソンは、「世界有数のエネルギー会社であるエクイノールと長年にわたる関係を構築し、2050年までにネットゼロを達成するという同社の目標達成に貢献できることを嬉しく思います。私達は共に、パリ協定の目標を世界が達成し、持続可能なエネルギーの未来へ向けた取り組みを加速させることを支援します。」 と述べています。
エクイノールのプロジェクト・掘削・調達部門のゲイル・トゥンゲスヴィク担当副社長は、「日立エナジーは長年にわたる当社のサプライヤーです。今回の契約締結は、エネルギー転換において両社の競争力を向上させるという強い意志を示しています。ソリューションの標準化が、成功の鍵となります。当社は、日立エナジーと共に、発展していくことを楽しみにしています。」と述べています。
日立エナジーは、エクイノールへ洋上・陸上において、信頼性の高いソリューションや、先駆的な技術を提供してきました。2002年には、ノルウェー沖の天然ガス生産プラントであるトロールAのフェーズ1および2において、当社の自励式HVDC システム「HVDC Light®」を適用したHVDCシステムを受注し*1、陸上から洋上への高圧直流送電を世界で初めて実現しました*2。さらに、英国エネルギー大手SSE plcグループ傘下の再生可能エネルギー事業者であるSSEリニューアブルズとエクイノールの合弁による世界最大の洋上風力発電所プロジェクトであるドッガーバンクウィンドファームにおいて、2019年に受注したドッガーバンクA、B発電所向けのHVDCシステムに続き、昨年、C発電所向けのHVDCシステムを受注しました*3。
日立エナジーのHVDCソリューションは、HVDC変換バルブおよびデジタル制御プラットフォームMACH*4、変換用変圧器、高電圧開閉装置、システム調査、設計・エンジニアリング、供給、据付管理、試運転に関する世界トップレベルの専門知識を結集したものです。
HVDC Lightは、日立エナジーが開発した変換技術で、変換所がコンパクトかつ電力損失が極めて低いという特長を有しており、各国送電網の相互連系、再生可能エネルギーの連系、陸上から洋上への電力供給など、多くの場面で活用されています。また、送電線設置のための用地確保が困難な都市部においても、大容量かつ高品質な電力供給を可能とします。
日立エナジーは、約70年前に商用HVDC技術を開発し、以来、世界のHVDCプロジェクトの半分以上を納入してきました。
日立エナジーは、持続可能なエネルギーの未来へ向けた取り組みを加速する、グローバルな技術リーダーです。さまざまな分野のお客さまに、バリューチェーン全体にわたる革新的なソリューションとサービスを提供するとともに、お客さまやパートナーとの協創により、カーボンニュートラル実現に向けたエネルギー転換に必要な、デジタル技術を活用した変革を実現します。日立エナジーは、社会価値、環境価値、経済価値のバランスを取りながら、世界でより持続可能、より柔軟、より安心・安全なエネルギーシステムを構築する取り組みを進めています。スイス・チューリッヒに本社を置き、全世界90カ国に約40,000人の従業員を擁しており、140カ国以上の導入実績と、約1兆円の事業規模を有しています。
日立は、データとテクノロジーでサステナブルな社会を実現する社会イノベーション事業を推進しています。金融・官公庁・自治体・通信向けITサービスやお客さまのDXを支援する「デジタルシステム&サービス」、エネルギーや鉄道で脱炭素社会の実現に貢献する「グリーンエナジー&モビリティ」、産業流通、水インフラ、ヘルスケア、家電・空調システム、計測分析システム、ビルシステムなどの幅広い領域でプロダクトをデジタルでつなぐ「コネクティブインダストリーズ」と、自動車・二輪車の分野で先進技術を提供する「オートモティブシステム」の事業体制のもと、ITやOT(制御・運用技術)、プロダクトを活用するLumadaソリューションを通じてお客さまや社会の課題を解決します。グリーン、デジタル、イノベーションを原動力に、お客さまとの協創で成長をめざします。2021年度(2022年3月期)の連結売上収益は10兆2,646億円、2022年3月末時点で連結子会社は853社、全世界で約37万人の従業員を擁しています。
以上