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2022年9月14日
日立ヴァンタラ
(本件は、米国東海岸において、9月12日(月)午前9:00
(日本時間9月12日午後10:00)に発表しました。)
専門チームを備え、クラウドのワークロードを設計・最適化し、コスト管理やセキュリティ向上だけでなく、
常時接続可能なビジネス環境を実現するための新たな拠点
日立ヴァンタラは、米国テキサス州ダラスに、「Hitachi Application Reliability Center」(HARC)を開設しました。日立ヴァンタラにとって北米初となる、クラウド・エンジニアリングのための本施設は、アジャイルでエンジニアリング主導のアプローチ*1により、顧客のITオペレーションの刷新やモダナイゼーションを支援することを目的としています。グローバルのHARCプログラムは、2025年までにダラスでの120人を含む、世界中で600人以上の新たな雇用を創出することが期待されています。
現在、多くの企業がクラウドへの移行を急速に進めている一方、コストが上昇し、プライベート、オンプレミス、パブリッククラウドの管理が複雑化する状況下にあるとされ、最新の調査*2では、回答者の77%が、組織として現状のクラウド管理を改善する必要があると回答しています。日立ヴァンタラのHARCは、AWS、Microsoft Azure、Google Cloudを含むあらゆるクラウドプラットフォーム上で、世界中のクライアントのワークロードの移行や、モダナイゼーション、管理を支援することが可能です。HARCを支える土台となる戦略は、エンジニアリング分野の専門知識、DevOps*3やSite Reliability Engineering(SRE)のための繰り返し活用可能なフレームワーク、さらには自動化やAIOps*4に関連した知的財産を高度に統合し、お客さまの成功を支援できるようにすることにあります。
日立ヴァンタラのSenior Vice PresidentでありDigital Solutions BusinessのCTOであるPremkumar Balasubramanian(プレムクマール・バラスブラマニアン)は、「クラウドへの主な期待は、新しいソフトウェアや、エクスペリエンス、収益源をシームレスに展開できるアジリティ(俊敏性)です。HARCでは、信頼性を設計し、コストを最適化することで、クライアントが戦略的にクラウドに移行する手助けをすることが可能になります。プロダクトエンジニアリング、信頼性、自動化、DevOps、FinOps*5、セキュリティのレンズを通してクラウドを見ることで、各組織がクラウドに移行するだけでなく、クラウド上でその目的を達成するための適切な手段を引き出すことができるようになります」と述べています。
HARCのサービスでは、アプリケーションの管理にとどまらず、ライフサイクル全体を通してアプリケーションの設計と実行を最適化する統合的なソフトウェアエンジニアリングの組織構築も支援します。エンジニアリングとオペレーションの間の既存のサイロ構造を取り払うことで、アプリケーションやワークロードは、開発段階から、クラウドで実行されるよう設計されます。製品エンジニアリング、DevOps、ITOps*6の間の連続的なフィードバックのループにより、クラウドにとって最適化されたワークロードを保証します。その結果、HARCは、常時稼働するクラウドのワークロードを提供しながら、トータルの運用コストを35%削減し、不要なリスクと煩雑さを取り除くことが可能となります。
テキサス州ダラスは、世界最大のデータセンタおよびクラウド市場の1つとして認知されており、日立ヴァンタラは、クラウド、アプリケーション、およびデジタルエンジニアリングのためのコンサルティングノウハウおよびサービスを提供する、世界有数のデータインフラプロバイダーです。カリフォルニア州サンタクララに本社を置く同社は、ダラスで約22年間事業を展開しており、現在ではダラスの主要都市圏で約400人の従業員を雇用しています。
日立ヴァンタラは、テキサス州の金融機関やテクノロジーサプライヤー、自動車メーカー、通信会社などとの間に強固な顧客基盤を有しており、これら企業と協力して、効果的なハイブリッドクラウドとマルチクラウドの戦略を通して、データドリブンな企業への移行を成功させるための取り組みを進めていきます。
今回ダラスに開設したHARCサイトは、HARCのグローバル展開における2つめの施設です。
日立製作所の100%子会社である日立ヴァンタラは、お客さまのデジタルに関する課題を解決し、お客さまを「今」から「次」へと導きます。お客さまとともに協創して、優れたビジネスの知見とデジタル技術をお客さまのビジネスとそのデータに適用することで、経済と社会の発展に貢献します。Fortune 100企業の80%以上が日立ヴァンタラを信頼し、新たな収益源の開拓、競争優位性の確保、コストの削減、顧客体験の向上、社会的・環境的価値の提供を支援しています。
日立は、データとテクノロジーでサステナブルな社会を実現する社会イノベーション事業を推進しています。金融・官公庁・自治体・通信向けITサービスやお客さまのDXを支援する「デジタルシステム&サービス」、エネルギーや鉄道で脱炭素社会の実現に貢献する「グリーンエナジー&モビリティ」、産業流通、水インフラ、ヘルスケア、家電・空調システム、計測分析システム、ビルシステムなどの幅広い領域でプロダクトをデジタルでつなぐ「コネクティブインダストリーズ」と、自動車・二輪車の分野で先進技術を提供する「オートモティブシステム」の事業体制のもと、ITやOT(制御・運用技術)、プロダクトを活用するLumadaソリューションを通じてお客さまや社会の課題を解決します。グリーン、デジタル、イノベーションを原動力に、お客さまとの協創で成長をめざします。2021年度(2022年3月期)の連結売上収益は10兆2,646億円、2022年3月末時点で連結子会社は853社、全世界で約37万人の従業員を擁しています。
以上